魚釣り
携帯で書いての投稿なので、改行や変換が変になっているところがあるかもしれませんm(__)m
午後はまったり、ゆったりと過ごすつもりでいたのだが、
「お魚食べたいなぁ・・・。」
という、私の独り言をキャッチしたトルーノ。
「魚釣り行くぞ。」
と、読もうとしていた本を素早く仕舞い、代わりに釣り竿を数本、机に並べ始めた。
他のオッサン達はそんなトルーノを見て驚いてたり、呆れた表情だったり。
「え?今から?魚釣りって朝じゃなくても釣れるの?私、魚釣りしたことないんだけど大丈夫?」
疑問である。
既にお昼の時間も過ぎた頃。
こんな時間に行って魚は釣れるのか・・・。
釣りって朝早くから準備していくものだと思ってたんですが。
というか、何処で釣るの?
私、魚は捌けるけど、釣りはしたことないよ?平気なの?
そんな私の疑問にはお構いなしに、
私の腕や身長を見ながら、竿を持ち上げては
【これは長い】【これは重てぇか】
と、既に釣り竿選びを始めているトルーノ。
「釣れなくても楽しめりゃ良いだろ。つーか、カナ嬢、あんなにテンション高くなったトルーノに行かねぇとか言えるか?」
と苦笑のグレン。
そりゃあ、
「無理。行く。」
即答させていただきます。
トルーノ、ウキウキで準備してるんだもん。
バケツみたいなのも取り出して、
【おひぃさんと二人分だから、これとこれ。後は~】
と、嬉しそうに準備を進めている。
私も行くの確定だよね。
異世界での魚釣りにも興味があるし、当然、お供させていただきましょう!
すると、他のオッサン達も行く気になったのか
「俺も!俺も行く!!俺も釣るぞ!デケェの!!」
と、自分の鞄の中に手を突っ込んで釣り竿を探し始めたウェイン。
「カナちゃん、用具はトルーノに任せていいから、川にも入れる靴に履き替えておいてな。濡れた時の為に、着替えを取り出しやすいように一括りで纏めるのも忘れずにな。」
と、私に助言をくれるアルド。
「しゃーねーな、俺の釣りの腕前をカナ嬢に見せてやるか。」
と、なんだかんだで乗り気で準備をしだしたグレン。
「俺の方が上手いけどな。お前たちにはまだまだ負けねぇよ。おひぃさん、楽しみにしててくれよ。俺が一番デカイの釣り上げるからな。」
と、グレンの言葉に被せてくるヤル気満々のトルーノ。
おいおい、トルーノさんや。
いつもの寡黙キャラはどうしたの?
随分、挑発的なお言葉が続いてらっしゃいますが・・・。
しかも、グレンとウェインに
【負けねぇ!!】
と、火を付けたみたいなんですが・・・。
そんなオッサン達の熱気が充満する中、
「カナちゃんには俺がゆっくり教えるから、安心してな。」
と、一人だけ冷静に、優しく微笑むアルドさん、ありがとうございます。
私、釣りに関しては完全なる初心者です。はい。
あ、でも、魚料理はある程度できるので、そこは任せてください!
足を引っ張るとは思いますが、よろしくお願いします!
「筋肉馬鹿共は競い事になるといつもああなるな。暑苦しい。トルーノは釣りの時ぐらいだが、ああなると結構しつこい。うっとおしい。」
と、笑顔で辛辣な言葉を吐くアルド。
もしや、あまり釣りが好きじゃないのでは?
「アルドは釣りに行くの嫌い?もし嫌なら・・・」
と、無理に行かなくてもいいと言おうとすると
「いや、釣りは嫌いじゃねぇよ。ただ、テンション上がった暑苦しい野郎共が【これどうだ!スゲェだろ!】とか【俺のが一番デケェだろ!】【見ろ!コレ!】とかいちいち俺に見せに来るのがウザいだけだ。まあ、魚は晩飯に使えるし、付きっきりでカナちゃんの釣りの先生が出来ると思えば、役得だな。手取り足取り教えるから安心してな。」
と、ニッコリ紳士スマイルのアルド。
お、おお。
手取り足取りとか、実際に聞くと悶絶級に恥ずかしいでござる!
