ルールミーティング
開催3日前に行われたルールミーティング…
これには全員参加が義務づけられとって、この時に初めて全選手の顔を拝めたんやけども…
どいつもコイツも一癖ありそうな面しとったわ。
まぁ…外見だけで変な先入観を持たん様には気をつけといた。
で…一応、今回の大会ルールをザックリ紹介しとくわ。
20分1本勝負のロストポイント制
ただし…両選手の同意があればラウンド制ルールでやる事も出来る。
その場合は3分5ラウンドとする。
両選手は5ポイントの持ち点を所有して試合に臨む。
打撃や投げによりダウンを奪われたり、関節技から逃れる為にロープエスケープをすると、持ち点が1ポイントずつ減点される。
持ち点がゼロになった時点でTKO負けとなる。
勝敗は打撃によるKO、関節技によるギブアップ、ロストポイントによるTKOで決するが、何らかのアクシデントが起きた場合はレフリーの判断に委ねられる。
また、仮に試合終了時にポイントが同点であった場合は、サドンデスルールによる無制限の延長に突入する。
有効技について…
オープンフィンガーグローブの着用を義務づけている為、スタンドでの顔面パンチは有効だがグラウンド状態での打撃は一切禁止とする。
(脚部のレガース着用は任意)
関節技を仕掛けられた場合、ポイントと引き換えにロープへのエスケープは有効だが、手でロープを掴んだ場合のみが認められる。
スタンドからグラウンドに持ち込まれそうな時、ロープを掴んでテイクダウンを防ぐのは有効とするが、掴めるのは5秒間だけとする。
この状態になった場合、リングアナがマイクを通じて5カウントを数えるが、5秒を経過してもロープを掴んでいる場合、ロープエスケープと見なしポイントをロストする。
プロレスラーの参戦に伴い、攻撃を仕掛ける為のロープやコーナーポストの使用は有効とする。
反則について…
意図的でない金的やサミングには1度目は注意が与えられ、2度目はイエローカードが提示される。3度目に及ぶとレッドカードが提示され、反則負けとなる。
ただし明らかに意図的である場合や、悪質とみなされる行為については、即レッドカードが提示される場合もある。
その判断はレフリーに委ねるものとする。
試合終了時に同点であった場合、注意やイエローカードの回数によって優劣を決する。
ただしそれすらも差が無かった場合のみ、前述の通りサドンデスのエクストララウンドに突入する。
とまぁ…こんな感じや。
注目すべきは、手で掴んだ時のみロープエスケープが有効って事と、ロープを掴んでテイクダウンを防ぐのも有効って点かなぁ…
ロープエスケープの件…路上で関節技を極められたと想定した時、あと数センチ手を伸ばせば〝石〟や〝ガラスの破片〟が掴める…
その状況の再現がロープエスケープと考えたら、手で掴んだ時のみが有効やないとおかしいって事で決まったルール…
それと…テイクダウンを防ぐロープ掴みの件も、路上でタックルされたと想定して、電柱やガードレールを掴んで防ぐ事の再現と考えて有効にしたんやとさ。
まぁ…アモーンがデビュー戦でどこぞの空手王者とやった時と、ほぼほぼ同じルールやな。
ちゃうのはグラウンドの打撃がNGって事くらいか…
実戦を想定しておきながらそれはおかしいんちゃうか?って言いたい奴もおるやろぅけど…
ゲーム性を考えた時、寝技の攻防とロープ際の駆け引きをメインに見せられるからパウンド禁止は正解やと思う。
普通のMMAじゃあ、どちらかがマウントを取った時点で諦めの溜息が客席から沸くやん?
でもパウンド禁止やと、最後まで展開が読めんからスリリングで面白いはず!
今後、このルールがスタンダードになればええなぁ…と個人的に思っとる。
あ、前置きが長くなってしもたな。
開会セレモニーやら何やらには興味なかろ?
だからその辺はスッ飛ばして、早速試合の方に移らせて貰うわ。
え…お前今どこにおるんや?ってか?
そんなん決まってるやん!
最大級総合格闘技トーナメント〝武人〟…その第1試合のリング上やがなっ!!




