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16年後の告白者  作者: 山本正純
第一章 自首
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自称殺人犯の告白

 九月五日の早朝。一人の男が警視庁に通報した。

『事件ですか。事故ですか』

 女性のこの声に対して男は衝撃的な告白をする。

「十六年前の政治家失踪事件。あの事件は殺人事件で犯人は私だ。今私は東都公園の前にいる。逃げるつもりはないから五分以内に逮捕しろ」

『仮にあなたが政治家を殺したという事実が本当だとしても時効です』

「いいえ。私は十五年前から十年前までアメリカに移住していた。たしか殺人犯が犯行後海外に移住していたらその期間の時効は停止するのですよね。これで時効は成立しない。詳しいことは取調室で話すから逮捕しろ」

 男は電話を切ってコンビニで買った朝食を食べる。

「あの十字架からはもう逃げない」

 男は朝食のゴミをゴミ箱に捨てて呟いた。


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