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四つの課題

retake.1

「じゃあ、今日何度か手合わせして、僕が気付いた現在の隆一郎の課題を発表します」

「はい」

「しっかり聞いてね。人間だから細かく言えばキリがないけど、ひとまず改善すべき点は四つ。一つ目、能力に頼り過ぎ。二つ目、相手の動きの読み取り不足。三つ目、やられた後の復帰が遅い」


解説


「この三つが改善できれば、隆一郎が苦手な対人戦も、今より格段にやりやすくなる」


「最後に、四つ目。キューブの力をいまいち発揮できていない」

「……え?」


「もちろん技の種類は今でも十分豊富に持ってると思う。だけどね、必要なのは『数』じゃない。『質』なんだよ」

「質?」

「そう。例えば」


凪さんが言いかけた時、ノックの音がする。

ドアを開けた。その瞬間漂ってくる、美味そうな匂い。


「ココアどうぞ〜」

「ありがとう」



「いいタイミングだから、未来にも少し手伝ってもらってもいいかな」

「うん?」


「普段よく使ってる技を、『種類ごと』に分けて見せてほしい」


種類ごと? 


「それだけでいいの? わかった」


未来がキューブを展開する。

手のひらに浮かぶ『樹』の文字から連想できるものを作り出して言った。


「んーと、一つ目。物理系かな? 【玄翁げんのう】【木刀ぼくとう】」

「二つ目、空気系。【光合成こうごうせい】【木々きぎのさえずり】」

「三つ目、水。【蒸散じょうさん】」

「四つ目、オールマイティ、お花系。【ウツボカズラ】【ストレリチア】【光線レイ】」


「最後、五つ目。生み出すもの、【育はぐくめ生命いのちよ】」


「五種類……」

「うん。ここでりゅーちゃんの技の種類を考えよう。基本的によく使ってるのは、【炎神えんじん】、【弓火ゆみのひ】、【火の粉スパークス】。最近は【火柱ひばしら】とかも使ってるみたいだね。守りに使うのは【回禄かいろく】。ここまで間違いないね?」


「考える視点を一度変えてみよう。さっき未来が言った【光線レイ】。これは、未来だけじゃなくて僕も使える技だ」

「同じ技が使えるんですか?」

「うん。要するに、文字から想像できればなんでもいいから人の能力を見て自分の技として応用できるかどうか考えるのも手だということ」

「へぇ……」

「ちなみに、【光線レイ】に関しては先に考えついたのは凪さんだよ。私が真似した側なの」


マダーになって四年、それでも知らないことはまだまだあるもんだな。


「うん。つまり何が言いたいかと言うとね? できる幅が広くなって能力の質自体が高まれば、もっと自由に戦うことができるようになるってこと」

「固定観念に縛られないで、色んな知識を使いなさい」


retake.2

「キューブの力をいまいち発揮できていない」

「……え?」


「もちろん技の種類は今でも十分豊富に持ってると思う。だけどね、必要なのは『数』じゃない。『質』なんだよ」

「質?」

「そう。未来の技を思い出してみて。よく使う玄翁(げんのう)木刀(ぼくとう)以外のものは?」


「ほか…… 蒸散(じょうさん)とか、光合成(こうごうせい)


「うん、まだまだあるよね。ウツボカズラ、ストレリチア、光線(レイ)(はぐく)生命(いのち)よ」


「……よく知ってますね」


「マダーとしてなら、りゅーちゃんより付き合い長いからね」


「じゃありゅーちゃんの技の種類を考えよう。基本的によく使ってるのは、炎神(えんじん)弓火(ゆみのひ)火の粉(スパークス)。最近は火柱(ひばしら)とかも使ってるみたいだね。守りに使うのは回禄(かいろく)。ここまで間違いないね?」


「考える視点を一度変えてみよう。さっき言った光線(レイ)。これは、未来だけじゃなくて僕も使える技だ」

「同じ技が使えるんですか?」

「うん。要するに、文字から想像できればなんでもいいから人の能力を見て自分の技として応用できるかどうか考えるのも手だということ」


「つまり何を伝えたいのかというとね。できる幅が広くなって能力の質自体が高まれば、もっと自由に戦うことができるようになるってこと」

「固定観念に縛られないで、色んな知識を使いなさい」


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