表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16年後の告白者  作者: 山本正純
第三章 真相 
36/46

義理の息子

 十六時ゲームセンター。放課後の時間帯なので学生が集まっている。その中に合田と月影はいた。遊びに来たのではない。井伊晴彦に接触するためだ。

 ゲームセンターを捜索していると一人の男がクイズゲームをプレイしている所が見えた。合田は写真で顔を確認する。

「彼だ」

 月影はその男に声を掛ける。

「井伊晴彦君ですよね」

 晴彦は振り返る。二人は警察手帳を見せる。

「それで何か用ですか」

「少しだけ話を聞かせてください。今日午後二時頃高尾山の近くにいましたよね。何をしていたのでしょう」

 晴彦は笑う。

「法務大臣からの依頼ですか。ただ学校をさぼっていただけです」

 井伊尚政法務大臣の言ったように彼は反抗期なのだろう。合田は確認する。

「その時あなたは灰色の服を着ていませんでしたか」

「ああ。制服だとさぼっていることがばれるから」


 合田は悩んだ。これ以上質問すれば井伊尚政が義理の父親だという事を教えることになるのではないのか。

 結論は簡単だ。これ以上質問をしない。真相は明かさない。

 二人はゲームセンターを後にした。

「これでよかったのだろうか」

「よかったのかは神のみぞ知るでしょうね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