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パラレル・捜索&答え合わせ

 retake.1

「ぜーんぶわかっててやったんだよ? みんながいるこの学校を戦場に変えて、本当は全員殺すつもりだったの」


 retake.2

 異端な自分にある唯一の()()。それが、悪意を向ける矛先でいること。鬱憤を吐き出すためのサンドバッグでいることなのだと思い込んできた。


 ゆえに、化け物になりきるほかなかった。


 retake.3

「そう思わせるために背中側にも攻撃したんでしょ? 前後から同時に──挟撃って言えばいい? やり方によっては内臓破裂。痛いよね」


 retake.4

 戦闘を終えた一行は校舎の本館を後にする。

 体育館に顔を出し改めて先生方に報告をしようとした隆一郎と秀を、ずっと待っていた世紀末先生は感極まりガバッと覆い被さるようにして抱きしめた。

 ぎゅうっと音が鳴るほど力を込められ苦しがる二人をさておいて、「よく帰ってきた」と、目に涙を湛え眉を八の字にしたいっぱいいっぱいの表情で言った。


 先生の想いの矛先は全て隆一郎に向けられ、ガタイのいい体は隆一郎に残っていたわずかな体力を根こそぎかっさらっていってしまったらしく、気が済んで先生が離れた途端隆一郎はその場にへろへろとへたりこんだ。


 そんなみんなの様子を温かい目で見ていた斎は、ほとんどの生徒が帰り支度を済ませちらほら下校し始めている姿を視界の端に捉える。

 凛子がもう大丈夫だと校長に告げたその後にすぐ集会が行われ、安全についての話が行われていた。恐かったとか、死ぬかと思ったとか、きっと本心では全然思っていないんだろうなと嫌な気持ちになった斎は雑念を払おうと頭を小さく左右に振る。


 retake.5

 戦闘を終えた隆一郎と秀は、斎と凛子に連れられ校舎の本館を後にした。

 体育館に顔を出し戦いが終わったと改めて報告をしようと校長のもとへ赴いた隆一郎は、誰かに後ろから手を引かれ危うく転げてしまいそうになる。しかし、彼を引っ張った超本人、世紀末先生の胸に支えられ、そしてそのまま抱きしめられた。


 ぎゅうっと力を込められ苦しがる隆一郎をさておき、先生は目に涙を湛えながら、「よく帰ってきた」と心からの喜びを表現する。

 続いて秀にもガッシリとした先生の手が伸びてきたが、彼は痛そうだからと全力の拒否を示し斎の背中に隠れるようにして回避。凛子や加奈子も抱きしめようとしていたのだが、加奈子は寝ているし凛子にも「アタシは遠慮」と手のひらを顔の横に置いて抱きしめNGが出る。


 感極まった先生の想いの矛先は全て隆一郎に向けられ、ガタイのいい体は隆一郎に残っていたわずかな体力を根こそぎかっさらっていってしまったらしく、気が済んで先生が離れた途端隆一郎はその場にへろへろとへたりこんだ。


 そんなみんなの様子を温かい目で見ていた斎は、ほとんどの生徒が帰り支度を済ませちらほら下校し始めている姿を視界の端に捉える。

 凛子がもう大丈夫だと校長に告げたその後にすぐ集会が行われ、安全についての話が行われていた。恐かったとか、死ぬかと思ったとか、きっと本心では全然思っていないんだろうなと嫌な気持ちになった斎は雑念を払おうと頭を小さく左右に振る。


(うちのクラスのヤツがあんなふうに言ってただけで、他のクラスのヤツが相沢さんに対してみんなそう思ってるかなんてわからないだろ。今は考えるな)


 嫌な思考を振り切った斎は、隆一郎が素っ頓狂な声を上げてから「今どこにいるか聞くの忘れた」と言うのでこれはチャンスと目を見開いた。


「俺校舎の様子もう一回見に行きたいからさ、ついでに捜してくるよ」

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