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アルドとのお出掛け。

アルドさんからのお怒りを受けて痺れる足を引きずりながら、お昼ご飯を作ろうとした私でしたが、


「作ってあんぞ。」

机の上には並べられたうどんが。

どうやら、私とウェインが怒られている間にグレンとトルーノが用意してくれたらしい。

昨日と同じ、すき焼きの様な少し甘い味付けではありましたが、大変美味。

つるつる、モチモチとした歯ごたえ、たまりません。


皆でうどんを食べながら

ウェインとのお出掛けの話や、お土産の事も話しつつ、もっちもっちと食すこと数分、一足早く、全て食べ終えたアルドから驚きの言葉が発せられる。


「カナちゃん。お土産を出すのは無しな。ウェインの好物を作るのも今日は無しだ。作るとしたら、明日。んで、今日はもうお出かけ禁止だ。」


って・・・。

えっ!?

なんで!?

お土産を皆に渡すの凄く楽しみにしてたのに!?

ウェインの好物を作ってあげるって約束したのに、なんで!?

隣でウェインも【嘘だろ・・・?】って、口からうどん下げてるよ!

なんで!?


「カナちゃんもウェインも約束を破ったからな。ペナルティーだ。分かるな?今後、同じような事をしないように、だ。本当に心配したんだぞ?お昼より早く帰ってくるはずが、昼を1時間も過ぎたんだ。分かるよな?こんなことが続いたら、俺達はカナちゃんの危機に気付けるかどうか分からなくなる。約束は守る為にあるんだ。破っちゃいけない。だからペナルティーな。」

と、言い聞かせるように語るアルドやグレン、トルーノに、私もウェインも再度遅くなったことを謝る。


『ごめんなさい。』


皆は本気で心配してくれたんだもんね。

当然だよね。

そんな簡単なペナルティーで良いのかって思うくらいだよね。

私にはほぼ、ダメージないし。


「本当にごめんなさい。心配してくれてありがとう。お土産は明日渡すね。豆板醤の炒め物は明日の夕飯にしようね、ウェイン。今日はもうお出かけしないし、大人しく部屋で過ごすね。」


今日限定の新しいお約束。

ちゃんと守るよ!

うん。

ウェインが涙目だったり、

グレンが【カナ嬢の土産・・・。】って呟いてたり

アルドが【俺も我慢だなぁ・・・。】って眉をハの字にしてたり、

トルーノが【明日の楽しみ、か・・・。】ってため息ついたのなんて見てないよ!!


思ってたよりも精神的にキツイなコレ!!

お土産の話をしたのに、渡すのは明日とか!!

さり気無く、一番厳しいペナルティーな気がするのは気のせいでしょうか??

ねえ!アルドさーん!!

部屋を出ちゃいけない事とかよりも厳しいよ!?

オッサン達の切なそうな顔を見ながら、半日を過ごすとか!!

しかも、原因は私!!

拷問か!!



そんな状態で午後に突入。


アルドは決死の覚悟を決めたかのような表情で外出。

グレンは買い物。

ウェインを荷物持ちに連れて。

穀物や食用の油を買って来るらしい。

今持ってる分は全部使って、旅に持って行く分は新しく購入するらしい。

と、いう事は?

今日の夕飯は油を大量に使うあれですな!!

食パンを太陽光が燦々と当たる場所に置き、乾燥させておく。


んで、太陽が燦々としている間に簡単な物はお洗濯しちゃおう!!

お留守番係のトルーノの許可を得て、自分の下着と服を洗う。

下着って言っても、この世界で購入した物だからね。

男物というか、トランクスの様なものなんだよね。

色気も何もないよ、本当に。

まあ、この世界でオシャレなんて出来る気がしないし、仕方ないけどね。

と、洗い終えて干そうと思ったら、トルーノが布を張ってくれていた。

洗濯物が周囲から見えないように。

太陽光が当たるように一か所だけは開けて、残りは布で囲う様にセットしてくれてました。

無言で素早く動く、コレが職人気質なトルーノさんの素晴らしいところです!!

さり気無く披露される優しさ、本当にありがとう!!


「囲い作ってくれて ありがとうトルーノ!!良ければ、トルーノ達の服も洗おうか??」


そう、優しさには優しさでお返しよ!!

私が代わりに洗濯するよ!!

元気が有り余ってるから!!

全力で綺麗にするよ!!どう!?


「・・・いや、遠慮させてもらう。あのな、おひぃさん。野郎の服を簡単に洗うなんて言っちゃいけねぇ。」

両手を私の肩にのせて、目線を合わせて言うトルーノ。


ん?

あれ?

お説教モードですか?

何故に!?

優しさのお返しのつもりが、なんでかお説教になっちゃったよ!?


