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第12話 修行開始

どうもAo月です。

レンは決してクラマに集めた素材を忘れたわけではありませんよ(震え)

「薬を作るにはね、まずは道具が大事なの。必要なのは材料を混ぜる壺と、それを混ぜるもの。後は材料をすり潰す容器とすり潰すためのものだね。私が昔使ってたものをあげるね」


そう言ってエナさんが持ってきてくれたものは、素人目の俺から見てもそこらへんには売ってないようなものに見えた。


「あの…これどう見ても高そうなんですけど…」

さすがにゲームとはいえ、遠慮してしまう。


「いいの、いいの。もう何年も使ってないし。レン君が使ってくれた方が道具も喜ぶわよ。

だから、使って。ね?」


ここまで言われてしまって断るのは野暮というもの。ありがたく受け取る。


「じゃ、さっそくはじめよっか。はいこれ」


そう言って、葉の裏の葉脈が赤い植物を手渡される。


「これは?」


「レン君も知ってるポーションの材料で、癒水草っていうの。これをすり潰して、水と混ぜるとポーションになるの。簡単だからやってみて」


そう言われて、さっそくポーションづくりを始める。

すり鉢に癒水草を入れ、丁寧にすり潰す。

そうすると少し赤みがかかった緑色のつぶれた物体に変わった。

そろそろ水に溶かすのかなと思い、エナさんを見るも彼女はにこにこしながらこっちを見るだけだ。


ちょっとぐらい教えてくれ、と思いながら、半ば少しヤケになって、壺に水をため、その中にすり潰したものを入れる。


常温の水ではどうやらうまく溶けないみたいなので、火にかけゆっくり混ぜていると、だんだん溶け始め、水がポーションの色と同じ、澄んだ緑色になっていく。

完全なところで火を止めて、作ったものの情報を見てみる。


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【回復薬】

使用者のHPを50回復する薬

1つ1つ丁寧に作らず量産したことで、素材の苦みがそのまま出てしまっている。

飲むのはつらいが、効果は保証されている

製作者:[レン]

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ちゃんと回復薬になっていた。

けれど、エナさんのように「+」がつかない。

ぐぬぬ、1回目でいきなり作れたから簡単だと思ったが、そうは問屋が卸さないみたいだ。


「レン君、悔しがってるみたいだけど初めてでそれは本当にすごいことだよ。私も最初のころはできなくて、何回も失敗したもの」


「そうですかね…何回か作ってもいいですか?」


「いいけど、とりあえず色々な薬の作り方教えてあげる!練習は後でね」


「えっと、とりあえず回復薬が納得できるまで練習したいんで…」


「後でね!」


「…はい…」

エナさんの笑顔には、有無は言わせないと書いてあり、とてもじゃないが逆らえなかった。

この後、俺は解毒薬、石化解除薬、解痺薬、解眠剤、魔力回復薬など様々なレパートリーを学んだ。


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スキル 調薬を獲得しました。

EXクエストの効果により調薬のスキルの熟練度を50獲得しました。

シークレットクエスト 劇薬を開始しました。

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