買い出しに行こう!! (小川くん側 その17)
ついに夜中に···。
28日朝。空は薄曇り。なんと、まだ6時50分。こんなに早くに目が覚めてしまったのには、わけがある。
夜中に雨が降ったのだ。
たいてい俺は、一回寝たら朝まで目が覚めない。朝だって、目覚まし鳴るか起こされるまでは、目は覚めない。なのに夜中、なんと微かな雨音なんかで、目が覚めてしまったのだ。
サーサーと雨が降っていた。ザンザン降りではない。が、あまりの恐怖に目が覚めたという。ついに降ってしまった。しかし。このままやめば、まだ希望はある。時計を見ると、まだ3時前だ。やんでくれ、たのむ。モリヤが高揚する前に。うっすら降ったぐらいでは、水本も行かずにすむだろう。
そんなことを考えていたら、目が冴えてしまって困った。クーラーを強にして夏布団に潜り込む。睡魔よ、来い。
結局、半分寝て半分起きてるみたいな状態で、朝を迎えてしまった。
6時50分。布団から出て窓辺へ寄る。カーテンを開けると、雨はやんでいた。空は薄く曇ってはいるが、雨が降りそうというほどでもない。地面は····濡れてはいるが、たいしたことはなさそう。さて、水本はどうでるか。
雨の日、又は雨が降った夜の次の日は、必ず電話に出られるようにしておいてくれという、湧井のたのみだ。俺は今日は、少なくとも午前中は電話番だな。
7時のニュースで天気予報をやるはず。俺は台所へ行った。出勤前の母親が、バタバタと用意をしている。
「アレ? 早いね、おはよう。」
言いながらも動きまわっている。
「はよー。メシ食った?」
「まだだわ。なんだ、おなか減ったから起きてきたの? さすがだね、男子高校生。」
何がさすがか。
「目玉焼くけど、いる?」
と母が聞く。もちろん、いると答える。母は素早く玉子を3ツ、フライパンに割り、焼き始めた。
なるほど!! 俺は台所の椅子に座りながら、食い入るように見てしまった。少し水を入れるのか! そして蓋か!! ありがとう母。次回は俺も成功しそうな気がする。
俺はパンをトースターに入れる。目玉焼きは、すぐに焼き上がった。焼いてる間に母はコーヒーを入れ、焼けた目玉の皿に洗っただけのプチトマトをザラッと入れて、テーブルに置いた。俺は、こないだの水本の役割。パンにバターをぬった。
二人してモグモグ食う。俺の皿には、目玉焼きが2ツ。ちゃんと中まで熱くなっている素晴らしさよ。
「今日はデート?」
と聞かれる。
「違う。」
「ふられた?」
「なんでだよ?」
ハハハと母は笑う。
「最近、様子が違ってるから。青春だね。夏休みだもんね。悩みも又よし。謳歌したまえ。あ、皿洗っといて。」
又ひとしきりバタバタとして、母親は出かけていった。
悩みね。モリヤのせいでな。残念ながら母の思うような、恋の悩みではないのだ。
あ、しまった。天気予報を聞きのがした。けど、朝7時台は、しばらくすると又天気を教えてくれる。繰返し、天気予報がある。ありがたい。
今日は─────曇りのちハレ。 夕べは各地で少し降りましたね、と言っている。少し、か。少し、ね。
やっきもきしながら過ごす時間の長さ。夏休みの1日なんて、ビュン!!と音がするほど瞬く間なのに、今日はなんて長い!!
