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パラレル・模擬大会の結果と伝え忘れ①②

 retake.1

「じゃっ」と手のひらを見せる長谷川は、キューブを展開して『風』の文字を刻む。【風速(ふうそく)】を使って家の方面へ飛んでいった。


「……なぁ斎。『風』っていうよりはさ、『山』足して『嵐』じゃねぇか? あいつ」

「ははっ! いいな、嵐」

「だろ?」


 もう見えなくなったあいつはあと数秒で玄関に降り立つのだろうけど、死人関連じゃなきゃ無闇に技を使っちゃいけないって規則忘れてないか。


「まーでも、長谷川の言いたいことはわかるよ。テンション上がれば前向きになるし、やりたい時にグワッてやる方が楽しいからなー」


 触発されたのか、斎は重そうな荷物を持ち上げてキューブを展開する。足に水を帯びさせて、長谷川同様、速さ重視で帰る意思を見せた。


「斎、このまま研究所に直行だよね? 僕も後から行くよ」

「サンキュー、秀。助かる」

「あっ、あの! 二人が行くなら私も……」

「阿部はダメ。明日迎えに行くから今日はゆっくり休んで」


「家まで送るから」と、さらっと言った秀。

 一緒に帰って明日も一緒に行くというのは責任感から出た言葉で深い意味は無いんだろうけど、でも好きな人から送り迎えをするなんて言われた阿部はきっと……ああ、やっぱり。耳まで真っ赤だ。


「み、未来ちゃっ、私、送りっ、明日もお迎えがっ……ど、どうしたらっ!?」

「ふふ。良かったね、加奈子」


 緊張でカチンコチンな阿部に微笑んで、両手でぽんと背中を押してやる未来。

 それでも振り返って助けを求める阿部は、「帰るよ」と声をかけられて、裏返った声で応答してから秀と帰路についた。

 真横ではなく少し後ろを歩く理由が、どうしていいかわからず挙動不審になっているせいだなんて秀は知らないだろう。


「じゃあ、また学校でな」

「おう。無理はすんなよ?」

「わかってる。キューブもほぼ完成だし、万全の状態で最終確認したいからさ。適度に頑張るよ」


 重い荷物をもろともせず、斎もすぐに見えなくなる。「土屋も頑張れよ」と


「加藤は? もう夜遅いし、帰ったら寝るか?」

「いやぁ……みんな頑張ってるのを知ると何かしたくなってのう。とりあえずマダーになれるよう筋トレでもするか」


 死の訓練場から俺たちが住んでる町までは電車で四駅。終電まであと数本残ってるけど、体力づくりに走って帰るとリュックを背負い直した。


「……マダーになったら、色々と危ないよ。怖いことだってたくさん起きるし、逃げたくても逃げられないし、場合によっては、その……」


 心配そうに声をかける未来に、加藤は白い歯を見せて豪快に笑う。


「家族を守れるくらい強くなりたいんじゃ。特に妹、弟はまだ小さいし、そのために柔道やってるようなもんじゃからな」


 綺麗なフォームは普段から走ってる証拠だろう。数個先の交差点を曲がる時に振り向いて、「またのー!」と叫ばれた。夜に出していい声量じゃないけど、やっぱりいいやつだなぁと思う。


「未来さんよ。行きは電車だったけどさ、加藤を見習って走って帰るのはどうですかね」

「いいね。十分でどう?」

「八分でもいいぞ」

「わかった、五分ね」

「ダッシュじゃねぇか」


 準備運動もせずに走り出す。揺れるのが嫌なのか、首に巻きついていたおキクはキューブ内に戻っていった。


「そういや、仲直りできたんだな」

「うん。ブレーキモードの【葉脈(ようみゃく)】はもう使わない、ごめんねって謝ったら許してくれた」

「お前また謝ったのか!?」

「仲直りのごめんだもん、みんなに謝るのとは違うよ!」


 全速力で走りながら、未来は鞄を抱え直す。

 大きさの割にかなり重量があったあの鞄は、外から見えないようにふんわりとストールがかけられている。多分ケトが入っているんだろう。


「未来。鞄かせ、重いだろ?」

「ありがと。個体差なのか、まだ起きなくてね」


 人間だと二歳児くらいの体重のケト。もう一度預かって、負荷ありのランニング状態になる。

 ケトもおキク同様、起きたら怒るんだろうか? もし怒るなら何か機嫌が良くなるものを用意してやらないと。最近のお気に入りはフルーツみたいだから、いくつか候補を上げて、どれがいいか選んでもらって。


