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16年後の告白者  作者: 山本正純
第三章 真相 
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真実を暴く舞台 1

 十九時。神津と大野はホテルの大橋の部屋に来た。

「大橋さん。迎いに来ました」

「そうですか。ようやく私が犯した殺人の証拠が出ましたか」

大橋は両手を差し出す。

「速く手錠を掛けてください」

 神津は首を横に振った。

「手錠はまだ掛けない」

 そして神津と大野は大橋を連行した。しかしパトカーは警視庁を通り過ぎる。

 その行為に大橋は驚く。

「どういう事ですか。警視庁を通り過ぎましたよ」

 神津は首を横に振る。

「まだ警視庁に連行するとは一言も行っていませんよ。これから行く場所は真実を暴くための舞台。役者が揃わなければ真実を暴くことは出来ませんから」

 大野はパトカーの中で真相を語る。

「まず我々が頭を悩ませた大きな謎。なぜあなたが小松原さんを殺さなければならなかったのか。あなたと小松原さんには接点がなかった。つまり動機がない。あなたが誰かをかばっている可能性も考えた。しかしあなたが嘘を吐いているようには見えない。そして我々はこの女性に出会った」

 大野は写真を取り出す。

「竹内さつきさん。知っていますよね。第二十回日本アルプス登山ツアー。そこであなたと竹内さんは知り合った」

大橋は頷いた。

「そうです。私と竹内さんはあの時知り合った。極限状態の中で竹内さんは呟きました。小松原正一を殺したかった」

「その証言が聞きたかった。その証言があればこれから話す真相を裏付けることが出来る」

 大野はウインクする。

「これから先はあの場所に辿りついてから話します」


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