まだ8時 まだ8時半 まだ8時45分···· だめだ~ 心が疲れる~ 何かで気をまぎらわせておかねば。TVのチャンネルをかえるが、どこも情報番組。昨日の事件に、アイドルの情報。映画やドラマの紹介。どれも興味がない。
おっと、皿を洗うのを忘れていた。ちょっとでもやることがあると、ありがたい。珍しい心境の俺。バッシャバッシャ皿を洗っていると 電話がなった! ドッキリ皿を落としそうになってしまう。必死で手を拭いて、電話へすっ飛ぶ。もげそうなぐらい受話器をひったくってしまった。
「もしもしっ」
『おはよう。ごめん、私。』
「おっ⁉ ああ、湧井···! ああ。おはよう。ん? 何がごめん?」
『水本と思ったんじゃない? 待ってたでしょ?』
「ああ! まあ··· まあな。」
『まだないよね、電話?』
「うん。ゆうべ、ちょっと降ったから俺も待ってはいたが。まだないよ。というか、今日はないかもしれん。降ったっても、ちょっとだけだろ。」
『そうだけど。そこは水本の気持ちの匙加減だもの。行きたい気持ちが勝てば、行っちゃうかも。』
「まあなァ。···でも今日は雨は降らないよ。曇りのち晴れだって。」
『···水本が行くなら、雨でなくても小川くんも行ってくれるんだよね?』
「ああ、行くよ。」
そういや、雨のことばっか考えてて、曇りや晴れの、モリヤ家訪問を想定してなかったな。今日みたいな日なら、家の中も闇じゃないな。それは··· 俺は思わずニヤリとした。それは、ずいぶんありがたい。怖さ半減。
『お願いがあるんだけど···』
湧井が遠慮がちに言う。
「なんだ?」
『水本から電話があって、モリヤん家に行くことになったら、私にも教えてくれる?』
「えっ‼ 湧井は行っちゃだめだぞ! その話は、したよな?」
『うん。分かってる。行かないよ。行かないけど、教えてほしいの。気が気じゃなくて、落ち着かないから。』
「ああ··· そうだな。そうだよな。うん、分かった。電話するよ。」
『ありがとう。ほんとはもっと喋ってたいけど、水本から電話きて繋がらなかったら困るから、もう切るね。』
「分かった。心配すんな。ちゃんと連絡入れるよ。」
『ありがと。じゃあね。』
「うん。又。」
やっぱりな。湧井もそうとう心配してる。俺ですら、夜中に目が覚めちまったほどだ。湧井なんか、眠れなかったんじゃないのか? ───────水本が、モリヤん家に行くという連絡をしてくれば、それはそれで俺たちは ワァ~~!!ってなって慌てるんだけど、このまま一日電話がなきゃないで、待ってる俺たちはきっと、気力の消耗が半端ないに違いない。
〰〰〰こっちから、してみるかな···。···いや、水本が行く気もないのに「行くのか?」とか聞くのは、かえって煽ってるような気も···。 ウオ〰〰っ 俺って、こんなもんもん思い悩むタイプじゃないはずだ! 電話する! もう、してやる! そいで「行かないよな⁉」、これだ!
俺は今置いた受話器を再び取った。おっと、電話番号。部屋からメモを取ってきて再度受話器を取る。手には汗。くそう、ほんとだよ。こんな緊張の気持ちも、こんなことに注がずに、湧井のために使うべき。前にモリヤにも、そんな風なことを言われた。ゆえに、早く終わらせるぞ‼
ダイヤルを押す。コールが鳴る。 ·······出ない⁉ おいおい、うそだろ⁉ 黙って行ったりしないよな⁉ 汗が流れる。コールが鳴る。 受話器を置けない。
────────ガチャッ。
『ハイ、水本です。』
「水本⁉!」
『えっ⁉ ハイっ』
「水本! いたのか‼」
『···小川くん··?』
「そうだっ‼」
『ああ小川くん、おはよう。』
なにを呑気な‼
『電話とるの遅かったから、いないと思ったんだ? ごめんごめん。寝てたー。』
はあ⁉
「なんだと? 何時まで寝てんだ⁉」
『え。えーと···今、9時···だいぶ過ぎてるね。目覚まし、つけてなかった。10時間も寝てしまった。ハハハ。』
·····これは···。雨降ったことに気付いてないな···?
