パラレル・隆一郎VS秀&斎、未来VS凛子(加奈子)があれば?
「くっそきついって……誰かタッグ組んでくれよぉおお!」
未来とか。未来とか!!
「どこにいんだよぉおおおお!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ん?」
《隆一郎:救援要請→未来》
「へぇ……こんなのもあるんだ」
どうやらのメッセージもやりとりができるらしかった。
斎と秀のコンビと、隆一郎がやり合っている映像を表示する。
「ふふ。頑張ってるね、隆」
少し笑う未来は救援かぁ……と少し悩んでから、「行ってあげたいけど」と顔をパネルから外した。
「残念ながらこっちはこっちでいっぱいいっぱいなんだよね」
ばったり出会ってしまって硬直している凛子と加奈子に目を向ける。
「り、凛ちゃんっ! 頑張ったら倒せるかな!?」
「うーん……加奈の力を借りたらもしかしたら倒せるかもしれないけど……」
《未来:総ポイント5000》
「この三十分程度の時間でこれだけ稼いでる相手だからなぁ」
はあとため息を吐きながら、しかし凛子はキリと目を向けた。
「でも、ごめん加奈。今回はアタシと未来ちーの一対一でやらせてくれないかな」
「へっ?」
「アタシさ。今まで未来ちーに『本気』で戦ってもらったの、こないだのバスケくらいなんだよね」
大会には出ようとしない未来。死人相手ならそうでもないのかもしてないが、確かに凛子が未来の全力を受ける機会など今後いつきたるかはわからない。
「こんな時じゃないと、多分やってくれないんだろうなって思うのよ。だから……お願い」
凛子の願いに、加奈子は少し目を丸くしてからにこりと微笑んだ。
「ありがとう」
そんな加奈子へ、凛子はお礼を述べてから手に【鉄扇】を作り出した。
「そんなわけで……やり合おう? 未来ちー。アタシが勝って、実力を証明してみせる」
そんな彼女へ、未来は不敵に笑った。
「いいよ。返り討ちにならないよう、気をつけてね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あああああああ!?」
二人からの攻撃に隠れている最中、俺は大声を出した。
救援要請拒否の通知がやってきたのだ。
「くそ……手は借りられねぇか……」
ピコンッ
「ん?」
《未来→隆一郎へメッセージ》
《未来:頑張って》
《未来VS凛子》
「……因縁の対決か。そりゃ邪魔しちゃ悪いよな」
長谷川もきっとこの機会を待ち侘びていたんだろう。
だからこそ、阿部が一緒にいるにも関わらず一対一の勝負を選んでる。
互いの実力だけでやり合うために。
「どっちが勝つか……結果を楽しみにしておくかね」




