暗闇が光に変わる詩
私の心はズタズタになっていた
もう、夢も希望もない
光さえない
真っ暗闇の中
誰も助けてはくれない
もう、私を見てもくれない
時間が戻ればって
思ったこともあった
そしたら、戻った
あの日の楽し頃に
でも…
伝えたい気持ち
伝わらなかった
そして、私は諦めた
現実に戻ると
さっきのことが嘘のようだった
もう、思い出したくもない
嫌な思い出
ずっと逃げ続けてきた
というより…
逃げるしかなかった
“もう、逃げなくてもいいよ”
とある日にこんな声が聞こえてきた
それは痛い声
私の帰る場所なんてない。
“自分に嘘をつかないで”
ついた覚えはない
“君はどうして汚れているの”
汚れてなんてない
“一緒に光を探しに行こうよ”
嫌だ
ずっとここにいる
“もう、無理をしないで”
してなんかない
とたんにその声は消えた
私は後悔した
意地っ張りな私に
あたたかい火を灯してくれたこと
嬉しかったのに
“消えちゃだめだよ”
私は意味のない言葉を繰り返した
返事は返ってこない
“お前はこっちだろ”
さっきとは違う声が私を呼んだ
“夢に自信を持て”
一瞬意味が分からなかった
“人間 心には扉があるんだ”
初めて知った
私の心の扉
どれだけ黒ずんでいるのだろう
その声は私に教えてくれた
“出来ないことはない”
“難しいことは手伝うから”
私の心に響いた
そして、心の妖精たちは最後に言った
“手をひいてあげるから 第一歩を進もうよ”