『小川くん何か用事?』
「おー。あー。えー、おまえ、食材買った?」
『ん? キャンプの?』
「そう。もう、あさってだろ。」
『ほんとだね! いよいよだ! 嬉しいなァ‼』
「で? 買ったのか?」
『まだだよ。早く買いすぎたら、いたむと困ると思って。はやる気持ちを抑えつつ、買わずに今日まできた。』
そう言って、又水本はハハハと笑った。
「今日、買いに行く?」
『そうだね。明日買って、買い忘れがあったらいやだしな。今日行こうかな。』
おっ‼ よしっっ‼ モリヤん家行く気ないな⁉ 最高によしっっ‼
「じゃあ、俺と行こうか。」
『小川くんと⁉ ほんと⁉ うん! 行く‼ 何買うか悩むから! 一人じゃたいへんだなぁと思ってたんだ!嬉しい。ありがとう。何時ごろ行く?』
「昼からにしよう。昼メシ食ってから。暑いけどいいか?」
『全然平気。』
「どこで買うんだ? 近所のスーパーか?」
『うん、駅前のスーパーで買おうと思ってたんだけど··· 小川くん、遠いね。』
「いいよ。荷物持って帰るの水本だからな。おまえんちに近くなきゃ。」
『そうだね、ありがとう。』
2時に時間を決めて、駅で待ち合わせの約束をした。俺は、置いた受話器をすぐに上げ、湧井に電話。もちろん湧井は大喜び。こんな嬉しそうな声、初めて聞いたってくらいの喜びようだった。
よしっ、乗り切った‼ 今から昼までと、買い物した以降、そんな時間じゃ、モリヤの家に行く暇はない。心の底からホッとする。あー、ちょっと心に平穏が。ありがたい。
しばしボンヤリ。今日一日は気楽に楽しもう。明日のことは明日考える。明日···の、こと···
しばしのボンヤリが奪われる。頭が明日のことを考え始めてしまう。明日。モリヤの家に行く。色っぽいかもしれない、高揚してるかもしれない、モリヤの家へ·····。
·····色っぽいのは、嫌だけど、それはもう放置しよう。なぜなら水本に害がないからだ。俺が、それと、もしかしたら湧井が、嫌なだけだ···。問題は、高揚なのだ。高揚していたら、俺は明日それを全力で出させる。あさってのために‼ してたら···なんて、してるに決まってると既に結論付けたはずなのに。俺はなんて往生際の悪い···。俺って、こんなに情けなかったっけか···。モリヤと出会って、自分の情けなさが、どんどん露呈してしまうのを感じる。気付かされてしまう。 くやしい···。
俺は思いっきり大きなため息をついた。悔しい思いを出し切ってしまうみたいに。そして、情けないのは、もう認めてしまおう。情けないんだ俺は。ごまかしてもしょうがない。モリヤと対峙して、情けなくならないでいることは、できる気がしない。全然しない。ならばもう、そこは諦めて、俺のできること、すべきことをやるしかないのだ。 よしっ!!
と、気持ちのハリをマックスに調整して、待ち合わせの水本ん家の最寄りの駅へ向かう。電車は待ち合わせの5分前に到着。ナイス。ホームから階段を降りて改札へ。改札口の向こうで笑顔の水本が、手を振っている。俺もちょっと手を上げて改札を通り抜けた。
「おはよう‼」
「おはよ。じゃないぞ。もう昼もとっくに過ぎてる。」
「ハハハ、ほんとだ。じゃあ、こんにちは!」
俺は吹き出した。へんなの。
「水本、機嫌いいな。」
「あったり前だよ! 夏休みだよ? 明日キャンプだよ? おまけに今から、小川くんと買い出し! 機嫌良くならない訳がないっ!」
盛大な笑顔だ。こっちまで笑ってしまう。
が、駅を出て2人でスーパーへ向かうまでの、こんな短い間に俺のマックスに調整した気持ちのハリも、ご機嫌笑顔も、消し飛ぶ羽目になろうとは‼
「なんだと⁉」
水本の話を聞いて出た俺の第一声。水本は驚いたように俺を見る。
「え···? あれ? いけなかった?」
「なんでだよ⁉ え?? 雨降ってないよな⁉ 降ってなかったよ! なんでだよ⁉」
なんでを繰り返してしまう。だって水本が、この前モリヤの家に行ったと言うんだ!
