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16年後の告白者  作者: 山本正純
第二章 暗号
29/46

接点 前編

 大野と神津は大橋の自宅から押収したアルバムをチェックしている。そのアルバムのほとんどは、山の写真で埋め尽くされている。

 大野はアルバムを捲り、一枚一枚写真を見ている。すると大野の手が止まった。

「神津さん。この写真を見てください」

その写真は集合写真だった。日付は十七年前の十月十日。垂れ幕には第二十回日本アルプス登山ツアーの文字。そのツアーを主催したのはヤマトツアーズ。背景には日本アルプスの景色が広がっている。人数は二十名くらいだろう。

 大野はこの写真を指差す。

「ここに竹内さんらしい人が写っているでしょう」

 神津は写真を見る。

「遠藤昴もいるな」

 大野は首を傾げる。

「遠藤昴。公安調査庁長官の秘書をしている男だ」

 神津は一息してから続けるように言う。

「つまりこの登山ツアーが今回の殺人の動機だということか。だが小松原さんは写っていないだろう」

「でも二十年前の殺人事件と今回の殺人事件は、動機が違うという場合もありますよね」

 神津は携帯を取り出しヤマトツアーズを検索した。

「ヤマトツアーズの電話番号だ」


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