心配の便り
防衛戦はまだ続いている。巫女がいなくなったことを隠すためにこの国のトップたちは戦の続行を決めた。それは巫女の加護のない負け戦になろうと・・・・。
明日からまた戦場に行かなくてはならない。
もう守りたかったルイシェもいないのに・・・。
ルイシェを守るためだと思ってなんでもできた。
それこそ人殺しでも・・。
敵国とはいえ人を殺す罪悪感はあった。しかし、周りの同期の騎士のように、精神的に弱くなることも、嫌悪のあまりに吐くこともなかった。俺は戦い続けると同時に人を殺し続けた。
そして、俺は強い騎士の仲間入りをして名を馳せていた。
その動力は、ただ、一人の女の子を守ること。
そして、届けられ続けられる手紙・・・。
“親愛なるウィルへ
ウィル、私は怒っています!前の戦でケガが癒えないまま、また戦場に行ったって聞いたわよ!お願いだから、無茶しないで!ウィルが死んだら、恨んで出てきてやる!絶対よ!
お願い・・・、無事でいて。神殿で無事を祈っています。
心配して怒っている巫女のルイシェより”
ルイシェ・・・そういう時に恨んで出てくるのは死んだ方であって、なんで生きているお前がお化けとして出てくるんだよっ。
そう思って、手紙に笑えて泣けてきたんだった。
そして、心配してくれる存在がいることが嬉しかった。
ルイシェがそう言うから、俺は最強になって無事に生きて帰ったんだ。
ルイシェ・・
俺はお前のためなら、全て怖くなかったんだから・・・。