「この前って、いつ!!」
水本がアタフタして答えられない間に続けて聞く。
「え··と 湧井さんから電話あった次の日···。3、4日前···」
「なんで⁉」
俺たちは道で立ち止まってしまっている。自転車が通ったので、俺は水本の腕を引っぱって、端へ寄せた。
「なんで···って···え──と··· 湧井さんが、雨降ってモリヤの家行く時、小川くんに電話してって言ったから··· 小川くんが一緒に行きたいからって···」
「何言ってんだ! じゃあ電話しろよ!!」
「い、いや、だから、そう言われたから、モリヤにそれを言っといた方がいいかなと思って···」
「〰〰〰····それを言いに家に行ったっていうのか⁉」
「そう····。」
俺は絶句した。なんだそれ。
「·····家に行く前に電話しろって、おまえ言葉を理解してないのか?」
「うん? う··? だって····雨降ったらって湧井さんが··· 違うの?」
····いや確かに。雨の日のモリヤの家の話だったよ。けど···。
けど、まさか雨が降らないのに行くと思わなかった!! その辺、水本って変に律儀だと思ってたから!! 別のとこで律儀だった···。 ····うう··· ···そうか、水本1人で来ると思ってるモリヤん家に、勝手に俺と2人で行ったら、モリヤが怒ると思ったか? その辺は水本も、モリヤの気持ちを理解してるってことなのか?
「····それ、伝えに行って、どうだったんだ? モリヤはダメって言ったんじゃないのか?」
「ううん。次回はいいよって。」
次回は!!!
「一度きりだよってことか?」
「んー、オレ、モリヤと約束しててさ。」
「約束って?」
「雨の日モリヤの家に行って歌をうたうって。初めにモリヤが誘ってくれた時も、目的はそれだったんだ。モリヤが、雨の日に家に来て歌をうたってほしいって。」
言ってたな。水本が歌ってくれるって。そして 〝歌はぼくをとても危うくさせる〞と、言っていた────。 怖い···。 いや、今はそれじゃなくて
「その約束と、俺が行っていいのは一度きりってのとは、どう関係すんだよ?」
今、2時すぎ。多分一番暑い時間帯。雲は払われ、夜中の雨なんか、なかったみたいに日が照っている。陰もない道端。くそ暑い!! ただでさえ汗が流れ出ているのに、話の内容が怖くて、変な汗まで出てきていそう。
「えー··· モリヤは、歌を、暗い所で聞きたいそうで···」
「は???」
「小川くんが来た時は、灯りを入れるだろ? モリヤは、灯りが無い時に歌ってほしいんだって。だから、小川くんが来てない時でないと···。でも、歌は聞きたいから···って、言ってた。」
!! ····それは···! それは、言い訳じゃないか!! そんなこじつけ! 例え、真っ暗な時に聞きたいってのは本心だとしても、別に小さい灯りがあろうと、明るかろうと、水本の歌が聞けるなら、嬉しいに違いないんだ、モリヤは。俺に来られたくないもんだから あの野郎···。ああ、どうしよう。2回目以降の雨の日対策を考えないと···。それから、雨の日以外··· いやいや、もうそれは、明るい森の家での逢瀬は、目をつぶった方がいいのか···、そこまで干渉せずとも···?