 ──死人との生活を望んでくれるなら、聞いてみればいい。彼ならきっと、まじないの影響も受けずに全てを話せるはずだ。


 違う。ヘンメイに言われたからじゃない。

 おキクと仲直りした未来と同じ。いつものケトの愛らしさが、俺は恋しいだけだ。


「隆、どうしよう。大変なことしちゃった」


 脳が活性化して、良くない方へ流れそうになった時。察したかのように足を止めた未来が、顔面蒼白になってそう言った。


「どうした。大変なことって……」

「私、みんなに伝えてない! 巻き込んじゃってごめんなさいはもう言っちゃダメって言われたけど、そっちじゃなくて、独りの方がいいって言ったこと! 謝ろうと思ってたのにっ!!」


 ポケットから携帯を取り出し慌てて電話をかけようとする。

 だけど今晩みんな頑張ることを思い出したんだろう。言いたいけど言っちゃダメだ、どうしようと言わんばかりに携帯の画面と俺を交互に見る。

 不安や焦りから垣間見える、みんなと一緒にいたいという未来の気持ち。

 なんか……癒された。


「明日電話か、学校で言えばいいんじゃないか? あいつら絶対気にしてねぇって」


 なんなら忘れてる可能性だってある。俺だって今言われて初めて思い出したくらいだし。

 だけど口に出してしまった本人はやはり気になるようで、「あんなの思ってないのに」と携帯を震わせる。

 何度謝るなと言われても謝ってしまうのは、未来のデフォルトだからだろう。


「……あ」


 ネガティブな思考が吹き飛んだことで、別の記憶を思い出した。凪さんが遠征に行く前に言っていた、俺に渡した課題を攻略するためのヒントを。


「あれって……そういう意味だったのか」

「うん? どうしたの?」


 不安はまだ残るものの、それよりもぶつぶつ言い始めた俺が気になったらしい。携帯をポケットにしまった未来は不思議そうに聞いてくる。


「未来さ、帰ったらすぐに寝る?」

「んー……ううん。今の気持ちじゃ寝られそうにない。なんで?」

「じゃあ眠くなるまででいいから、ロボ凪さんとの鍛錬また見てくれねぇか? なんか……いけそうな気がする」


 凪さんが帰ってくるまであと三日。

 明日は丸一日、鍛錬場に引きこもるつもりだったけど、今の活性状態と思考なら、もしかしたら。


「……ロボ凪さんの攻略法、わかったみたいだね?」


 一変して、悪そうな未来の笑み。俺は大きく頷いた。


()()()()()んだよ。凪さんが持ってる数え切れない戦術と、マダー歴九年の経験をさ」



 retake.2

「相変わらず急に人が死ぬ国じゃからな。わかっとったつもりじゃけど、いざ体験すりゃ、まぁ……思うこともある」


 亡くなった大学生のことを言っているのだろう。直接関わりがあったわけじゃないが、一部始終を目の当たりにして少し考え方も変わったらしい。

 家の鍵に付けられた、『にーちゃんへ』と書かれた手作りっぽい人形を見て微笑んだ。


「大事なもんは自分の手で守れるようにならんとな。(うしの)ぉたらもう、そこまでじゃから。今のままじゃいかんって、ワシにもようわかったよ」


 駅の改札が見えてきたところで、「未来ちゃんと土屋君は?」と阿部に聞かれる。みんなの足は駅構内に向かっていくが、俺と未来はピタリ、止まる。

 そういえばと顔を見合せた。


「……本当に走って帰るんだ」


 秀の信じられないと言いたげな声に、未来は「うん」俺は「おう」で準備運動をしながら返事をする。

 理由は単純。お小遣いがもったいないから。だけどそう言うと三人の目が怖いので『体力作り』を代わりに答えておく。

 嘘はついてない。走り込みだって立派な鍛錬だから。



 retake.3

「……隆、どうしよう。大変なことしちゃった」

「ど、どうした」

「私、みんなに言ってない。巻き込んじゃってごめんなさいはもう言っちゃダメって言われたけど、そっちじゃなくて、独りの方がいいって言ったこと、謝ろうと思ってたのに」

「いや、それも別に言わなくていいと……」

「ダメだよ、あれは別だから! あんなの思ってない、絶対誤解されたくない!」


 ばっと携帯を出して急いで電話をかけ始める。


「お、おい待て未来! 長谷川にはかけるなよ!? 今のあいつに謝ったら──」


 慌てて止めるも、遅かったらしい。

 携帯を耳に当てていない俺にも聞こえるぐらいの怒号が



「……なぁ未来さんよ。帰ってからにしようぜ」


 もう夜だぞ。町中で電話するなバカ。


 ひとりひとり電話をかけては必死の弁解と、何度謝るなと言われてもやはり謝らないと気が済まない未来。一人あたりのやり取りはいったいどれくらいかかるやら。


「しゃーねぇな……」


 未来の背中を押しながら歩いて、強制的に帰らせる。



 retake.4

 四位までは模擬大会をしていた他の参加者と、秀、阿部、斎の名前が散らばって載っている。上位三名は未来、長谷川、俺で占めているのまでは良かったのだが、なんというか……順位がおかしい。