「おひぃさん、俺たち以外、いや、俺達相手でも、んな事は言っちゃいけねぇ。いいな?普通は自分で出来るから大丈夫だ。もし《洗ってくれ》って言われたらな、真っ先に俺の所に来い。いいな?」

トルーノの顔がガチで怖かったので全力で頷いておきました。

確かな理由は分からないけど、【異性に服を洗われる】のは嫌なのかもしれない。

気をつけよう。

それとトルーノさんや、私、皆以外の人間の服を洗うつもりなんてないから、その辺は大丈夫だよ。


なんて、ちょっと怖い思いもしつつ、服と食パンを乾かす。

トルーノが買った本の事を聞いてみたけど、嬉しそうに【興味あるか?】とか言ってくるの、可愛いよ。

自分の好きな事に興味を持ってもらえるのが嬉しいのか、目がキラキラしてる感じで可愛いよ。

で、見せてもらおうとしたんだけど、これは上級者用だから、もっと簡単なのにしよう、と言われて、鞄から出されたのは表に絵の描かれた

《トロールの全てが分かる本》

でした。

なんつー本を買ってるの、トルーノさん。

ウキウキと見せながら説明してくれたその本の内容は・・・・。

非常に濃い物でした。

トロールの身体の謎、トロールの習慣、トロールの弱点、トロールの解体方法、トロールの美人の基準、

なんて本当かどうかわからない内容までぎっしりと。

トルーノはゴブリンやオーガとの違いなんかも含めて嬉々として説明してくれたけど、解体方法の図式を見ただけで、お腹いっぱいだよ。

でも、色々なお話が聞けて、子供の様にウキウキと話すトルーノが見れて、大変充実した時間でした。


そうこうしている間に夕方に。

服を仕舞い、囲いを仕舞ってもらって、夕飯の準備に取り掛かります。

トルーノにはご飯を炊いてもらって、私はキャベツの千切りと野菜たっぷりの味噌汁を作り、

パン粉を粉々に砕き、熱く切ったお肉の筋切りを済ませ、包丁の背で叩く。

皆が帰ってくると同時に、お肉に小麦粉、卵、パン粉の順で衣をつけて、油で揚げていく。

パチパチ、ジュワジュワと良い音と共に、香ばしい匂いが一面に漂う。

キャベツや味噌汁を盛ってもらって、揚げたてのとんかつをお皿にのせる。

ソースをたっぷりとかけて、いただきまーす!!


うまーい!!!

サクサクの衣と、甘い脂身のハーモニーがたまらん!!

キャベツはシャキシャキ!!

味噌汁でほっこり!

ご飯も進むし、たまらんね!!

ご飯おかわりー!!

と、周囲を見てみると、既にカツを食べ終え、残ったキャベツを見つめながら、山盛りのご飯を持つオッサン達が・・・。

どうやら、配分を間違えたらしい。

カツ、もう食べ終わっちゃった・・・。

みたいにションボリしてるオッサン達が哀愁漂ってて、思わず


「あ、あー、もう一枚づつ揚げようか?」

と聞いてしまった。


『頼む!!』

力強いお返事ありがとう。


私は流石に二枚も食べられないので、お味噌汁を少しおかわり。

皆には2枚目を進呈。

2枚目でも美味しそうに頬張るオッサン達、可愛いよ。

食べさせがいがある。

【油にくぐらせるのって揚げるっていうんだな。】

【な。肉の油が溶けて、サクサク香ばしくてウメェわ。】

【焼いたのとは全然違うな。】

【肉自体はしっとりとジューシーだ。】

なんて言いながら食べてる。

そりゃそうだよね。

焼くか煮るかの世界なんだもの。

揚げ物なんて、斬新でしょう。

私、カツも好きだけど、カツ丼も好きなんだよね。

出汁が染みてふやふやになった衣と肉を卵が包み込む。

ああ、食べたい。明日の夕飯は豆板醤での野菜炒めと、カツの卵とじかな。


なんて考えつつ、ご飯は終了。

後片付けをしていると、横ではため息をついているアルドの姿が。


「アルド、疲れてるの?体調悪い?大丈夫?、、、もし、体調が悪いなら、明日のお出かけは今度にする?」

と、無理をさせたく無くて聞いてみると


「ん?ああ、少し疲れただけだ。明日には復活するから、出かけないなんて悲しい事言わないでくれ。俺は明日を楽しみにしてんだからな。カナちゃんも、明日を楽しみにしててくれよ?もう行くところも決めてあるからな。」

なんて、軟らかく笑いながら頭を撫でてくれるアルド。

その横では、頷くグレン。


「うん。楽しみにしてるけど、無理はしないでね?お出かけはいつでも行けるんだから。」

と言うと、【大丈夫だ。】と念を押してきたアルド。


そこまで言うなら、本当に少し疲れているだけかもしれない。

そう思って頷き、片付けを終えた。


後はお布団に入って、いつもの様にお話合戦。

今日は何をしたのか、どんなところに行って、どんなことに驚いたのかを話していく。

皆はニコニコと話を聞いてくれて、楽しい気分のままで、いつの間にか眠りに落ちる。




そして、次の日。


「おはよう、カナちゃん。今日もいい天気だぞ。今日は俺とのお出かけの日だからな、早めに起きてくれると嬉しいなぁ。」

なんて、肩を揺すりながら甘い声で起こしてくれたのはアルド。


あまりの驚きに飛び起きましたとも!!

