第1話 究極のヒーロー
待たせたな!
<英二視点>
俺は目を開けると知らない場所に立っていた。
辺りは破壊された建物や中破した車などがあった。
「ここは?」
俺はそうじっと被災した場所を見て言った。
「ここはあなたが居た地球とは別の地球です」
そう後ろからさっきの女の子が言った。
「何で俺はこの世界に来たんだ?」
俺は女の子に聞いた。
「助けて欲しいんです!巨大生物や異星人からこの地球を救って欲しいんです!」
女の子はそう俺に言った。
「君は一体?」
俺は女の子を見た。
「私は青夏、特捜チームバルバトスの新米隊員です」
そう青夏ちゃんは俺に頭を下げた。
「なぁ、巨大生物って怪獣か?」
そう俺は青夏ちゃんに聞いた。
「はい!怪獣を倒してください!お願いします!!!」
青夏ちゃんは俺に頼んだ。
「俺は普通の人間だ!そんなの無理だ」
そう俺は青夏ちゃんに言った。
「貴方には力があります!そのヒーローの力があれば全てを救うことができます!」
青夏ちゃんはそう俺に言った。
「だが・・・」
俺は片手に何かを持っていた。
それは指輪の様な物だった。
「貴方にはそのヒーローの戦い方や必殺技を使うことができます!お願いします!!!」
そう青夏ちゃんは俺に頭を下げた。
俺は青夏ちゃんの真っ直ぐな瞳に負けて仕方なく頷いた。
「わかったよ」
俺はそう言ってヒーローになる決意をした。
その瞬間指輪はカプセルの様な形になった。
俺はそれを片手に持ちながらその中の何かが俺に呼び掛けた。
ーーーとある施設ーーー
俺は青夏ちゃんにある施設に案内された。
そこには見たことない戦闘機が置かれていた。
「こいつは?」
俺は戦闘機をじっと見た。
「F-66ブラックホークよ」
後ろから誰かが機体名を言った。
そこには赤い瞳に金髪の女性が立っていた。
「あんたは?」
俺は片手にポケットに手を入れながら女性に聞いた。
「私はリインと言います」
リインさんはそう言って片手を差し出した。
「あっ、えっと末武英二って言います!よろしくお願いいたします!」
俺はそう言って片手を差し出した。
ーーー???ーーー
暗闇の中で1人の人物が片手から黒い霧を放ち岩石や土を飲み込んだ。
「さぁ、誕生しろ!大地怪獣・・・グラウンドギマイラ!!!」
そう人物が叫んだ瞬間巨大な岩の様な生き物はゆっくりと動き出した。
【グルオオオオオオオオオオオオオオオ!!!】
怪獣は大声で叫び歩き始めた。
ーーー施設ーーー
逃げてきた人々の治療をしながら俺は子供達と遊んでいた。
小さな子供達にヒーローの絵を描いてそれを見せた。
子供達はそのヒーローの姿に目をキラキラさせていた。
俺は子供達が笑顔で居られる世界を作りたいとずっと考えていた。
「ねぇ、お兄ちゃん他にも描いてよ!」
そう男の子は言った。
「お兄ちゃん。おじちゃんでいいんだよ!」
俺はそう言ってまた描き始めた。
その時。
ズゥゥゥン!
何かが揺れた。
その時頭の中で何かが浮かんだ。
それは怪獣と戦う戦士の姿だった。
外を見るとそこには巨大な岩石で合成された怪獣だった。
「早く逃げてください!」
そう青夏ちゃんはアインスさんと一緒に避難誘導をしていた。
『逃げないのか?』
俺の中の何かがそう聞いてきた。
「逃げたいさ」
『なら、逃げればいいだろ!』
「俺は、子供達の笑顔や希望の光を守りたいんだ!だから逃げるわけにはいかない!」
俺はそう言ってカプセルを片手に持ちながら目を閉じた。
ーーー英二の心の中ーーー
俺の目の前には俺が作り上げた究極のヒーローが立っていた。
「お前は俺が作り上げた究極のヒーローだよな?」
俺はそうヒーローに聞いた。
『ああ、だが強くなるかならないかはお前次第だ』
そう言ってヒーローは俺と同化した。
ーーー現実ーーー
「力を借りるぜ!タキオンマグナス!!!」
俺はそう言ってカプセルを空に向けた。
するとカプセルは中心が6つに割れて六芒星の形になり光が俺を包み込んだ。
ーーー戦場ーーー
俺は目を開けるとそこには怪獣が目の前に立っていた。
「いくぜ!怪獣!」
そう言って俺は走り出して片手を拳にしてパンチを連続で撃ち込んだ。
片足を大きく振りかぶり回し蹴りを怪獣の頭に撃ち込んだ。
俺は怪獣の尻尾を掴みジャアイアントスイングで破壊された街へと投げた。
怪獣は口から岩石の弾丸を放った。
俺は避けようか考えたが避けたら避難しているに直撃すると考えて俺は我が身を盾にした。
ピカンピカン。
六芒星のクリスタルで出来ているエナジータイマーがあと少しで変身解除だと告げている。
「こいつで決めるしかない!」
俺は攻撃を喰らいながらも片手に光を集めて必殺技を発動した。
「デザスタルタキオン!!!」
虹色の破壊光線が怪獣の体に直撃して跡形もなく消し飛ばした。
子供達は俺を見て笑顔で手を振っていた。
ーーー夜ーーー
俺はアインスさんと青夏ちゃんと一緒に飛行船である場所に向かっていた。
それは。
特捜チームバルバトスの基地だった。
「えー、新しく配属になった末武英二さんよ」
アインスさんはそう俺の名前を言った。
「末武英二です!よろしくお願いいたします!」
俺はそう言って敬礼した。
ここから俺の物語が始まった。
つづく
次回はセクシー?