年表を作りました!夜眠れないのでアナログとデジタルのことについてぼんやりと考えてみたら迷走した(91)
●年表を作りました!夜眠れないのでアナログとデジタルのことについてぼんやりと考えてみたら迷走した(91)ー年表
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ちょっと歴史の復習。
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分類
[測定]温度計、電流計、オシロスコープ
[時計]腕時計
[写真]カメラ、デジカメ
[電卓]電卓、電卓用LSI(汎用マイコンを除く)
[CD]CD、CD-ROM、CD-R
[媒体]磁気テープ、磁気ディスク、FD、MO、半導体メモリ(ドライブを含み、CDを除く)
[PC]マイコン、パソコン、CPU、ソフト、PC雑誌
[通信]電話、電信
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1641[測定]フェルディナンドⅡ世が最初のアルコール温度計を作成したらしい。
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1745 コンデンサの発見
1746 ライデン瓶
1782 イタリアのボルタ、電気盆という蓄電器を作成
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1800 ボルタ電池の発明
1809[通信]有線式の電信機
1820[測定]4月21日 デンマークのエールステッド(Hans Christian Oersted;コペンハーゲン大学正教授)が電流が磁針に力を及ぼすことを発見。約3ヶ月後に発表。
1820 アンペールの法則(右ねじの法則)
1825 イギリスのウィリアム・スタージョンが電磁石の公開発明
1824 ジェームズ・マーシュが「振動電線」という電動ブザーを発明
1831 ファラデーの電磁誘導
1832 フランスのヒポライト・ピクシーが発電機を発明
1835 アメリカのジョセフ・ヘンリが電磁リレーを発明
1837[通信]無線電信?
1841[時計]ドイツのゼンパー・オーパー歌劇場が建設。ここに設置された「5分時計」が数字で表示する時計として現存最古らしい
1854 イギリスのジョージ・ブール、"An investigation of the laws of thought" を発表。記号論理あるいは論理代数の始まり。ブールが始めたのでブール代数(ブール論理)とも言う。
1856 ドイツのハインリッヒ・ガイスラーがガイスラー管を作製。蛍光灯の起源らしい。
1864 マックスウェルの方程式(電波の存在を予言)
1869[通信]日本で電信事業が始まる。
1871[通信]イタリアのアントニオ・メウッチ、電話の発明
1873 フレドリック・ガスリーが熱電子によるダイオード作用を発見(後の真空管になる作用)
1874 ドイツのカール・フェルディナンド・ブラウンが「単方向導電性」の鉱石を発見(後の鉱石検波器)
1876[通信]ベルの電話機
1978 カーボンマイク(発明者はデイビッド・エドワード・ヒューズ?)
1879 10月19日、エジソン、白熱電球。京都八幡の真竹を炭化させたフィラメントを使用。
1879 イギリスのJ.J.トムソンらが実験により電子の存在を発見
1879 フレーゲ、述語論理
1882 アメリカのクロッカー&カーチス発動機会社が電動扇風機を開発
1886 電波の存在をドイツのヘルツが実験によって証明。1888?1889?
1888[写真]アメリカのコダック、銀塩フィルム(ロールフィルム)とそれを使ったカメラを発売
1889 アメリカのシンガー社が電動ミシンを生産。最初は手回しや足踏み式。
1890 日本で電話サービスが始まる。東京〜横浜間。最初の電話帳は197名が記載された1枚紙。手動式の電話交換機
1894 インドのジャガディッシュ・チャンドラ・ボースが方鉛鉱を鉱石検出器として使用
1895[通信]無線電信の発明。イタリアのグリエルモ・マルコーニが1.5kmの通信に成功。
1897[測定]ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンがブラウン管(Cathode Ray Tube、CRT、陰極線管)を発明して、これを使って電気信号の変化を表示したのがオシロの起源
1898 デンマークのヴァルデマー・ポールセンが磁気ワイヤー録音を発明
1899 無線機の国産化(36式無線機が実用化)
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1900年 無線による音声の送受。カナダのレジナルド・フェッセンデンが約1.6km離れた地点で受信に成功(ヘテロダイン原理を発見)。高周波火花送信機を使用。
1901 ラッセル、自己言及のパラドック
1904 真空管(2極管、ダイオード)をイギリスのジョン・フレミングが発明。アメリカのド・フォレストが1906年に3極管を発明。1919年にイギリスのウィリアム・エクルズが2極管をダイオードと命名。
1906 シリコン点接触検波器の特許をグリーンリーフ・ホイッティア・ピカードが取得(US.Pat.836,531)
1906 12月24日 レジナルド・フェッセンデンが世界初のラジオ放送を行なう。
1912 タイタニック号事件。世界初のSOSが打たれた
1914 アメリカで The American Radio Relay League が設立(アマチュア無線)
