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中指 立てたら  作者: 福島崇史
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シード選手参戦!

1回戦が全て終わり、いよいよシード選手が登場する。

現時点で俺以外の残っとる選手は…

・古流柔術の大河内(おおこうち) (しん)

・忍術の不知火(しらぬい) 鉄生(てっしょう)

・シュートボクシングの薄井(うすい) 模武(もぶ)

・プロレスのティラノこと寺野(てらの) 竜士(りゅうじ)

・日本拳法の(たて) (とおる)

・シュートレスリングの内名(うちな) 激丸(げきまる)

・古流武術の不破(ふわ) 敏郎(としろう)


ここにシード選手の4名が加わる訳や。

おさらいの為にシード選手を確認すると…

Aブロックは中国武術の(ちん) 椎掛(ついけい)が古流柔術の大河内と対戦。

勝った方が俺と当たる。


Bブロックはムエタイのガオラン・ソーシリパンが加わり、忍術の不知火と当たる。

勝った方がシュートボクシングの薄井と対戦や。


次にCブロック…コマンドサンボのアレクサンダー・ロシモフが参戦。

日本拳法の舘とぶつかり、勝った方がティラノの次の対戦相手になる。

ティラノ…どっちが上がって来ても強敵やぞ!


ほんで最後はDブロック。

個人的に一番興味があるんやけど…

アメリカンプロレスのモンスター・バイソンが、まさかの総合格闘技に参戦!!

シュートレスリングの内名とぶつかる。

言うなればUWFとWWEが試合するようなもんや!

かつてのUWFインターを想像させるカードやないかい!!く~っ!滾るでほんま♪

で…その勝者が謎の武術使い、不破と闘う事になる訳やねんけども、この不破って奴だけは全く掴み所があらへん…どっちと当たるにしても展開が全然読めへんわ…


お?早速始まるみたいやな!

陳と大河内のリングインや!!

てな訳で俺っちの出番はここまで。

実況席に譲るとしますかね♪

では…勝瀬津さん、大作さん、張り切ってどうぞ~♪


・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


「さあっ!いよいよシード選手が登場する訳ですが…どう見ますか大作さんっ!?」


「そうですねぇ…一番手として中国武術から陳 椎掛選手の出番となる訳ですが、問題は陳選手の流派が何なのか…そこが気になりますね。星の数ほど在る中国武術…内家拳か外家拳か?それだけでも判れば、大河内選手も対処のしようがあると思うんですが…」


「確かに!しかし大河内選手も流派名は〝古流柔術〟のみ…互いに曖昧なので両者ともに条件は同じかと?」


「ハハハ…まぁそれは言えてますね。お?両者共リングに出揃ったみたいですよ!」


「注目の陳選手ですが…いや…なんとも…」


「えぇ…小さいですね…恐らく身長は170cm無いでしょう…体重なんか60kgほどじゃないですかね?」


「まぁ対戦者の大河内も細身ですから、今大会屈指の〝小柄対決〟と言ったところでしょうか!?さぁ~っ!ボディチェックも終わり、いよいよゴングが打ち鳴らされるのを待つのみ!!」


・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


実況席の御二人と同じく、俺も正直驚いた…

陳選手、ほんま普通にそこら辺におるオッサンって印象やねんもの。

あれでスーツ着とったら、電車やバスで見かける小柄なサラリーマンって感じ…

おおよそ武術や格闘技に関わってるとは思われへん。

まぁ対戦相手の大河内選手もそんなタイプながら強かったからなぁ…見かけで判断したらアカンわな。

さあ!いよいよゴングや!

世紀のオッサン対決…存分に楽しませて貰おやないか♪



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