夢を見た。
「ふあぁぁぁ......よく寝た。」
朝6時半、比較的人的被害の少ない魔物のチッキーンン朝の鳴き声で起きる。
15歳の少年はボロい一人暮らしの家の寝室から誰もいないリビングにベットから起き上がって移動する。
「今日の朝ごはんはっと.....まぁ残っているパンか。」
そう独り言をつぶやきながら硬いパンに思いっきり歯を立てて食べる少年[トキア・トカコ]。
彼の家は貧しくはない村人で父親は僕のオジイから受け継いだ建築家でたまに魔物討伐に出かけており、母親は家で好きな家事をしていた。体格も先祖代々のガッチリとして身長も高い.....
「なんで僕が建築せずに一人暮らしを始めたって?余計なお世話ですよ。せ・ん・ぱ・い!!」
そう言って出勤後、自分の机で書類をまとめてつつ斜め前の先輩のだる絡みを目も合わせず流す。
いつもだる絡みしつつ気を使ってくれている先輩彼女[カルナ・ワイテーン]はスラッとしていていかにも男子が好きそうな体型だがこのだる絡みのせいで僕は全く持って好意がわかない。逆に冒険者よ、なんでこんな人の同好会ができているんだ?本当にどうしてだ???
カルナ「いやーだってさ〜君って体格いいししかもあの剣魔帝国立学院にも入学できているんでしょ〜?」
トキアの手が止まる、カルナもハッとし必死に謝る。そうだったこの人、天然なとこがあるから同好会ができるのかと自己完結しつつ先輩の所為にして外の空気を吸いにギルドから出る。
トキア「剣魔学院か...懐かしいな...」
トキアは中等学院の嫌な思い出が蘇るなか先輩のお陰で嫌な気分を代償に堂々とサボれたことに感謝しつつ<商業・商売随一>ウルガイン国の大きな国境を職権を使いなんとなくの気分で出てみる。
トキア「あの時に力があったら、冒険者になれたのかな....」
僕は思い出す幼少期に近所の幼馴染達と毎日疲れるまで遊び、時には怒られ、泣き、笑い合う。それまでの暮らしはとても楽しく、平和でかけがえのない時間だった。
しかしこの世界ではそんな幸せな時間でもぶち壊す存在がいる。
ある日幼馴染のみんなと少し森側の方へと冒険者ごっこを大人たちには内緒でしにいった。タンクのアレイ、アタッカーのワトと僕、魔法使いのカイナ、ヒーラーのルイミ。皆で笑いながら話しつつ森の道を奥へと歩いていく。
アレイ「なんにもおきねぇなこのもりって...」
カイナ「おとうさんやおかあさんはきっとおくびょうなんだよ!」
ワト「だったらぼくたちがいっしょにいってまもってあげるって、かえったらおしえてあげよ!」
トキア「ワト、そんなこといったらないしょできてたのばれちゃうよ」
皆で笑いあう。
ルイミ「フフフッ!でも...ほんとうになにもおきないね...なんか怖くなてきたよ」
ワト「そんときはおれとアレイ、トキアでまもってやるよ!」
カイナ「じゃあおねがいするね!」
トキア「え?ぼくはきょうせい???で、でもルミがこわいっていうなら///」
アレイ「このおまもりのバッジがあればきっとだいじょうぶさ!」
また皆で笑い合い日が沈みかけてきたので帰ろうと道を戻っていると黒い大きな恐ろしい猫のような獣に出会ってしまう、その獣に乗っていた黒い服で覆われた女が何かを言うと僕達に襲いかかってくる、皆は戦えずに必死に村の方へ走った、最初にカイナが転びそれを助けにアレイが行く、その次にワトどんどん皆が暗い闇に引きずり込まれていく、僕は無我夢中になって闇に飲み込んでいく猫にしようとするのをルイナは必死に引っ張って走っていく、泣きながら2人で森から抜け出せそうな瞬間ルイナが転んでしまう。
トキア「ルイナ!!」止まって振り返り助けに行こうとする。
ルナがその時「トキアだめ!早く逃げて!」と今までに聞いたことのない声の大きさで叫ぶ。
葛藤しているトキアにルナは泣いている顔を無理やり笑って何かを投げる。
ルイナ「これでおまもりは2つトキアになるよ。だからなかないで。すぐおいつくから」と笑顔で言う。
トキアは泣き叫びながら2つのお守りを持って逃げきる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トキア「ハッ!!」いつの間にか木の下で寝ていたトキアが目を覚ます。時計に目をやると
トキア「流石にまずいなぁ....ハハ」なんとも2時間も寝ていたらしい流石に言い訳はできなそうだ。
その後その猫の情報を探るためにこの世界随一の剣魔帝国立学院に筆記試験のみで合格したが...『スキル無し』やはりこのせいで裏口入学だとか色々いじめをされたことから中等学院で卒業後、何も知らない親に合わせる顔もなくこうして生活をしているのだ。
少し伸びをしてギルドに戻ろうとすると隣の国へと続く道からボロボロになった冒険者たちが慌てて走ってくる。
冒険者A「やばいなんなんだよあのバケモン」
冒険者B「そこのにーちゃんも早く逃げろ!よく知らねぇ闇が追いかけてくるんだ」
トキア「闇...!?」トキアは彼らの方に走っていった
冒険者C「おい!馬鹿!あんたギルド職員なんだから向かいべき方向はそっちじゃねぇって」
冒険者D「どうなっても知らんぞ!忠告はしたからな!」
4人の心配する気遣いを知らんぷりして一本道の方に目をやる。
----------ドックン--^---------------------------ドックン--^-----
トキアは見た瞬間確信した。あの子供の頃に見た猫の闇のようなものに取り込まれる先程のパーティとは違う冒険者が取り込まれていく所。そして、その猫に乗っている女の顔がルイナに似ているということに....!