漫画とかで読んで、【くっせー台詞!ブフフフッ!!】
なんて笑ってたけど、なんか違う!
照れる!照れるよ!
しかも、様になってるのは何ででしょうか??
アルド本人は照れてないよね、これ。
自然に言われた感がハンパないんですが!?
天然ですか!?
実は女の扱い慣れてるんじゃ!?
オッサン達って、時々、すんごい殺し文句言ってきたりするし、ドキドキさせられっぱなしだし、本当に女慣れしてないのか疑問に思うのよ、カナさんは。
というか、返事に困るのよ!
アルドさーん!
ああ、ダメだ。落ち着こう。
あ、そうだ、そうだ。
他のオッサン達は釣果をいちいちアルドに報告しに来るのね?
まるで、母親に褒めてほしい子供たちのみたいだね。
想像するだけで微笑ましいわ。
可愛いわ。
オッサンのくせに。
想像するだけで可愛いわ。こんちくしょう。
是非、間近で見てみたいです。はい。
ってか、アルドの母親スキルってカンストしてない?
そう思うの私だけ?
良い母親・・・いや、父親になりそうだよね。
私より母親スキルの高い父親・・・・。
うん。まあ、夫婦は千差万別。
って、ちょっと待て!
私が母親とか、なんて想像してんだ私!
待て待て待て。
落ち着け。
うん、うん。
深呼吸、しんこ・・・。
ん?
準備できたの?
ありがとう、トルーノ。
トルーノのヤンチャな子供みたいな笑顔、初めて見るかも。
微笑むとか、嬉しくて笑ってるのは見たことあるけど、ヤンチャな笑顔、ギャップ萌え。
キュンとくるねぇ。
って違う!!
そうじゃない!
落ち着け私!
ん?
グレンも準備できたの?
【もう準備出来てるぜっ!】って
なんでドヤ顔なのか分からないけど、めちゃくちゃ可愛いから褒めておこう。
すげぇだろ!褒めても良いんだぜ?!みたいな顔、ホントもう、可愛すぎか!
んん?
釣り竿が見当たらないの?ウェイン。
さっきから鞄ゴソゴソしてるけど、無いの?
【だから、片付けはちゃんとしろって言ってんだろ】
って、アルド、怒らないであげて。
【いや、この辺に、いや、コッチ、、待ってくれ、置いてかないでくれ、直ぐ見つけるから!】
って、ウェイン。
そんなに焦らなくても大丈夫。
置いて行ったりしないから、ちゃんと探そう?
鞄の中身を1つずつ机の上に並べて。
ほら、皆も一緒に机の上を開けてくれてるから。
呆れた様子のアルドもトルーノも服を畳み直してくれてるし、グレンも雑貨を一つの袋に纏めてくれてるでしょう?
