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牢獄の番人と冤罪の姫  作者: 書くのはいつも唐突に
王国編
20/22

20話・新たな道具と新たな登録

カタイラ伯爵に呼び出されミーナの部屋に行くと、超泣きじゃくりながら俺に頭をさげてありがとうしか言わなくなったカタイラ伯爵がいた。

娘の病気が治ったから壊れてしまったのか?と思ったがこれが普通の反応なのだろう。

結果的にノールがカタイラを連れ出していき部屋は静かになった。

ちなみにミーナはカタイラ伯爵の様子を見てドン引きしながら少しだけ泣いていた。

アシスいわく部屋の外まで出るにはもう少し時間がかかるそうだ。

遅くて一週間程度らしい。

俺は10万ドリュー程の金をもらい帰った。

これで財布の中は13万ドリュー。

ホクホクである。

サーナーは伯爵と少し話があるらしい。

伯爵邸の前でリルタナは待っており待ちくたびれたのか疲れていた。

「遅いわよ」

「悪いな。伯爵の娘の病気を治してた」

「はぁ?何を言ってるの?」

「まあおまえにはあまり関係のないことだな」

「あっそ」

御者に断りを入れて街まで歩いていく。

だんだんと正午に近ずいていき暑くなってきた。

「その小箱は何?」

「ん?ああ、これな。魔物氾濫(スタンピード)を事前に防いだお礼だってさ」

「何が入ってるの?」

魔法道具(マジックトール)

「みせて」

小箱を奪われ漁られる。

結構いいものが入っており筋力を二倍にする指輪だとか炎に耐性がつくイヤリングとかが入っていた。

『筋力を二倍にする指輪をリルタナに与えれば大剣が使えるものと判断します』

「その手があったか」

「聞こえたわよ。これ貰うわね」

指輪とイヤリングともう一つ攻撃力が上がる腕輪を持ってかれた。

「地味に4個しかなかったな」

「後1個あなたのでいいわよ」

「お前何もしてないだろ」

「女だから」

「そういう問題じゃねえだろ、、、まあいいや」

一つ残った眼鏡のような魔法道具(マジックトール)を目にかける。

ん?おおおお!これは!

眼鏡に動く絵が流れる。

地面に沿って線が引かれ眼鏡の端には様々な情報が載ってる。

右端の串焼き120ドリューだ。

この前の串焼きより安い!

『どうやら周囲の情報や危険察知、さらには攻撃予測などの機能が付いているようですね。魔法道具(マジックトール)にしてはかなりの高性能です。ですが機能をもう少し改善したいです。『牢獄機構』に取り込んでもよろしいでしょうか?』

「ああいいぞ」

『了解しました。キャンセルはできませんのでご注意を』

「それを先に言え!」

「あなたのやつ随分高性能じゃない。釣り合いは取れたでしょう?」

「うぐ、、、」

魔法道具(マジックトール)が出現した小さな牢獄に取り込まれて消えていった。

魔法道具(マジックトール)が『牢獄機構』に加えられました。名称:『索敵眼鏡(サーチグラス)』として保存します』

「で、このあとどうする?」

『リルタナに戦闘経験させるのがいいかと思います』

「例えば?」

『そうですね、この近くにどうや小鬼(ゴブリン)の巣があるようです。おそらく依頼にも書かれているでしょうし、ついでにリルタナの冒険者登録もしておきましょうか』

「それがいいわね」

「お前殺れるの?」

「殺れるわよ。あなた私の記憶覗いたでしょ?」

「あれ?ばれてた。なんでだ?」

『私が報告しました』

「あ、そうっすか」

「魔物はルルの仇見たいなもんだし正直さっさと殺りたいわ」

「わ〜お。好戦的」

「うるさいわね。行くなら行きましょ」

リルタナと一緒にギルドに入る。

「あ、え~と〜リスン?」

「リズンな。なんでそうすぐ忘れるかね」

「サーナーさんどこいったんですか?」

「いまだカタイラ伯爵とお話中」

「それで何ようですか?」

「こいつのギルド登録をしてくれ」

「分かりました。どうします?名前」

「リルでいいだろ」

「じゃあそれでいいわ」

(ジョブ)はどうします?」

「大剣は剣術職(ソードマン)なのか?」

「はい。そうですよ」

「よくわからないけどそれでお願い」

「分かりました」

コノンはカードを作るために奥へと引っ込んでいった。

「ああ、気をつけておけ、絡まれるぞ?」

「え?どいうこと?」

「まあ一応警戒しとけってことだ」

「はいはい」

「嬢ちゃん。ちょっとツラ貸せや」

ほら言った。






「手伝うぞ〜」

「いらない」

ただいま冒険者一人とリルタナが対峙中。

「なめるなよ〜!てりゃぁ!!」

冒険者の短剣がリルタナに襲いかかる。

『威力がないですね。寸止めできるようにしているのでしょう』

「めっちゃ遅いからな」

リルタナは大剣を召喚し剣の柄で剣を受け止めた。

「っお!出来るじゃねえか!」

冒険者の男は短剣をしまいリルタナに握手を求めた。

俺もああすればよかったのか。

『そうすればコレンがコノンにマスタ−の事をしゃべる事もなく正体がバレる事もなかったですからね』

「やめろ、頭が痛い」

握手はいらないとばかりにリルタナは冒険者を無視してこっちに戻ってきた。

おつかれさまと、声をかけると鼻で笑われた。

なんか最近リルタナの態度が若干冷たくなっている気がする。

教えてアシスさん。

『、、、、はぁ』

「とても冷たいです。皆さんとても冷たいです」

「なにやってるのよあんたは」

「いや別になんでもない」

「できましたよ〜!」

コノンがリルタナを呼び銅の細長い板を渡している。

因みに級が上がったからか俺のカードは銀製に取っ替えられた。

これ銀級(シルバー)じゃね?と思って聞いたが銀級(シルバー)だった。

はめられた。

ま、いいか。

減るものではない。

「行きましょう」

「そうだな」

二人でギルドを出てタガエルを出るために街の大通りを歩く。

辺りはまだ明るく少し暑いくらいだった。

小鬼(ゴブリン)が見つかるといいが、、、、



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