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For you  作者: 白群
8/10

VIII

出会いこそ別れの始まり


何時か離れる日を望んで


毎日を過ごしている




距離をどんどんつめてって




時が来たら躊躇いもせずに


繋がり全て断ち切ってしまおう




はじめからそう


近付くふりして線引いた


触れるふりして突き放した


全て知っているようにして


1つ1つ忘れていった




出会いこそ別れの始まり




君への思いは別れの為に


ただただ綺麗にあるために


何も残さず消えれるように







寂しくて死んでしまいそう


そんなことって本当にあるんだなぁって




誰も居ない部屋で


一人で過ごすたった少しの時間が


永遠のように感じるなんて


風の音 車の音 隣の話し声 


僕の鼓動 廊下の足音 この一呼吸


全ての音に反応しては


独り、を実感してしまう




今までの当たり前が耐えられない


日常は崩れ始めてる


こんなにも君に壊されてる




感情だけで死んでしまえるなんてどうかしてる




寂しさなんかに殺される


2人の時間はこんなにも儚い







僕の予告を聞いて下さい




真夜中に君を盗みに行きます




あなた誰?


今は答えられません


時が来るまでの宿題にしておきましょう


多分そのうち分かります




とりあえず言っておきます


戸締りしたって意味はありません


誰にも気付かれずに忍び込んで


君の存在ごと攫っていこうと思います




盗まれるからには準備をお忘れなく


宝石のように煌びやかに


頭から爪先まで着飾って


この世の何よりも美しく


僕が現れるのを待っていてください




歓迎してくれますか


それなら厳重な警備も就けて


こういうのは難しいほうが楽しい


そう言ったのを覚えていますか




ではお楽しみ下さい




さあ 僕が誰だか分かりましたか?




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