1920 アメリカで、ラジオ放送が始まる。KDKA局。AM放送。
1925 3月22日9時30分 社団法人東京放送局が日本初のラジオ放送
1926[通信]日本で、SxS方式の自動交換機が導入。
1927[時計]アメリカのベル研究所のウオーレン W.マリソンがクォーツ式の時計を発明
1928 ・AT&T研究所のナイキストが標本化定理を予想
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* 1930
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1930 ゲーデル、不完全性定理
1931[測定]アメリカのジェネラルラジオ(General Radio)、「Type 535-A Electron Oscillograph」を開発。世界初のオシロスコープ
1932[測定]イギリスのA.C.コッサー(A.C.Cossor)、オシロスコープを発売。Dual-beam式では世界初
1935[媒体]AEG、磁気テープ(マグネトフォン)を開発
1835 スコットランドのジェームズ・ボウマン・リンゼイが電灯を実用化。
1937 アメリカのITT Inc. のアレック・リーブスがPCM方式の原理を発明してフランスで出願。1939年10月23日に特許登録。Internaltional Standard and Electric Corp.
1937 ・マサチューセッツ工科大学のクロード・シャノン、修士論文で ”A Symbolic Analysis of Relay and Switching Circuits” を発表。1938年3月にアメリカ電気工学学会に提出。
1937 11月 アメリカでベル研究所のジョージ・スティビッツが "Model K" を台所で工作。二進式、電磁リレー式(電気機械式)の加算器。
1939 東京芝浦電気、蛍光ランプの試作。日本初。
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* 1940
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1940 1月8日 ベル研究所のジョージ・スティビッツ、"Complex Number Calculator"(Bell Labs Model I)という複素数の四則演算が可能な装置を完成。リレーとクロスバースイッチ式。
1941 5月 ドイツで、コンラート・ツーゼが "Zuse Z3" を開発。世界初のプログラム可能なコンピュータ。電気機械式。二進式。プログラムは紙テープ。1943年のベルリン空襲で破壊。
1942 ?月 アメリカで、アイオワ州立大学のジョン・アタナソフとクリフォード・ベリーが "ABC" を作成。世界初の電子式(真空管で加算器を構成)で二進数を使用したコンピュータ。プログラムは不可。何故か世間に知られず。
1943 7月1日 "ENIAC" 開発開始。極秘?
1943 9月 ベル研究所のジョージ・スティビッツ、"Relay Interpolator"(Bell Labs Model II)を開発。電磁リレー式。米国防研究委員会(NDRC)に納品。
1944 2月 イギリスで "Colossus Mark 1" が開発。電子式。エニグマ暗号の解読用。
1944 6月 "The Ballistic Computer"(Model III)が開発される。電磁リレー式。
1945 6月 ノイマン、「"EDVAC" に関する報告書の第一稿」の報告書。これが原因でプログラム内蔵式は今でもノイマン式アーキテクチャとして知られている。関係者は激怒したとか。
1945 11月 アメリカで、ペンシルバニア大学のモークリとエッカートらが "ENIAC" を作製。世界初の、電子式で、十進数を使用した、プログラム可能なコンピュータ。真空管で実装。配線変更とスイッチ設定によりプログラミング。
1946 2月14日と15日 ENIACの記者発表と完成式。
1946 7月8日〜8月31日 ペンシルバニア大学のムーアスクールで "THEORY AND TECHNIQUES FOR DESIGN OF ELECTRONIC DIGITAL COMPUTERS" が開催。デジタル計算機に関する48件の講義
1947 1月 ハーバード大学で "Large Scale Digital Calculating Machinery" というシンポジウムの第1回が開催。34件の発表。
1947[測定]アメリカのテクトロニクス、「モデル511」を開発。トリガー機能を備えたオシロとして世界初
1947 12月23日 ベル研究所のショックレーら、トランジスタを発明。発表は翌年6月30日、ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ウィリアム・ショックレーの連名
1948 ・ベル研究所のシャノン、通信理論(PCMを実現する際の基礎的な理論)
1948 6月 イギリスで、マンチェスター大学のフレデリック・C・ウィリアムスやトム・キルバーンらが "Manchester Small-Scale Experimental Machine"(愛称 Baby)を製作。世界初のプログラム内蔵式。32 ワードのメモリを搭載。
1949 4月 マンチェスター大学で "Manchester Mark I" が稼働開始。Baby の後継機。
1949 5月 イギリスで、ケンブリッジ大学のウィルクスが "EDSAC" を開発。