「小川くん」
俺が考え込んでいると、水本が俺の服を引っぱった。
「スーパー行こう。ここ暑すぎるよ。すごい汗だよ。」
ほんとだよ すごい汗だよ ダラダラだよ。
「ああ。行こう。」
ようやく俺たちは歩き出す。
「小川くん、ハンカチ持ってないの?」
俺は袖で顔をこすった。
「忘れた。水本はハンカチを常備してんのか?」
「へへへ。以前は持ってなかったよ。でも最近、タオルを持ち歩くようになった。しかも2枚。今日は小さいタオル。小川くんに1枚貸したげる。」
言って水本は、リュックを開けてハンドタオルを差し出した。
「サンキュ」
俺は素直に受け取った。汗が止まらんのだ。めちゃ気持ち悪いし、目に入って痛い。ハンドタオルで顔を拭き拭き歩く。すぐスーパーに着いた。
「オ~~~ 天国!」
水本が言った。まさに! しかし天国か···。こういう時の天国発言には、やらしさのカケラも無い。そりゃそうだ。いやらしさの根源はモリヤだ。ヤツが関わると、全てがいやらしく変化してしまう。
「そうだ小川くん、タオルと言えばね!」
野菜コーナーを物色していた水本が、笑顔を向けた。
「この前行った時、モリヤの家にオレ、タオル1枚忘れてきたんだ!」
「うん? 忘れたのが嬉しいのか?」
すっげー嬉しそう。
「モリヤの匂いがすごい時、服に匂いがしみ込むんだ。だからタオルを掛けておいたら、匂いがつくと思ってね、それでオレ、モリヤん家行く時タオル持って行くことにしたんだ。」
ああ~~~。そういやモリヤが言ってたな。水本がモリヤの家に来た時、タオルを持ってくるのを忘れてガッカリしてたって話を、嬉しそう~にしてたぞ。そうだ そうそう、匂いを、掛けたタオルに染み込ませるとか···。なんかあの時は俺、モリヤの匂いでクラクラで、今まで忘れてたな。タオルに匂い···か。水本、そんなに好きなのか、モリヤの匂い···。
「それでさ、この前モリヤの家に行った時、掛けてもらったんだけども、あの日、モリヤの匂い全く無くてね、タオルに匂いはつかなかったんだけど」
水本はにっこりそう言って俺を見た。ものすんごく嬉しそう。
「そのタオル、忘れてきてしまった! わざとじゃないよ。でも、あのまんまモリヤん家に掛かってるかも。そしたら匂いが戻った時、タオルに匂い、つくよね!」
うわ────。すげーな、水本。なんか言ってること、すげぇ変だけど、そんなことが、そんなに嬉しいのかって点、感心してしまう。小さな幸せ堪能するタイプだなァ。それが幸せと感じること自体が、まぁ俺には理解もできんが。───ん? アレ?
「水本」
「うん?」
「モリヤの匂い、なくなってたって?」
「え? うん。そう。全然しなかった。モリヤも、今はないって言ってた。」
湧井が電話した次の日。···24日、か···。その前々日に、俺はモリヤの家に行っている。湧井が電話した前の日。その時は、俺が帰る時まで、モリヤのもう1つの方のいい匂いが、強烈に香っていた。なくなってたのか、あの匂い····。
「水本がいる間に戻らなかったのか?」
「戻らなかった。残念ながら。」
ふと見ると、水本は野菜をいっぱい、カゴに入れている。野菜多いなァと思って俺がカゴを見ていると、
「小川くん、嫌いな野菜ある?」
と聞いてきた。
「だいたいいけるけど、ピーマンとゴーヤはあんまり好きじゃない。」
「へー! じゃあピーマンはやめとこう。ゴーヤは入れてないし!」
言って水本は、カゴからピーマンを戻した。
「好きじゃないけど、食べられるから別にいいぞ?」
と俺は言ったけど、
「いやいや、せっかく買い物に付き合ってくれてるんだから、小川くんの好みは優先するよ。」
なんて笑ってる。
「水本はキライなものは?」
「オレもだいたいいけるよ。あ、パクチーはちょっと苦手。」
「ああ!俺もだ。」
「ハハハ。パクチーは買わないでいいよね。バーベキューだし!」
そーだそーだ、なんて言い合って、俺らは買い物していった。楽しい。いっぱい買ってしまった。
次回、買い出しの続き。小川くんが家に着いたら···。




