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For you  作者: 白群
9/10

IX

君に関すること全てが


なにもかも嘘だったと


まっすぐ目を見て伝えたら


君はぼろぼろ涙を流して


どうして?と呟いた




ただ騙してみたかっただけ


そう答えたら




それも嘘?


返事が返ってきた




ああなんだ分かってるなら言ってよ




嘘付く意味がない


知らないから教えてあげたのに


ああ面白くない


もっと楽しい玩具でいてよ


もっともっと泣いて


干からびて砕け散って


それでもそばにいる


そんな人になって







夢で出会った神様は


今始めて僕に気付いたようで


驚いたような顔をした


僕を見つめて近寄ると


思いっきり力を込めて


首を絞めた



毎晩それは繰り返される



気付けば息は止まってて


僕の存在はなくなっていた


神様さえ知らない存在など


誰も知るはずはないから







約束、なんてそんなもの


僕を繋ぐことに関しては


なんの意味も持たない、ただの契約




君には本当がない


僕が要るのなら


そう言えばいいのに


つまらない意地張って


変に束縛してみせて


いくつも要らない約束させて


とりあえず何かで僕を囲もうとする




どうしても自分を見せはしない


触れようとはしない


引き止めるのにも手は使わない




そんなに怖い?


僕の心がどれだけ汚れてるか


自分の心がどれだけ醜いか


触れることで、近づくことで


気付いてしまうのがそんなに恐ろしい?




そんな思いは受け取れない


そんな心に思われたくない


逃げていい?いいよね?




君なんて知らない











それでも触れないつもり?




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