1949 エッカート・モークリー・コンピュータ・コーポレーション社が "BINAC" を製造。世界初の商用コンピュータ
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* 1950
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1950 東通工、テープレコーダーG型「GT-3」を発売。日本初
1951 ケンブリッジ大学のモーリスウィルクス、デビッドホイーラー、スタンリーギルが ”The Preparation of Programs for an Electronic Digital Computer” を発行
1951 2月、イギリスのフェランティ社が "Ferranti Mark 1" の1号機をマンチェスター大学に納入。汎用の商用コンピュータとしては世界初と主張
1951 6月、UNIVACの1号機がアメリカ国勢調査局に納品
1951 ?月 アメリカのペンシルバニア大学で "EDVAC" が完成。
1952 4月、IBM、IBM701を発表
1954[測定]岩崎通信機(岩通)、「SS-751」を発売。トリガー式のオシロスコープ。シンクロスコープと命名
1954 12月 アメリカのリージェンシー、世界初のトランジスタラジオ「TR-1」を発売(10月18日発表)。Texas Instruments(TI) のトランジスタを使用した4石スーパーへテロダイン方式。出力10ミリワット。$49.95
1955 さく良商事、トランジスタラジオ THK TGR-21型を広告。4300円
1955 8月 東通工、「TR-55」を開発。9月発売。5石スーパー。19,800円。トランジスタ娘。日本初と主張
1955[通信]日本で、高崎局へクロスバ交換機(アメリカ製)が導入
1956 デジタル回路の書籍が出版。J.Millman, H.Taub, "Pulse and Digital Circuits", McGraw-Hill, 1956.
1957 IBMのジョン・バッカス、FORTRAN開発。1953年から着手。IBM704用
1958 ・TIのキルビー、集積回路(IC)を発明(特許紛争もあったね)
1958[時計]セイコー、日本で最初の商業用のクオーツ時計を作成。真空管を使用
1958 ALGOL(フリードリッヒ・L・バウアー達、多数)
1959 フェアチャイルドの Robert Noyce がシリコンプレーナIC技術を発明。
1959 COBOL(アメリカ、CODASYL 執行委員会)
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* 1960
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1960 ・ベル研究所のカーングら、MOS-FET を開発
1960 マサチューセッツ工科大学、ジョン・マッカーシー、LISP
1961 ・ベル研究所、PCM伝送方式の実用化を発表。T1 Carrier System
1962 ケネス・アイバーソン、APL
1963[媒体]フィリップス、コンパクトカセットテープを発売
1963 ・Sylvania、SUHL I を開発。最初のTTL-IC。SUHL は Sylvania Universal High level Logic の頭文字。汎用ロジックIC。
1964[電卓]7月 早川電機、「CS-10A」を販売。日本初の電卓。53万5千円。オールトランジスタ式としては世界初。
1964 ダートマス大学、ジョン・ケメニーとトーマス・カーツ、BASIC
1965[通信]日本の電電公社、PCM24方式を実用化。電話交換機の間の伝送路(中継回線)のデジタル化
1966 ・TI、汎用ロジックICの7400シリーズ(TTL-IC)を発売。1964年10月には Military 規格の5400シリーズを発売していた。
1967[通信]日本で、C400形クロスバ交換機(リレーと布線論理で構成)
1968 ・RCA、汎用ロジックIC(CMOS-IC)を開発。TTL-ICとCMOS-ICでデジタル回路が民生で実用的になった
1968 CCITT、G1FAX規格(T.2)制定
1968 チャールズ・ムーア、Forth、...の原型ができた頃
1969[CD]NHK技研の中島平太郎らがステレオPCM録音機を試作
1969 ・ベル研究所のウィラード・ボイルとジョージ・E・スミスがCCDを発明。磁気バブルメモリの動作原理から着想したって。
1969[時計]12月 セイコー、「アストロン35SQ」を発売。クォーツ式の腕時計として世界初。トランジスタを使用。表示はアナログ式(ステップ秒針の発明)。
1969[通信]日本で、アナログ電子交換DEX−2形機が牛込局に導入。
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* 1970
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1970[時計]5月 アメリカのハミルトン、世界初のLEDデジタルウォッチを発表。1972年4月には世界初のデジタル表示式の腕時計「パルサー・タイム・コンピューターP1」を発売。表示に発光ダイオード(LED)を使用。
1970[媒体]6月 アメリカのIBM、FDDとFDを開発。8インチで読み取り専用。記憶容量は 79.1k バイト。
