第21話 ミスティックゴーレム戦-2
どうもAo月です。
執筆ペース落ち着いてきたので戻せそうです。
ただ、ちょっと離れていたので筆が遅々として進まない...
短いですが、キリが良いので今回はここまでで。
「ロキやるぞ!」
シャドウハンドを発動させてミスティックゴーレムの視界を防ぎながら俺たちは左右に分かれる。
「グルァ!」
ロキの攻撃にワンテンポずらして、左からカオスで一閃。先ほどから何度もカオスでミステックゴーレムに切りかかっているが、ボスだからか、あるいはやつの特性なのか、まったく状態異常にかからないので、牽制に専念していた。
「くらえー!」
切りかかった後ヘイトがこちらにいき、ミスティックゴーレムがこちらに気を取られたタイミングでシズクが片手剣で一閃、その後シーナが目の前でヘイトを管理。
少しでもダメージを受けたらキーリアが回復、それ以外はバフ。
完璧なムーブでミスティックゴーレムのHPを削っていく。
そして、順当にやつのHPが1割になった時、再び全身のラインが赤くなった。
今までとは違い、赤いラインだけではなく赤いオーラのようなものでやつが包まれていた。
「やつの正面には立つな!常に左右に回るんだ!」
俺の言葉に全員がばっと飛びのいて距離を取る。
「よし、後は少しずつ削って..っ」
背中がゾクリとした瞬間、左に飛ぶと同時に赤いラインが視界を横切る。
「直進だけじゃないのかよ…」
「レン君!」
「大丈夫だ!集中して叩くぞ!」
「ウォン!」
「ぐっ」
一度で止まると思い、そう全員に声を掛け攻撃をしかけようとしたが、ロキの吠え声でカオスを縦に構えると同時に、赤いラインが目の前に迫り、気づけば吹き飛ばされていた。
「レン君大丈夫!?」
「何とかな…カオスで何とか守ったが、5割持ってかれた」
ロキが何もないのに、吠えるわけがない。そう思い信じて良かった。
カオスが何とか守ってくれたが、やつの攻撃力はかなり高いらしい。
「キーリア、レンを回復して。その間私とロキで時間を稼ぐ」
そういってシーナがミスティックゴーレムの周りをすばやく周りながら、ちょっかいをかける。
ロキはそれに合わせて、飛刃で遠距離から攻撃する。
自分で言うのはなんだが、できた相棒だ。
「レンさん、回復終わりました」
「あ、ありがとう」
相棒にほれぼれしていて、回復が終わったのを気づいていなかった。
「よし」
頬を両手で叩き、気を引き締め直す。
「ロキ!やるぞ!」
「ウォン!!」
ダメージの借りを返してやるよ。俺の自慢の相棒とな。
心から湧き上がる熱い何かが俺を突き動かしていた。