遺恨試合
全ての試合が早い段階でのKO決着という事もあり、会場の熱は上がりっぱなし!
時間的にも余裕が出来てるし、格闘技興行として申し分ない展開やで♪
あ……エキシビションまでKO決着やったんは申し分ある…か…やっぱり……………
そこはほら!女範馬勇次郎のやらかした事やからさ、無かった事にしよ?なっ!?
さぁ!皆が納得したところで次の試合や♪
第3試合は組技のみのグラップリングマッチ。
ルールは15分1本勝負。以上!!
「へ?」と思った人も多いやろなぁ…まぁ当然か。
本来のグラップリングマッチはポジショニングや投げにポイントが与えられ、時間内に決着が着かない場合はポイント差で勝敗を決するんやけども、今回はポイント制度を廃止!
………なんか、ポイント制度を廃止って潰れる前のお店みたいな言い方になってしもたな…
いや!んな事ぁどうでもええねん!!
両選手のたっての希望で完全決着制になったらしい!
つまり15分の間、インターバル無しで「1本」のみを狙うシンプルなルールや!
当然ながらロープエスケープも認められへん。
まぁ競技である以上は幾つかの禁止事項は設けられとるよ。
・全ての打撃技
・目、金的、肛門に対するあらゆる行為
・噛みつき
・指関節への攻撃
・髪を掴む行為
・柔術着の着用。及び衣類を掴む行為
・身体へのオイル等の塗布
こんなところかな。
気になるのは「衣類を掴む行為」って項目かな…
普通、柔術の試合なんかやと当然ながら柔術着を掴むのが当たり前やん?
しかしながら今回の試合はそれが禁止。
つまり両者共に上半身は裸で、下はロングタイツかショートタイツって事やな。
まぁこのルールでわざわざ滑るロングタイツを履く奴ぁおらんやろ。……なんか大木こだま師匠みたいな言い方なったんでついでに言っとく…チッチキチーやでぇ!
ゲフンゲフン…話を戻そう。
それに伴って身体へのオイル使用禁止って項目もあるんやろな。
昔、某柔道家が某IQレスラーとの試合で、身体にオイルを塗りたくって出場する事件があったしな。
「グレイシーハンター」と呼ばれたそのレスラーに何もさせず柔道家が圧倒…しかしながら後々にオイル使用がバレて問題視される訳や。
で、無効試合って形で結果が覆り、格闘技界でオイル禁止が定着する切っ掛けにもなった。
いかんいかん!また話が脱線してしもた!!
んじゃ出場選手を紹介しとくやで!!
青コーナー側は荒神 風斗選手。
そう!第1試合に出場した「キック界の問題児、蹴るベロス」こと荒神雷斗の弟や!
前にも説明したけど、こちらはこちらで「アマレス界の問題児、折るトロス」って呼ばれとる暴れん坊や。
身長175cm、体重75kg…きっちり契約体重に作り上げて来てるのは当然やけど、本来は80kg以上で闘ってる選手やからな…この減量が吉と出るか凶と出るか…
しかし狂犬兄弟の片割れとは思えんくらいに穏やかな顔をしとるな…兄貴はヤンチャ丸出しって感じやったけど、弟はどちらかと言えばイジメられっ子って感じすらある。
いや…逆に言えばそれだけに余計怖いって事やわな。
対するのはロデオ・匠選手。
当然リングネームな。
ポジショニングが得意で、どんな試合でも誰が相手でも必ずマウントポジションを取れるって豪語してる。
つまり…
「馬乗りが上手い」→「ロデオが上手い」→「ロデオが巧み」→「ロデオ・匠」
バンザ〜イ!バンザ〜イ!って訳。
最初は騎乗位 匠でデビューするつもりやったらしいけど、所属ジムが必死で止めたらしいわ。うん…賢明。
で、前にも話したけど、荒神の「折るトロス」ってアダ名の由来は、タップした相手の腕を意図的に折った事やねんけども…
なんと!その折られた選手がこのロデオ選手!!
つまりロデオ選手からすりゃあリベンジのチャンス到来って訳や!!
こりゃ今大会最大の遺恨試合やで♪
お?そろそろ始まるみたいやな!
あぁ〜〜っっっ!!俺が要らん話ばっかしとったから、文字数がぁぁぁ〜〜っっ!!!
そんな訳で試合は次回に持ち越し!
この次もぜってぇ読んでくれよな!!
(え…なろうの文字数制限って7万文字では?とか言わないでね)