1970[時計]12月 セイコー、「36SQ」を発売。クォーツ式の腕時計で初めて CMOS-IC を採用
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1971[電卓]5月 オムロン、ワンチップLSIを使った「Omron 800」を 49,800 円で販売。オムロンショック。
1971[電卓]9月 TI、電卓専用のワンチップLSI TMS0100 シリーズを開発
1971[PC]11月15日 インテル、「i4004」を出荷。日本のビジコン社との共同開発で世界初のワンチップのマイコン。4ビット。
1971[PC]12月 日本電気、「μPD707・708」(2チップ構成)のCPUのサンプル出荷。日本コカ・コーラからの依頼で開発。
1971[CD]日本コロンビア、PCM録音実験用レコードを制作(NHKの試作機を使用)
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1972[PC]4月 インテル、「i8008」発表。8ビット
1972[電卓]8月 カシオミニ。1万2800円。カシオ・ショック。「こたえ〜一発っ、カシオミニ!」(1973年)
1972 ファナック、「FANUC250」を開発。CPUを組込んだNC(CNC)として世界初
1972[通信]D10形電子交換機(プログラム制御でリレーをスイッチ)。
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1973[PC]日本電気、「μCOM-4(μPD751)」を発表。4ビット。
1973[PC]東芝、「TLCS-12」を開発。12ビット。車載用エンジン制御用
1973[時計]8月 シチズン時計、クォーツ式の腕時計を発売
1973[時計]10月5日 セイコー、液晶(LCD)を使ったデジタルクオーツ腕時計「セイコークオーツLC V.F.A 06LC」を発売。135,000円。数カ月後に「05LC」を発売。
1973[PC]ナショナル・セミコンダクタ、「IMP-16」。16ビットでは世界初。
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1974[PC]2月 インテル、「i8080」発表。4月から販売。その後、グランドを強化した i8080A が販売される。
1974[時計]11月 カシオ、「カシオトロン」を発売。CMOS-LSI を使用。オートカレンダー機能を搭載
1974[PC]12月 MITS、「Altair 8800b」を発売。キットが 397 ドル。CPUは i8080。S-100 バス。
1974[PC]日本電気、「μCOM-8」と「μCOM-16」を開発。8 ビットと 16 ビット
1974 100x100画素のCCDセンサー、開発
1974[PC]モトローラ、「MC6800」を発売
1974[PC]デジタルリサーチのゲイリー・キルドール、「CP/M」を開発
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1975 5月 ソニー、ベータマック方式の「SL-6300」を発売。初の家庭用カラーVTR
1975[PC]12月16日 アメリカ、IMSアソシエイツ、「IMSAI 8080」を発売。Altair 8800 の互換機。CPUは i8080(2MHz)。
1975[写真]12月 アメリカのコダックのスティーブ・サッソン、世界初デジタルカメラ発明。出来たばかりのCCDセンサを使用した100x100ピクセル。磁気テープに保存。
1975[PC]アメリカ、モステクノロジー、「MOS 6502」発表。8ビットのCPU。20ドル。
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1976[PC]3月 ザイログ、「Z80」を発表。i8080とバイナリーレベルでほぼ上位互換。
1976[PC]8月 日本電気、「TK-80」(TK80BSは1977年11月)。88,500円。CPUは μPD8080A(i8080A と一部互換?)。電電公社からの社員教育用教材の開発要望が契機。
1976 9月 日本ビクタ、「HR-3300」を発表。VHS方式
1976[PC]10月 工学社、「I/O」創刊。創刊号は1976年11月号です。秋葉原マップって創刊号からあったんだ。36頁?。
1976 CCITT、G2FAX規格(T.3)制定
1976 アメリカのシュガード、5.25インチのFDDを発表。片面・単密度
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1977[PC]1月 コモドール、「PET2001」を発表。同年10月から出荷。CPUは MOS 6502(1 MHz)。
1977[PC]3月 パナファコム、「LKIT-16」発売。日本初の16ビットのマイコンキット。98,000円。CPUは MN1610。発売は4月1日?
1977[PC]5月9日 富士通、「LKIT-8」発表。CPUは MB8861 で8ビット。85,000円
1977[PC]6月 アメリカ、アップル、「AppleII」を発売。CPUは 6502。
1977[PC]6月 アスキー、「ASCII」創刊
1977[PC]8月 電波新聞、「マイコン」創刊
1977[PC]8月? 日立、ワンボードマイコン「H68/TR」。CPUは HD46800(0.9216 MHz)。MC6800互換。99,000円。コンパイラで有名な中田さんが関係者?
