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16年後の告白者  作者: 山本正純
第二章 暗号
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間の悪い電話

 千間と喜田は会見を開いた。取材陣は千間を質問攻めする。

「十六年前の国会議員失踪事件の犯人が自首してきたのは本当ですか」

「自首してきた犯人と小松原正一との関係は何ですか」

「国会議員酒井忠義が絡んでいるのではないのですか」

 次々に飛び散る質問に千間は喝を入れる。

「質問攻めすれば答えることのできる質問にも答えることはできない。順を追って説明しよう。まずは・・」


 本多みゆきはこれをテレビで見ている。そこで電話が鳴った。相手は井伊尚政。

「十六年前の失踪事件の緊急記者会見を今見ていますよ。それが終わってからではダメですか。」

『ダメだな。竹内さつきを覚えているか』

「はい。大学の後輩ですよ。彼女がどうしましたか」

井伊は沈黙してから答える。

『殺されたそうだ。犯人は自首してきた男だろうな。それで俺はこれが復讐ではないのかと思った。犯人の狙いは堕天使たちの報復に関わった我々を捜査させる口実を作ること。次の犠牲者はあなたか榊原君の部下が殺されるかもしれない。そこで質問だ。出勤してこない部下がいないか』

「そんな人いませんよ。考えすぎではないですか。榊原さんも言っていたでしょう。ポジティブとね」

『ポジティブか。では厳重に警戒した方がいいでしょう』

 電話が切れた時には会見は終わっていた。

「見逃した」

本多はパソコンを起動させる。彼女はファイルを開き検索した。

「次の標的は」


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