1/2
私はホームレス
今日も街をあてもなくひとりぽつぽつと歩いている。
行き交う人達は一度は必ず私をみるがそれだけである。
相手をしてくれるのは動物ぐらいである。
まぁそれも仕方のないことなのである。
私がホームレスであるいじょうは。
そりゃ私だってホームレスを見れば同じく相手にしていなかっただろう。
私が会社員だった頃あまり人付き合いのいい方ではなかった。
めんどくさかったり他人に干渉されるのが嫌いで避けていたのだ。
ところが今はどうだ。
逆に私が避けられているではないか。
今になって他人に干渉されたいと思っている。何とも自分勝手な考えであるが、ホームレスになって他人との関わりが生きていく上で大切であるかを思い知らされた。
私にも家族はいたが、今更会えるわけもなく、他人へ安らぎを求め朝から晩まで空き缶拾いをしながら、他人に干渉されるのを待っている。
だが、この半年で私に近づいてきた人間は一人もいないが3ヶ月程前から猫が一匹私の段ボールハウスに住み着いている。
この猫が今の私の唯一の癒しなのである。