1977[PC]8月3日 アメリカ、タンディ、「TRS-80」を発売。11月から出荷。599ドル。
1977 9月 ソニー、世界初の民生用のデジタル録音再生プロセッサ「PCM−1」を発売
1977[PC]9月 ソード電算機システム、M200シリーズを発表。CPUは Z80A(4MHz)。日本初のデスクトップコンピュータ。M220 は 139万円?
1977[PC]モトローラ、MC6802。RAM128バイト内蔵。
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1978[PC]2月 廣済堂出版、「RAM」創刊
1978[CD]3月 ソニー、業務用のデジタル・マスター・レコーダー「PCM-1600」を発売。44.1kHz または 44.056kHz で 16 ビット
1978[PC]4月 東芝、EX-80 マイコンキット
1978 6月16日 タイトー、スペースインベーダーを発表。アーケードゲーム機。8月から販売。59万円
1978[PC]9月 日立、「ベーシックマスター MB-6880」を発売。CPUは HD46800。
1978 9月 東芝、日本語ワードプロセッサ「JW-10」を発表。出荷は1979年2月
1978[PC]11月 シャープ、「MZ-80K」を発表。12月に出荷。198,000円。セミキット。CPUは Z80(2MHz)
1978[PC]インテル、「i8086」、16 ビット
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1979[PC]5月9日 日本電気、「PC-8001」発表。9月20日に出荷。168,000円。CPUは μPD780C-1(Z80互換, 4MHz)
1979[PC]モトローラ、「MC6809」を発売
1979 3月 カシオ、プログラム関数電卓 FX-502P を発売。プログラムやデータをカセットテープに保存できた
1979 4月 ジャノメミシン、家庭用のコンピュータミシン「メモリア5001型」を発売。188,000円。日本初。
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* 1980
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1980[通信]7月 日本で、第1種パケット交換サービス(DDX−P)がサービス開始。キャプテン
1980[媒体]12月 ソニー、3.5インチのFD(とFDD)を開発。1DDと2DD
1980[CD]ソニー、「PCM-1610」を発売
1980 日本電気、μPD7720 を開発。商用プログラマブルなDSPでは世界初。
1980 CCITT、G3FAX規格(T.4)制定
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1981[PC]4月 シャープ、「MZ-80B」発売。278,000円。カセットテープレコーダを標準搭載。CPUは Z-80A(4MHz)。
1981[PC]8月 IBM、「IBM PC」発売。マイクロソフトが「IBM PC DOS」を提供。
1981[写真]8月24日 ソニー、「マビカ試作機」発表。28万画素CCD。2インチフロッピーディスクにアナログで保存。(デジカメではなく)電子スチルカメラ
1981[PC]9月 「BUBCOM80」販売。バブルカセット装備
1981[PC]9月 日本電気、「PC-8801」発表。12月に発売。228,000円。
1981 10月9日 パイオニア、「レーザーディスク」を発売。アナログ記録方式。民生用は再生専用。2007年3月に販売終了
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1982[CD]10月1日 CBSソニー、世界初のCD発売。その第1号は、ビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」
1982[PC]10月 日本電気、「PC-9801」発売。
1982[PC]11月8日 富士通、「FM-7」発売(前年には FM-8 が発売されていた)
1982 TI、「TMS32010」を開発
1982[通信]日本で、D60形デジタル交換機(伝送路も含めて全電子化)
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1983[PC]3月 IBM、「PC/XT」発売
1983 7月15日 任天堂、「ファミリーコンピュータ」(ファミコン)を発売。14,800円。CPUは MOS 6502 をカスタマイズしたもの
1983[PC]7月 管理工学研究所、日本語ワードプロセッサ「日本語ワードプロセッサ」を発売。PC-9801 用。12月に新バージョンを「松」として発売。「松」は 128,000円。
1983[PC]10月 ロードランナ
1983[PC]10月 日本電気、「PC-9801F2」発売。2DDのドライブ搭載
1983[PC]11月、TurboPascal、発売。CP/M版とMS-DOS版。
1983[時計]カシオ、G-SHOCK の第1号「DW-5000C」発表
1983[PC]日本電気、「V30」を開発。i8086 の上位互換
1983[CD]フィリップスとソニー、CD-ROM規格策定。1885年に配布。ISO/IEC 10149:1989。ECMA-130。JIS X 6281-1992。