「僕らはまあ置いておいて、意外だね。長谷川が三位? 二位が相沢で、まさかの一位が……」


 俺。


「なんで!? 未来ちーに負けるならともかく、つっちーが上なのは納得できないよ!?」


「ヘンメイに与えたダメージもポイントとして加算されたんだろ。ほら、俺ら途中でやられちゃっただろ?」


「あっ、つまり負けたら持ってるポイントが半分相手に移動する制度が働いちゃったんだ〜」


「そうそう、阿部正解」


 斎はなんとなく察していたらしく、軽く説明してくれる。


「私はいいよ」と困った顔で言って、話し合いをするべく輪から抜けて歩きに行ってしまった。



 retake.5

(明後日……凪さんが帰ってくる予定の前日か)


 ふと課題の期限が迫っていることに気付いて、リュックのポケットから四つ折りの紙を取り出した。


「お? 課題の紙じゃろ、それ。持ち歩いとったんか?」

「別に無くてもいいんだけど、持ってないとなんか落ち着かなくてなー」


 返事をしながら開いて、中の文字を見る。

 課題をこなせそうになかった俺に、相手が強い理由を考えろとアドバイスをくれた未来。あの時は答えが出せなかったけど、みんなとやり合った今日ならハッキリとわかる。


「戦術の幅と、経験」


 俺には長谷川みたいに経験もないし、秀みたいに多彩な技を使う技術もない。

 どれだけ勉強しても戦いの知識は未来に劣るし、斎みたいに◼️

 阿部のように、人を救える力もない。



 retake.6

 優勝は、俺。


「……ずっっるい!! 二時間設定だったじゃん、そんなの無効よ!!」

「ゲーム内から出なかったんだから仕方ないよ。あくまでこっちが決めたただのタイマーだし。だからみんなで時計見てたんじゃないか」


「つっちーには絶対負けないと思ってた! 未来ちーならともかく!!」



 retake.7

「帰ったらただいまと水道代の話をして……ちょっと寝て……いや、時間もったいねぇな。そのままやるか」



 retake.8

「出た瞬間シャキッとするのう。びっくりじゃ」

「まぁ……外だし、風もあるからな」


 起こそうと頑張ってくれていた長谷川にはわるいけど、売店では止まらなかったあくびはもう出ない。夏とはいえ夜遅くになるとやっぱり冷え込んでくるらしく、暖かさと満腹でぼんやりしていた頭がマトモになった。


「瀬戸、今日ありがとな。心身が満たされています」

「いえいえ。料理はほとんど恵子ちゃん担当だからさ。美味しく食べてもらえて私も光栄です」


 同じ口調で返してくる瀬戸は嬉しそうに親指を立てた。

 おばちゃんにも礼を言いたいのだけど、今は後片付けで忙しいからまた今度。近いうちに顔を出そうと思う。


「加藤もさんきゅ。ごめんな、食べるの遅くさせちゃって」

「おお、それはかまわんよ。メシ抜きになったらまぁ、はっ倒してとったけど、瀬戸から礼のチョコももらったしな」


 ほんのり苦くて大人の味だったという感想を聞くに、おそらく俺がもらったのと同じチョコだろう。加藤の疲れも少しは癒されてるといいな。


「んで……」


 礼を終えたところで、さっきからギャーギャーと騒がしい集団へ声をかけた。


「お前らは何を騒いでんだ」

「おキクちゃん! ストップ、お願いストップ!」

「」

「相沢がまた謝りだしたから、おキクが怒って首を絞め始めたんだよ」

「苦しい。苦しい、おキク……手加減お願いします……」


 大会途中に無理やり寝かされたのもあるのか、



「また謝ってたのか未来。もういいって言われただろ?」

「ちが、そのことじゃなくて……っ、おキク〜!」


 私、みんなに言ってない。巻き込んじゃってごめんなさいはもう言っちゃダメって言われたけど、そっちじゃなくて、独りの方がいいって言ったこと、謝ろうと思ってたのに」

「いや、それも別に言わなくていいと……」

「ダメだよ、あれは別だから! あんなの思ってない、絶対誤解されたくない!」



 retake.9

「加藤は茜っち家まで送ってね。もう夜遅いから」

「ええ? いいよそんなの、すぐ近くだし」

「瀬戸じゃのうてワシは相沢さんを送りたいんじゃけど……」

「なんて酷いこというのこいつ。」


「ああ、そうじゃ。渡しそびれるところじゃった」


 律儀にクリアファイルに入れられた紙を渡される。ポイント数が多い順に記載された、黒地に赤い文字の見覚えのある表記。


「模擬大会の結果か」

「うむ。全員が出てきた時点で自動印刷されてのう。土屋が寝てる間にみんなで盛り上がっとったんじゃ」


 Death game(デスゲーム)内で見た順位表とそっくりの紙は、一位から二十位までは記載があるらしい。あまり下の方じゃなきゃいいなぁと思いつつ、何やら騒がしくしてる未来たちの方へ歩きながら最下位から上へ追っていくと。


「……優勝?」


 下の方は他の参加者らしく、知らない名前が続いてる。上位六人はきっちり俺たちが占めていて、六位から秀、阿部、斎と続く。三位が意外にも長谷川で、一位は未来かと思いきや……まさかの、俺。二位が未来。なんで?


