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第8話 情報収集

どうもAo月です。

ストックが尽きそうなのでもしかしたら更新頻度を変更するかもしれません。

ストックが尽きて更新に時間がかかっても良ければ尽きるまで毎日投稿しますが、皆さんはどちらがいいんでしょう...

「レンさん、あなたに取ってきてほしい素材は2つです。1つはメテオラ洞窟に生息すると言われているシャドースネークの素材一式。こちらは実際に狩れたという情報がありませんので、難易度が高いと思われます。もう1つはタタラマ渓谷にいるタタラマゴーレムが落とす鉱石です。この鉱石は抽出してみないと何の鉱石だったのかわからないもので、ごくまれにレアな鉱石が含まれていたりします。ですのでこちらも数を大量にお願いしたい」


「おっおう…」

怒涛のように迫られ断れなかったが、その素材かなり難しいんじゃ…

メテオラ洞窟やら、タタラマ渓谷やら知らない場所が一気に出てきたな…


「メテオラ洞窟とタタラマ渓谷ってどこにあるんだ?」


「あなたは…先ほど色々な景色を見たいと言っていたではないですか…情報ぐらいしっかり集めていただきたい…」

そう呆れた様子でクラマはため息をつく


「すいません…」

素直に反省しよう、うん。

すぐに情報を集めよう。


「ちょっと情報集めてくる。ロキ、しばらくお別れだ、いい子にしてろよ」

「ウォン!」

そう言って俺はメニューからログアウトボタンを押す。


「はぁ…とりあえず場所だけでも教えようと思ったんですけどねぇ」

そうして一人残されたキワモノ鍛冶師はため息をついて、シルクハットを深く被り直していたことを誰も知らない。


***

「ふう、なんだか向こうがリアルになったみたいで久しぶりな気がする」


ベッドから起き上がり、伸びをする。

体感ではあっという間だったが、時間は経っていたようで、体はなかなかに固まっていた。


よし、さっそく調べるか。

PCを起動して、EAOの掲示板でメテオラ洞窟とタタラマ渓谷を検索に掛けると、一発でそれぞれの情報についての掲示板が見つかった。


【メテオラ洞窟】

始まりの街から北にあるメテオラ山の中腹にある洞窟。初心者では歯が立たず、パーティでの探索を推奨。メテオラ山の中腹に辿り着けるだけでも現状最前線級の力の持ち主と言われており、挑戦して死に戻りするプレイヤーが後を絶たない。出現するモンスターは、主にストーンボア、ノイズバットがおり、メテオラ洞窟にはシャドースネークが出現すると言われているが、いまだ誰も倒したという報告は上がっていない謎のモンスターである。


【タタラマ渓谷】

始まりの街から南にある渓谷。自然に豊かな地で、素材採集に最適。かの地を冠したゴーレムのみ、その地域では出現し、倒すとタタラマ鉱石を落とす。タタラマ鉱石はそのままでは使用できず、研磨することでランダムな鉱石に変わる。レアな鉱石に変わることもあり、タタラマハンターなるタタラマ鉱石を集める集団もいるとかいないとか。


ふむふむ…とりあえず、うん、もっと掲示板とか見て情報を集めよう。

フィールドの情報とか有用すぎる。


クラマさん、すいませんでした。そして気づかせてくれてありがとう。


深くクラマに俺は感謝した。


「よし、そろそろ戻るか」

HMDを頭に装着して、ベッドに横たわる。

そしてEAOにログインしようとしたのだが…


「ん?」

携帯端末が振動しており、見てみるとシズクから電話がかかってきていた。


「レン君―!もしもーし!」

相変わらず元気いっぱいだな…正直うるせぇ…


「おーい、おーい!」


「うるさい…」


「やっと返事してくれた!レン君ニュースだよ!今度EAOでイベントがあるんだって!楽しみだね!!私が言いたかったのはそれだけだよ~じゃあねー」

そう言い終えるやいなや電話が切れる。


「お前は嵐か何かか…」

何かどっと疲れたような気がする。

とにかくログインしよう…


***

「ウォン!」


「ロキ、ただいま」

ログインしてすぐにロキを召喚すると、いつもと変わらず尻尾を振って俺にすり寄ってきた。ほんとに可愛い。


「さて、素材を集めに行くか。まずは腕試しも兼ねてメテオラ洞窟だな」


新しい場所への期待を胸に、俺とロキは北門に向かった。

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