大丈夫、すぐ見つかるよ。
・・・・・・・・。
うん、見つかって良かったね。
でも、もう少し、鞄の中を整理しようね。
【困るのはお前なんだぞ】
って、アルド、流石のお言葉です。
やっぱり、アルドの母親スキルはカンストしてると思う。
そんなこんなで、出発までに少し時間がかかったが、
再びヤル気満々になった3人と、その他2人にて川に向かう事に。
川がある場所は、アルドが宿の人に聞いてくれたので助かった。
何でか【場所も知らない川に誰が1番にたどり着けるか】まで競争しようとしてたからね。
そんな事で競わなくていいよ~。
あんまり時間もないんだし、早く行こうよ~。
と思ってたら、アルドが宿屋の人に場所を聞いてきて、そのまま私の手を引いて歩き出した。
他の皆は
【待て待て待てっ!!!】
と、後を付いてきて、今に至る。
川へ向かう道中も、それぞれの過去に釣った魚の自慢なんかが聞こえるけど、聞いたことない魚の名前だし、前を向いて歩いている私に向かって【コレぐらい!】と言われても分からんよ・・・。
そうこうしているうちに川へ到着。
ウェインとグレンは
「すんげぇの釣ってくるからな!」
と、宣言して場所取りに猛ダッシュ。
それを見たトルーノは舌打を一つ。
「クソ、あいつら。先に行きやがって。絶対に負けねぇ。っと、おひぃさん、おひぃさんの竿はこれだ。入れもんはコッチ。」
と、悔しそうにしつつ、私に用具を渡しながら使い方の説明を始めたので
「アルドに教えてもらうから、トルーノは好きに釣りに行っていいよ?私、初心者だから教えてもらうのに時間かかるだろうし、好きな時間邪魔するのも悪いから。」
と返事すると、ソワソワしつつも少し悩むそぶりを見せるトルーノ。
「それに美味しい魚食べたい!私は一匹も釣れないかもしれないから、期待してるね!頑張って沢山釣って来てね!」
と、応援すると
「おう!任せとけ。おひぃさんの為に、大きくて美味い魚どっさり釣ってくるからな。楽しみにしといてくれ。アルド、すまんが後は頼む。」
と、嬉しそうに微笑みながら用具をアルドに託し、走り出すトルーノ。
ひょいひょいと、軽い足取りで岩を超えていく姿は、本当に楽しそう。
送り出して良かった。
アルドには申し訳ないけど、一緒に初心者コースでお付き合いいただきましょう。
あのオッサン達みたいに、木の上からとか大きな岩の上からとか、私には無理。
「物わかりの悪い教え子になると思うけど、お手柔らかにお願いします。」
お世話になるアルドにお願いしておく。
「ハハハ、大丈夫大丈夫。俺は釣りに拘りもないし、怒ったりもしねぇから安心していいぞ。今日は時間もねぇし、川での危険・注意点なんかを教えるのは釣り糸を垂らしながらにしような。俺も傍に居るし、この辺なら魔獣の心配もねぇから、釣りしながら学んでいこう。」
と、アルド。
有り難いアルドの提案に乗って、早速釣りの準備開始。
アルドが見本を見せてくれて、順調に竿の組み立て、糸張りを済ませていく。
そして、後は餌を付けるだけ・・・・。
アルドが取り出したのは
《虫》
あー。
ああーーーーー。
それか!!!!
忘れてたよ!!
そうだよ、釣りって言えば、虫じゃん!!
どうしよう。
正直、触りたくない。
それを触ってまで釣りがしたいかと問われると、否。
触りたくない。
ここは正直に話すべきか。
「あ、あの、アルド?あの、私、虫を掴むのはちょっと・・・・。遠慮したいかなぁ、、、」
と、曖昧にもじもじしていると
「ん?ああ、カナちゃんは虫が駄目だっけか?そうだなぁ・・・・。んー。俺が付けてやっても良いんだけどな?それじゃあ、これから先、釣りに行く時は他の人がいないと駄目だろ?カナちゃん、一人で釣れるようになりたくねぇか?」
って、本当に先生の様です、アルドさん。
うぐぐっぐ。
触りたくはない。
でも、餌が無くなる度にお願いして付けてもらうのも、相手の邪魔にもなるし、なら釣りすんなよって話になると思うんだよね。
でも、触りたくは、ない。
むむむむむむむむむ。
「まあ、無理強いもしたくねぇし、今日は俺が側にいてやれるから、俺がつけるな?」
と、私の竿に手を伸ばすアルド
「待って!・・・・自分で、頑張り、ます・・・・。付け方、教えて、くだせぇ。」
変な汗が出て来たし、語尾も変になったが、今の私の目には餌しか映ってませんです。はい。
でも、せっかく時間を割いて教えてくれてるんだし、ここは好き嫌いなんてしてる場合じゃない。
何事にもチャレンジしてみないと。
そうよ、そうだよね、大丈夫、大丈夫。
私はやれば出来る子よ!!!!!!!!!