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1984 1月25日 「ベータマックスはなくなるの?」と言う広告
1984[PC]2月 倉庫番2
1984[PC]8月 IBM、「PC/AT」発売
1984 9月 JUNET始まる。1991年10月に終了してJUNET協会に
1984[PC]10月 日本電気、「PC-9801F3」発売。HDD搭載モデル
1984[PC]11月 日本電気、「PC-9801M2」発売。2HDのドライブ搭載
1984[写真]2インチのビデオフロッピーディスクを記録媒体として記録するSV規格。マビパック
1984[媒体]フラッシュメモリが発表
1984[媒体]DAT(Digital Audio Tape)懇親会ができて、1987年に規格が制定
1984 CCITT、G4FAX規格(T.5)制定
1984 アドビシステムズ、PostScript を発表。ページ記述言語。1985年に PostScript Level 1 が公開
1984 MIDI 1.0 規格
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1985[PC]2月 日本電気、「PC-9801M3」発売。HDD搭載モデル
1985[通信]4月 日本で通信の自由化。パソコン通信の流行の始まり
1985[PC]7月 日本電気、「PC-9801VM2」発売。415,000円。2DDと2HDの両用ドライブ2台搭載
1985[PC]7月 アルダス、PageMaker を発売。Macintosh用。実用的な初のDTPアプリ。
1985[PC]8月28日 ジャストシステム、日本語ワープロソフト「一太郎」を発売。58,000円。1985年2月に発売の「jX-WORD太郎」の後継。
1985[PC]8月 TurboPASCAL3.0
1985[CD]11月 三修社、「最新科学技術用語辞典」発売。和英独三ヵ国語。日本初のCDROMソフト。
1985[PC]11月 大戦略
1985[PC]ZsStaff
1985[PC]RED(赤い衝撃)
1985[PC]MIFES98
1985 AESとEBU、ディジタルオーディオインターフェース規格を制定
1985[写真]東芝、カセットカメラの試作機を発表。製品化はできず
1985 ソニー、「PCM-1630」を発売
1985 ザイリンクス、「XC2064」を開発。初のFPGA。
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1986[PC]2月 マルチプラン2.0
1986 8月24日 キヤノン、「RC-701」発売。アナログFM
1986 9月12日 日本電子出版協会(JEPA)設立総会。7月4日に発足。
1986[PC]9月 ロータス123R2J
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1987[PC]6月 ジャストシステム、「一太郎 Ver3」発売。コピープロテクト無し
1987[媒体]DAT規格。
1987[写真]ソニー、「プロマビカ MVC-A7AF」発売
1987[媒体]シャープやソニーなどが5.25インチの光磁気ディスク(Magneto-Optical disk、MO)を発売。1988年にはソニーの NEWS(NWP-539、片面297MB、両面594MB、45万円)や NeXT Computer()に採用。
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1988[通信]4月 INSネット64が開始
1988[CD]6月13日 太陽誘電、CD-Rの開発に成功。9月26日に発表。1989年6月に「That's CD-R63Q」発売。63分。1枚 3,000円?
1988[写真]9月 富士フイルム、「FUJIX DS-1P」発表。「メモリーカードに保存する」世界初のデジタルカメラ。1MビットのSRAMを16個搭載した名刺サイズ。CCDイメージセンサー(40万画素)。
1988 ローランド、「ミュージくん」を発売。DTM製品として世界初。MIDI音源 MT-32、MIDIインタフェース MPU-PC98、MIDIシーケンサー(ソフト)からなるパッケージ。PC-9801用。98,000円。2020年度の「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に登録
1988 WIDEプロジェクト開始
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1989[PC]2月28日13時30分 富士通、「FM-TOWNS」発表。世界初CD-ROMドライブ標準搭載。CPUは 80386(i386DX)/16MHz。モデル1(メモリ1M、FDD1台)は 338,000円、モデル2(メモリ2M、FDD2台)は 398,000円
1989 IEC、IEC−958を制定
1989[写真]12月 富士フイルム、「FUJIX DS-X」発売。世界初の「量産型?」デジタルカメラ。でも市場調査を目的としたものだって。東芝との共同。39万画素。130万円。PC用 2MB-SRAMカード。
1989[写真]アメリカのコダック、「コダック ECAM 1989」発表。現在のデジタル一眼レフの礎ともなるカメラ。120万画素。
