やりたいことがわからない。
6月24日 進路室にて
弘美 黒川先生、今日も真司帰ったよ。
黒川先生 伊藤さん、ありがとう。
これで3日、来なかったか。
水野先生に伝えとくよ。
弘美 それより、大学のAO入試はどうすれば
いいの、教えて?
黒川先生 えーと、伊藤は・・・・
関東国際情報大学だったかな?
弘美 今候補にあげているのは、他に
日本インフォメーション大学かな。
黒川先生 どちらも、意外と偏差値が高いけど。
伊藤の成績だったら、可能性はあるな。
弘美 良いの。だめだったら、ランクを落として
指定校のあるところにいくから。
黒川先生 そんなことをいわずがんばろうか?
どちらも、願書を提出後、面接か?
まずは、願書だね。
弘美 志望動機をかけばいいんでしょう。
黒川先生 もう書いたの?
弘美 全然書けない。
何から書いていいかわからないから。
黒川先生 そうか。
じゃあ、まずは将来は何になりたいの?
弘美 まだはっきり決まっていない。
黒川先生 大学のAO、推薦の入試の願書は、
将来何になりたいかを書いて、
そのために何を勉強するかを書かないと
まとまらないぞ。
弘美 そうなんだ。
でも、はっきりしないからな?
黒川先生 何学部に行くんだ。
弘美 どちらも情報学部。
もう少し、コンピューターのことを
勉強したいから。
黒川先生 じゃあ、将来はコンピューター会社に
就職かな?
弘美 わからない。
黒川先生 困ったな。
じゃあ、職業レディネステストをやってみるか?
弘美 レディ・・・ それ何?
黒川先生 本来は就職希望者向けに実施しているんだけどね。
簡単な質問に答えて、どんな職業に向いているかを
診断する簡単なテストなんだ。
弘美 やりたい。
黒川先生 水野先生が担当なんだけど、今日は出かけているから
明日やろうか。
そうだ、土屋くんも一緒にやらせようかな。
弘美 じゃあ、明日の放課後に真司を連れてくるね。
(つづく)