思い込みって厄介なのです~憤怒の読み方から始まる単なる愚痴~
私が小説投稿サイトの存在を知ったのは、弟に教えてもらった某楯しか使えない勇者のアニメを観たことがきっかけでした。
その後、某双子の鬼娘が出てくる死に戻り作品と無職の男が転生する話を読んで、未だに消えないトラウマを抱えることになったのですが、それはまた別の話。
実は、その楯のお話の中で、主人公が使う楯の名前が、憤怒の~っていうんですけど、皆さまこの漢字なんて読みます?
アニメの中で、『ふんど』って言ってたんですよ!! ふんど? ふんど?
最初は聞き間違いだと思っていたら、本当にふんどらしい。
弟にいやこれ、ふんぬでしょ? って文句を言ったら、
え? なんで? ふんどでしょって、大人げないまで言われて喧嘩になって。
後で調べたら、どちらも正解だったんですけどね。くっ……恥ずかしい。
でも、駄目なんですよ。ふんどって言われると、頭の中で胴の長い犬が走り回って、金属製のおもりがドスンと落ちて来て、違和感で集中できない。
結局、観るのやめてしまったんですが、小説だったら勝手に好きな読み方出来るから良いよねってあらためて思いましたよ、はい。
単なる愚痴と思い込みは怖いよって話なんですけど、これだけじゃあアレなんで、役に立つかはわかりませんが、さっきの読み方の話。
ふんぬ は呉音の読み方。
ふんど は漢音の読み方。
漢字は主に大陸(中国)から入ってきたものですけど、当然時代が違えば国や民族も違いますから、発音も違うのです。
呉音は5~6世紀に入ってきた読み方で、古い言葉や仏教用語なんかは、ほぼ全てがこちらが使われています。
たとえば、光明、老若男女、変化、明星、建立、祇園、作務衣とか。
数字をイチ、ニイ、サン、シイ、ゴウ、ロク、シチ、ハチ、ク、ジュウと読むのも呉音。
私は、何となく呉音が好きなんですよね。なんていうか中二感があるというか。
色、境内、修行、天女、怨霊とか呉音が混じると格好良くないですか?
それに、お寺とかで、利益を呉音で「りやく」って言いますけど、漢音で「りえき」って読むとなんか生々しくて有り難みの無い台無しな感じに……。
とまあ、こんな感じで、自分の中ではあり得ないって思っても、冷静になって調べてみるといいですよ。
自分の常識を疑え!! by ひだまりのねこ
とはいえ、ふんど、お前は認めない。私はねこ派なのです。