1989[PC] ビレッジセンター、VzEditor 発売。9800円。開発は c.mos さん。ソースコード付属。1988.5発売かも。
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* 1990
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1990[写真]ニコン、「HQ-1500CI/1500CF」発売。静止画カラーカメラ(※電子スチルカメラ)
1990[PC]マイクロソフト、「Windows 3.0」発売
1990[写真]10月 アメリカの Dycam、「Dycam Model 1」発売。これが世界初? 定価995ドル。モノクロ9万画素。
1990[写真]11月 東芝が世界初の市販品「MC-200」を発売。
1990[CD]CD-R規格(Orange Book)。ECMA-394。
1991[写真]カシオがデジタルカメラ試作機「DC-90」を2台開発、その大きさと発熱から社内では「重子」「熱子」と呼ばれた
1991[媒体]IBM、3.5インチ(128MB)のMOドライブを発売
1992 11月1日 ソニー、ミニディスク(MiniDisc、MD)の録音再生機「MZ-1」(7万9800円)、録音用ディスク「MDW-60」、音楽ソフトが発売。光ディスク記録。データ用もある。1991年5月に発表。
1992 世界規格ISOとしてJPEGが制定。NTT安田。1994に規格化。
1992 Exifが日本発の統一国際標準に
1992[PC]マイクロソフト、「Windows 3.1」発売
1993[PC]6月15日 アドビシステムズ、Portable Document Format(PDF)と Acrobat を公開。1994年に Acrobat Reader を無償配布。2008年7月に国際規格 ISO 32000-1:2008。
1993[CD]ビデオCDが登場。デジタルビデオ規格。
1994[写真]アップル、「QuickTake 100」発売。製造はコダック。35万画素。Macintosh 用の画像入力装置。約11万円。
1994[媒体]サンディスク、コンパクトフラッシュ(CF)
1994 財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)の工事実績情報サービス(Construction Records Information Service、CORINS、コリンズ)への工事実績情報のフロッピーディスクによる登録が開始。2009年8月に終了
1995[写真]3月 カシオ、「QV-10」発売。25万画素。6万5千円。世界初の「液晶モニター」搭載。回転式レンズ部。
1995[PC]マイクロソフト、「Windows 95」発売(FD21枚、CD1枚&FD1枚、HDD必須)
1995[媒体]東芝、「SmartMedia」発売。フラッシュメモリカード
1995 DV規格が制定。デジタルビデオ記録方式
1995 7月 ソニー、「DCR-VX1000」を発売。DV規格の家庭用ビデオカメラで初。
1995[通信]CAPTAIN 事実上撤退、?
1996 CCITT、G1とG2のFAX規格を抹消
1996[媒体]11月 DVD-Video プレーヤーとメディアが発売。東芝「SD-3000」、松下「DVD-A100」、日立「DV-P1」など。
1998[PC]マイクロソフト、「Windows 98」発売
1998[媒体]ソニー、「メモリースティック」
1999[時計]セイコー、スプリングドライブ式の腕時計「」を発売
1999 12月 エクシング、着メロ・サービス「ポケメロ JOYSOUND」を「i モード」で開始。エクシングは「JOYSOUND」の運営会社
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* 2000
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2001 10月23日 アップル、「iPod」。11月17日に発売
2002[通信]CAPTAIN サービス終了
2002[CD]2月28日 エイベックスがコピーコントロールCD(CCCD)を導入すると発表。ソニー・ミュージックエンタテインメントと東芝EMIが追従。黒歴史
2002 12月 KDDI、着うた・サービス「レコード会社直営♪サウンド(レコ直)」を「au EZweb」で開始。
2003[PC]9月 日本電気、PC-9800シリーズの受注終了
2003 4月28日 アップル、「iTunes Store」開始。
2003 12月 地デジ放送開始(東京・大阪・名古屋)
2004[媒体]9月、ITmedia の記事に「「過去の遺物」になるフロッピー」との記事が出現。FDDが搭載されていないパソコンも普通に見かけるように。
2005[媒体]10月、「FD申請で割引開始/県建築住宅センター/確認業務合理化へ」(茨城県)。手数料が1000円割引! この時はまだFDは息をしていた? 群馬県でも専用ソフトの利用で確認申請や検査申請の作成手間を省けるとか。
2007 1月9日 アメリカのアップル、「iPhone」発表。6月29日に発売。日本では販売されず。
2007[媒体]3月 メモリーテック、レーザーディスクの製造ラインを廃止、販売終了。メモリーテックが最後のプレスメーカーだった。
