パラレル・未来&隆一郎VS秀&斎があれば?
背中狙われる、未来がきてまもる
背中合わせたたかう
「未来っ?」
「さすがにあの二人のセットは隆でも厳しいと思うよ」
どこからか見てたらしい。
「私を信用してくれる?」
「ああ」
「信じてますよパートナーさん」
「いいね、この感じ」
現在秀はメガネを付けていない。
おそらく【可視化】を既に装着しているんだろう。
となれば、今のあいつの目にはこの場における『最善』が見えているということ。なおかつ、俺と未来が一緒にいるというのにこうして出てきたとなれば、二人でかかってきて俺たちに勝てる未来が見えているということだ。そうでなければわざわざ姿を著したりはしないだろう。
対して、斎。斎はいつもの星の髪留めをつけていない、以前見たセンター分けのかき上げた髪型。所謂あいつなりの戦闘モード。
やる気満々というわけだ。
「なあ秀さんよ。お前のその【可視化】って他のやつにもみせることができんのか?」
聞いたところで教えてはくれないのだろうが、興味本位で斎にもその視覚があるのかと問う。
すると秀は整った顔の口を開いた。
「普段は眼鏡の僕と違って、つけてるかつけてないか見た目じゃ判断できないもんね。いいよ、教えてあげる」
「……まじか」
意外にも教えてくれるらしい秀に、俺は少し警戒心を抱いた。
「この【可視化】は、僕が把握できる範囲内なら一度に何人相手でも付与できる。土屋が危惧しているように斎にもつけてもらってるよ」
「つまり、二人とも『この場における最善が見える』状態なんだね」
「そうだね」
未来からの確認に秀は二つ返事で頷いた。
状態としてはかなり不利。しかも秀がこちらになんの躊躇もなく教えてきたところを見るに、二人ともコンタクトを装着しているとバレた程度この戦いの最終到着地点、あいつらの勝利は揺らがないと言いたいのだろう。
どんな戦いが見えてんのか、俺には想像できないけど……でも。
「まぁ、やるっきゃねーよな未来さんよ」
「だね。共闘するの久しぶり。楽しそうだね」
ワクワクしながらそう言う未来へ、秀が小さな声で笑いをこぼした。
「そんなに簡単に負けてあげないよ。さっきは不意打ちだったからどうにもならなかったけど、今は目の前にきてくれたからね。さっきと同じようにはならない」
「へぇ、私だって気づいちゃったか。さすがだね」
未来の話し方が少し変わってきた。
「お前の敵に対する口調の変わりよう、未だにびっくりするよ……」
・
・
・
アイスコンタクトを
(欺く!!)
「【オイル】」
油
水の中自由になる
「なにから!?」
「油があると火は一気に燃えるんだよな」
「火事と言えば、油……ってな?」
《WINNER:隆一郎&未来》
「いえーい」
ハイタッチ
《TIME:残り42分》
「おー、半分終わっちまってたみたいだぞ?」
「ほんとだねぇ。楽しくやってたら時間すぐに過ぎていっちゃう」
「だな。……で」
キィンッ
「まあ、こうなるわな」
「当たり前だよね?」
《保有ポイント》
《隆一郎:500ポイント》
《未来:》
「ここでお前を倒せたら、俺の逆転。時間めいっぱい使って押し切ってやるよ」




