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16年後の告白者  作者: 山本正純
第二章 暗号
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法務省にて 前編

 この電話の直後合田と月影は法務省を訪れた。井伊尚政法務大臣に会うためだ。アポイントを取った二人は警備員に連れられて法務大臣室に入る。


「井伊尚政法務大臣。警察の方です」

 井伊尚政は椅子に座っている。彼は月影の顔を見る。

「菅野聖也君から聞いているよ。月影と合田は優秀な警察官だとね。それで要件は」

「十六年前の国会議員失踪事件の再捜査をしています。ある人物からあなたと酒井忠義が時失踪直前口論していたと聞きました。なぜ酒井忠義さんと口論をしたのでしょう」

 井伊尚政は笑う。

「それと失踪事件に因果関係はあるのか。因果関係は証明されたら答える」

 手ごわい相手だと合田は思った。合田は質問する。

「それでは竹内さつきさんが殺されたことは知っていますか」

「少々驚いている。法務省のエリートが殺されたからね」

 月影は質問を重ねる。

「竹内さつきさんを恨んでいる人物を知っていますか」

「そんな人はいない。彼女には敵がいないと思うが、強いて言うなら遠藤昴君と中島博君の二人だろう。ここだけの話、遠藤昴君と彼女は付き合っていたが竹内さつきが浮気をしていたことを知り別れたそうだ。それで多額の借金を払うよう脅迫されたら優男の昴君でも恨むでしょう。中島博君と竹内さつき君は実は親子。半年前にこの事実を知った彼女は母親を捨てた博君に多額の慰謝料を請求したらしい」


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