2007 8月31日 クリプトン・フューチャー・メディア、「キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク」発売
2007[CD]10月3日 日本ビクターとユニバーサルミュージック、「SHM-CD(Super High Material CD)」を発表。11月21日から発売
2008[CD]9月 メモリーテック、「HQCD(Hi Quality CD)」を発表
2008[CD]11月5日 ソニー・ミュージックエンタテインメント、「Blu-spec CD」を発表。第1弾60タイトルが12月24日に発売。第2弾30タイトルが2009年1月21日に発売
2009[媒体]3月末 三菱化学メディア、3.5インチFDの販売を終了。同時期に日立マクセル社も終了。
2009[媒体]9月 ティアック、2010年4月にFDD生産終了予定。ワイ・イー・データとソニー社も。
2009[CD]10月20日 CD-RのJIS規格、制定。JIS X 6282:2009。
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* 2010
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2010 12月 radikoサービス開始
2011[媒体]3月末 ソニー、FDの生産を終了し、販売を終了。2010年4月23日に発表していた。
2012[CD]9月28日 ソニー・ミュージックエンタテインメント、「Blu-spec CD2」を発表。2012年12月5日に第1弾を発売
2015[媒体]3月5日 ソニー、高音質再生のためのメモリーカードとして microSDXCカード「SR-64HXA」を発売。ソニーストアで18,500円
2015[CD]4月 メモリーテック、「UHQCD」を発表
2016[媒体]7月13日、鳥取銀行、2017年3月31日に、フロッピーディスクでのデータ授受を取扱終了と発表。
2019[媒体]8月、リーナス・トーバルズが Linux でのフロッピーディスクのサポート打ち切りを発表。
2019[媒体]10月 防衛関連サイトの C4ISRNET が、アメリカ空軍の大統領による核兵器発射指令を実行するシステムである Strategic Automated Command and Control System(戦略自動指揮統制システム、SACCS)で使用していたFDDは廃止されたと報道。2019年6月に廃止されて「ソリッドステートのデジタルストレージ」(SDカードかな?)に変更されたらしい。SACCSでは1975年からIBM社の Series/1 と8インチFDを使用していた。2016年5月25日のアメリカ政府監査院(GAO)の報告書で、大陸間弾道ミサイル・核弾頭爆撃機・戦車支援用戦闘機などで8インチFDが使用されていると指摘されていた。
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* 2020
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2021[媒体]1月、ヤマハミュージックエンタテインメント、自動演奏ピアノ用フロッピーディスク商品販売終了。
2021 5月19日、「デジタル社会形成基本法(令和3年5月19日法律第35号)」などの法律が成立。通称「デジタル改革関連6法」「 デジタル改革関連法」。フロッピーディスクでの提出(FD申請等)の見直しが始まる。
2021[媒体]12月27日、警視庁は、目黒区役所から預かっていた区営住宅の申し込み者38人分の個人情報が入った「フロッピーディスク」2枚を紛失したと発表。個人情報は氏名・生年月日・性別。38人分ならFD1枚で十分だろうから正副の2枚かも。在庫があるならCD-Rなどより安いからか。
2021 日本で「デジタル社会形成基本法」などの法律が成立。デジタル改革
2022[媒体]4月、4630万円誤給付金(山口県阿武町)
2022[媒体]9月、3.5インチFDが「未来技術遺産」に登録。
2022[媒体]12月、三菱UFJ銀行、2024年3月末でFDとMOの取扱終了。今後はDVDをだって。
2023[媒体]2月 パナソニック、録画用ブルーレイディスクメディアの生産終了
2023[媒体]12月、網走信用金庫、2025年3月31日でFD・DVD等全ての媒体と紙媒体を終了。紙も終了って本当?
2024 4月15日、Littelfuse(IXYS Corporation(Zilogを買収)を買収)、Z80製品(Z84C00)の販売終了を発表。6月14日で販売終了(注文受付の停止)。
2024[媒体]8月14日、日本アイソトープ協会、RI廃棄物記録票のフロッピーディスクでの受付を2024年度で終了と発表。
2025[媒体]2月 ソニーストレージメディアソリューションズ、録画用ブルーレイディスクメディアの生産終了。1月23日発表。録音用MD、記録用MDデータ、ミニDVカセットも生産終了。
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2024.12.27 加筆と推敲。
2024.12.30 加筆と推敲。
2025.1.20 加筆と推敲。
2025.2.1 加筆と推敲。
2025.4.5 微推敲。
2025.4.18 加筆と推敲。
2025.5.4 推敲。
2025.8.10 推敲。
2025.9.11 推敲。