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16年後の告白者  作者: 山本正純
第三章 真相 
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浮上する謎

 合田たちが刑事部長室を退室しようとした時、北条がドアをノックして入室した。

「捜査中止らしいですが一応報告はしておきます。大橋の家から見つかった白骨化した遺体。DNA鑑定の結果小松原正一の物と一致しました。それとあの暗号文。筆跡鑑定の結果大橋の字と一致しませんでした。ピノキオの暗号は大橋の書いた物ですが高尾山で見つかった暗号は別人の書いたものでしょう。それと死体を盗んだ容疑者を特定しました」

 北条は防犯カメラに映った映像を現像した写真を見せる。そこには灰色の服を着た男が写っていた。その男は死体が入りそうな大きさの鞄を背負っている。


 合田は北条の間違いを訂正した。

「捜査は中止ではない。警察庁の榊原雉局長の一声で捜査再開だそうだ。理由は不明」

 神津は頭を悩ませた。

「まだ謎が残る。あの時大橋には完璧なアリバイがあった。ホテルの一室にいたというアリバイは我々警察が証明している。犯人はなぜ竹内の死体を盗んだのか」

「犯人が暗号を解読して高尾山に来たのか。それとも犯人は既に高尾山に潜伏していて、捜査を撹乱するために死体を盗んだのか。こう考えると、犯人は大橋の共犯者なのか、大橋と関係無い人物が犯人なのかという疑問も浮上する」


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