さあ、来やがれ!!
虫!!!!!!!!!!!!!
と、気合を入れ、ぎゃーギャーと叫びながらも、何とか針に餌を付けることに成功。
この時点でかなり疲れた。
しかも、ぜーはーぜーはーと息を乱すありさま。
くう。
情けない。
が、一度やったら怖くない。と思う。
次は一人で出来る。はず。
そう思っていると、アルドが頭を撫でてくれた。
「お疲れさん。これで餌付け克服だな。」
「うん。ねぇ、アルド。笑い、堪えなくていいよ?笑いたいなら、笑えばいいさ~。」
アルドさんや。
私がギャーギャー言ってる姿が面白かったんでしょう?
我慢してるみたいだけど、肩、震えてるからね?
時々、フッって、空気が抜けたような息してるでしょう?
丸分かりですよー。
「フッ、ごめん。フフゥ、必死な姿が可愛いくって、つい。ごめんな。ほら、機嫌直して。早くしないと何も釣れずに日が暮れちまう。」
と、川に近い岩場に近寄っていくアルド。
え?
何ですか?
何なんですか?
アルドさん。
今日は《乙女心キュンキュンさせちまうぜday》ですか?
《ドキドキさせて、心臓止めちゃうぞday》ですか?
今日は随分グイグイ来てるよね。
止まりそうだよ?心の臓。
疑問だらけで動きが止まった私の元に、走ってくる人影が。
「おひぃさん!釣れたぞ!大きさはそこまでじゃねぇが、美味い魚だ。これ、おひぃさんにやるからな。後で食べて良いぞ。」
と、凄く嬉しそうに報告に来たトルーノ。
説明しながら魚を見せてくれて、私の篭に移してくれた。
澄んだ目をした、艶やかで綺麗な鱗の新鮮な魚。
こんなに美味しそうなお魚を食べることを考えると、口の中に唾液がたまってくる。
こんなに新鮮なら、塩焼きが一番!
醤油や味噌も良いけど、やっぱり塩!
って、食べるのは後だ。
「釣るの早っ!それに充分大きいと思うよ?しかも、凄く美味しそう!食べるの楽しみ!でも、こんなに立派なの貰って良いの?ウェインとグレンと競争してるんじゃないの?良いの?」
「ああ、構わねぇ。もっと大きいの釣るからな。他のも取れたら持ってくる。別の種類のも食いてぇだろ?おひぃさんの為に頑張るからな。待っててくれよ。」
と、嬉しそうに、私の頭を数回撫でてから、軽やかに持ち場に去ったトルーノ。
「浮かれてやがんなぁ・・・。」
と、苦笑のアルド。
「トルーノにしては、珍しいよね?子供っぽくて可愛い。」
と、笑うと
「あいつのガキの頃からの特技で、絶対的な自信を持ってるからな。今、一番楽しんでんのは間違いなくトルーノだ。」
と、笑うアルド。
うんうん。
そんな感じ。
ウェインやグレンよりもテンション高いもんね。
「俺達はゆっくり釣ろうな。」
と、糸を垂らして待つことに。
魚は中々かからず、暇なのでアルドとお話しすることに。
「そうだ。アルドに聞いておきたかったんだけど《にがり》ってこの世界にある?《豆腐》を作りたいんだけど。」
「ん?にがり?とうふ?聞いた事ねぇな。」
と、少し考えてから答えてくれるアルド
「じゃあ、海水って手に入るかな?海水から《にがり》を抽出出来れば、大豆もあるし出来るんだけど。」
と、問うと
「海水??流石に海水は売ってねーだろうな。ん~。ここは山の方面だからな。海水が欲しいなら、次は海がある方面に移動するか?ここは街も小せぇし、依頼も少ねぇみてぇだし、ずっといられる街じゃねぇ。早いうちに次に行った方が良いだろう。まあ、その前にパーティーでの簡単な依頼を何個かこなしてからにした方が良いとは思うけどな。後で皆にも相談してみような。」
