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発見
翌日。神津と大野は遠藤昴の自宅マンションに来た。彼がこの場所に竹内さつきの死体を隠したと供述したのだ。管理人さんに部屋の鍵を開けてもらうと刑事たちは死体を探し出す。
三分も経たない内に竹内さつきの死体は発見された。これで事件は解決したと誰もが思っただろう。しかし風呂場を捜索していた警察官が大野警部補に報告したことにより事態は急変する。
「大野警部補。風呂場からスーツを着た男の他殺体が発見されました」
刑事たちは驚き風呂場に駆けつける。そこには確かに惨殺された男の他殺体があった。神津は見覚えのある男の顔を見る。
「川瀬大学山岳サークル顧問井上涼だ。なぜ彼がここで死んでいる」
その後殺人事件の捜査を行った。しかし防犯カメラには合い鍵を使い遠藤昴の部屋に入った井上涼しか写っていなかった。それどころか一時間後に彼は遠藤昴の部屋から退室していた。こうして事件は密室殺人という難事件となった。有力な目撃証言もなく事件は迷宮入りする。