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16年後の告白者  作者: 山本正純
第三章 真相 
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真実を暴く舞台 3

 三人はこの公園を歩く。

 神津は大橋に解説した。

「因みにハムを漢字に直すと公。ハムエッグの形は円。合わせると公園。ハムエッグだけでどこかの公園だということは分かった。

大橋は呟いた。

「いったい誰がこんな暗号を」

 大野は懐中電灯で辺りを照らす。

「そう。この暗号の作成者は暗号を即興で作り竹内さつきの死体を盗んだ人物。それは」

 大野の視線の先で男がベンチに座っている。

「遠藤昴さんですね」

 遠藤は逃げようとした。しかし周囲は警官で覆われている。神津は推理を話す。

「この事件は十七年前から続く復讐劇だった。発端は広田花さんが遭難で死んだこと。広田さんは事故死ではなかった。そこにいる遠藤さんに殺された。広田花と大橋陽一は婚約していた。婚約者を殺された恨みという動機であなたを殺すつもりだった」

 大野は続けるように話す。

「あなたは遠藤を殺せばシンプルな復讐劇という構図になり捜査線上に浮上して警察に逮捕されるのではないのかと考えた。それを避けたいと思った大橋は竹内さつきと共謀して交換殺人を思い付く。言い出したのは竹内さつきだろう。なんなく竹内が恨んでいる小松原を殺害した大橋は竹内に小松原を殺したことを伝える」


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