「そうだね。依頼の引き受け方とか注意点とか知っておきたいし、近いうちに冒険者としての活動したい!!」
と、ヤル気が出てきた。
そんなこんなで話をしていると、アルドの竿に魚がかかる。
【魚がかかった時の竿の動かし方】
【網の使い方】
【魚の上げ時】
など、様々な事を実際に見せながら教えてくれる。
ホント、いい先生です。
もしかして、子供の頃から自分より小さい子達の面倒を見て来たんじゃなかろうか。
これからもお世話になります。
アルドが1匹を釣り上げた後、再びトルーノが走ってきた。
「おひぃさん!見てくれ!コレ、さっきよりも美味ぇ魚だぞ。小せぇが、警戒心が強くて中々お目にかかれないレアものだ。これもおひぃさんにやるからな。後で美味しく食べてくれよ。」
此方の返事はお構いなしにマシンガントーク&私の篭に魚を放流。
そして【次も期待してろよー!】と颯爽と去っていくトルーノ。
おおう。
素早くて何も言えなかった・・・。
私自身は一匹も釣ってないのに、既に二匹のお魚さんが篭に・・・。
「な?言った通りだろ?釣った魚は全部見せに来るんだよ。そろそろ2人も来ると思うぞ。【スゲェだろ!】ってな。」
と、笑うアルド。
「せっかくトルーノが釣ったのに、本当に貰っても良いのかな?」
「ああ、大丈夫だ。あいつなら今からでも間違いなく数匹は釣る。わざわざカナちゃんの為にって持ってきたんだ。貰っとけ。んで、後で美味しく食べてやれ。その方がずっと喜ぶからな。」
なるほどね、了解です。
ってキター!!
私の竿にもかかりました!
「おっ!掛かったみてぇだな。落ち着いて。足元、ちゃんと気をつけてな。んで、竿を・・・・。」
と、アルドからの指導もあり、無事に釣り上げ成功!!
私の初めて釣ったお魚ー!!
やったー!!
って、思ったんだけど、なんというか
すんごいブッサイクなお顔のお魚さん。
え?何コレ?
お魚?
え?食べれるの?
え?魔物系?
なんてパニックになっていると
「うおー。久しぶりに見るな。こいつ。」
と、頬を引き攣らせるアルド。
「こいつは中々釣れないレアな魚ではあるんだけどな、食えるようになるまでが面倒くせぇんだ。まず、桶に入れて3日間、生きたまま水で泳がせておく。そうすると体内にため込んでる泥とか、何か分かんねーけどドロドロしてるヘドロみてぇな成分が外に出てくる。1日に2回は水を変えねぇと死んじまうし水が腐るから注意。で、その後は頭を落として、内臓を出して、適当に薄く切って、塩を振って天日干し。干さないと旨味が出ねぇのかマズイ。でも、ちゃんと処理すれば美味ぇからな。酒の共にも良いし、ウチの奴らは皆好きなはずだぞ。」
と、お酒の件から嬉しそうな顔になったアルド。
「そうなの?確かに加工方法は面倒みたいだけど、出来ない事じゃないし、皆が好きなら、もっと釣る!見た目気持ち悪いけどね!」
と、どうにかこうにか、針からブッサイクな魚を外し、篭に仕舞う。
「うんうん。その意気だ。頑張れ頑張れ。」
と、餌をこちらに渡してくれるアルド
再び餌との対峙にキャーキャー騒いでいると、ウェインとグレンが満面の笑顔でこっちに向かってくるのが見えた。