「ヘンメイに与えたダメージもポイントとして加算されてたのよ。ほら、アタシら途中でやられちゃったでしょ?」


「あっ、負けたら持ってるポイントが半分相手に移動する制度のせいか?」


「そ。アタシと加奈、秋月、谷川の四人分がヘンメイに移動して、最終的に討伐したのがつっちー。ヘンメイが持ってた半分と、倒した時にもらえる固定の百四十ポイント。あと何度も再生されてたから体力を削るたびにちょっとずつポイントが入って、全部足すとそうなっちゃうのよ」


 俺に負けると思わなかったらしく、不機嫌を体現する長谷川は細かく説明してくれる。

 そもそも二時間設定だったはずの模擬大会。正式な大会じゃないから外に出ない限り延長戦扱いになるらしく、最終的には◼️時間だったらしい。


「ずるい。ずるすぎる」


 一頻り愚痴は吐き終えていたのだろう長谷川はぶつぶつと言って、瀬戸からまあまあと慰められていた。



 retake.10

「瀬戸がくれたチョコだけじゃ。ワシも食いたかった……」

「わ、わるい。ありがとな」


 デカい体がしょぼくれて小さくなる。加藤の言い方だと瀬戸も食べてないんじゃないか? ずっと走り回ってたし。



 retake.11

「鍛錬って、もう少しで十時だぞ。家まで結構距離あるんじゃなかったか?」

「五駅! 行きは電車使ったけど帰りくらい別にいいでしょ。ってゆーか夜遅いのなんて慣れてるし、今のやる気を全力でぶつける方が気持ちいいもん!」


 速すぎる。一瞬で見えなくなった。


「うむ。(かぜ)職人って今度呼んでみるか」

「案外喜ぶかもな。でも……今のやる気を全力で、か。いいな。あの考え方」

「斎、研究所に行く?」

「うん。新しいキューブ早く完成させたいし、俺もやる気出てきたからさ」

「わかった。僕も後から行く。手伝うよ」

「あっ、あの! 二人が行くなら私も……」

「阿部はダメ、家まで送る。今日はゆっくり休んで」

「あきっ、秋月君っ! あの、ありっ、あの、お願いしまっ、あぶ、ば……ぶぁああっ!」

「ぶぁああ……?」



 retake.12

「ぶぁってなに……ほら。帰るよ」

 出てきた奇声を復唱されて恥ずかしくなったのか、

 先に歩き出した秀に呼ばれた阿部は、真っ赤な顔で未来に心境を体現。急いで追いかけた。

 追いついても真横ではなく少し後ろを歩く理由が、どうしていいかわからず挙動不審になっているせいだなんて秀は知らないだろう。


「あの二人、あれで付き合ってないんじゃと」

「うそだろ?」

「のう……ワシも自分の目が信じられん」


 加藤が感嘆の息を吐くと、未来はふふっと笑う。

 俺に預けていた鞄を「ありがとう」と受け取って、友だちの幸せそうな姿を見送った。



 retake.13

 責任感から言ったんだろう。秀は平然としている。

 だけど思わぬご褒美に耳まで真っ赤になる阿部は、高ぶる気持ちや感謝を伝えようと頑張って口を動かした。


「あきっ、秋月君っ! あの、ありっ、あの、お願いしまっ、あぶ、ば……ぶぁああっ!」

「ぶぁああ……?」


 出てきた奇声を復唱した秀は、理解しようと考える。

 意味を咀嚼して、自分の発言と照らし合わせて。そして完全に理解した秀の顔が真っ赤に、いや、それこそぶぁああっ! となった。


「いっ、今のは! 単に一人で帰らせるのは心配だなって思って言っただけで、誰かと一緒なら別に僕はっ」

「帰ろう! 一緒に帰ろう秋月君! 今すぐに!!」


 未来を押し飛ばす勢いで乗り出した阿部は、「みんなまたね!」と笑顔で言って



 retake.14

「未来ちゃっ、私、送りっ、明日もお迎えがっ……ど、どうしたらっ!」

「ふふ、良かったね加奈子」


 緊張でカチンコチンな阿部に笑いかけて、両手でぽんと背中を押してやる未来。バイバイと手を振った。

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