いつものウェインの【朝だぞー!!】とは違った意味で驚いたよ!!

起きたらニコニコ笑顔のアルドがこっち見てて、本当に、驚いた!

なんか、オッサンの【~~してくれると嬉しいなぁ。】って、可愛くないですか?

朝からキュンキュンしたよ。


「おはよう、アルド、ウェイン、グレン、トルーノ。」

と挨拶すると


「カナー!おはよう!」

「おう、はよーさん。」

「ん、おはよう、おひぃさん。」

と、皆も眠そうに挨拶を返してくれた。

皆の様子からして、いつもよりも早い時間なんじゃないだろうか?

皆、眠そうだし。

そう思いながら、アルドから渡されたタオルを持って顔を洗いに行く。


今日の朝ごはんは簡単にオムレツとミートボールとサラダ。

皆でいただきますをして、ご飯を食べる。

グレンはまだ眠そう。

いつもより目が明いてない気がするんだけど・・・。

ウェインはいつでも元気いっぱいでいいね、でも、グレンのミートボールは狙っちゃダメだよ、ほら、怒っちゃった。

トルーノは無言で黙々と食べ進め、アルドはご機嫌、ニッコニコ。

私も少し眠いけど、早くいかなきゃいけないのかも知れないし、そこまで楽しみにしててもらえるなら嬉しいよね。


全員が食べ終えた所で


「アルド、後は俺が引き受ける。おひぃさんと行ってこい。時間制限あんだろ。」

と、アルドの背中を押すトルーノ。


「すまん、頼む。カナちゃん。行こう。着替えてくれるか?」

と、アルドも外套の準備を始めたので、私も急いで準備する。

私のお財布をアルドに預けると、


「ん~、俺も皆みてぇに出したいところなんだがな、全部は難しい。一部は俺からの贈り物として受け取ってほしいが、自分で欲しい物は我慢せずに買ってくれな。滅多に無い機会だからな。」

と言うアルド。

行く場所はついてからのお楽しみらしい。



皆に手を振って、アルドと宿の外に出ると、わざとらしく咳をしたアルドは


「それでは、御手を失礼、お嬢さん。」

と、手を差し出してきた。

なので、


「今日はよろしくお願いしますね、紳士さん。」

と返し、アルドの手に手を乗せる。

すると


「ええ、今日はこのアルドにお任せください。」

と、両目閉じのウインクを何回も返してきたので、思わず笑ってしまった。

アルドも

【やっぱり両目閉じちまうなぁ。】

なんて言いながら笑ってた。

多分、私が意識せずに手を繋げるようにしてくれたんだと思うんだけど、本当にアルドはお気遣い紳士だよねぇ。

ふふふ、楽しい気分で歩き出した私達。

足元に気をつけるように注意されること数回、歩く事、数十分。

露店街の様な場所を抜けて、しっかりとした建物のあるお店の一帯に到着。

何というか、先日までのお店よりも桁違いに高いんじゃ?

なんて不安になる私の手を引き、


「店の人間に話はしてあってな、いつもより少し早めに開けてもらえることになったんだ。だから、時間制限はあるが、店員を独占出来るし、周囲を気にしなくていいからな、安心して買い物して良いぞ。」

と、言うアルド。


そして、扉を開けると、そこには・・・・。


女性用の服が所狭しと並べてあった。

奥には大きなカーテンがあって、試着できるようになっているらしい。

棚には装飾品、ズボン、提げられている中には際どいスリットのスカートやワンピースがある。

他にも小物なんかもあるらしい。


そんなお店の中から出てきたのは優しそうな御爺さん


「ああ、いらっしゃいましたか。こちらのお嬢ちゃんにで宜しいんですね?」

と、全てを知っている様な口調で、アルドに語り掛ける御爺さん。


「お邪魔します。そうです。この子に合うサイズで、お願いします。」

と、御爺さんに返すアルド。

更には、私の方を見て


「俺はそっちの椅子に座ってるから、自分で欲しい物を選んでくれ。この爺さんは女性に販売したりもする人だから怖がらなくて大丈夫だ。流石に、俺がいる前で下着を選ぶのは嫌だろう?その他にも、必要な物はこの爺さんに聞けば分かるからな。」

と、苦笑しつつ、御爺さんの元へ私の背中を押すアルド。


ああ、なるほど。

確かに、奥に見える下着の類は、女性の物だ。

私が履いている男性の下着ではない。

服もぶかぶかな物とサイズの合っている物だと動きや体温に差が出るのだろう。

本当に、本当に、この人は・・・。

私の事を一番に考えてくれている。

こんなお店、探すの大変だっただろうに。

女性ものが並ぶ、このお店に入るのも、勇気が必要だっただろうに。

本当に、優しい人だ。


「アルド!ありがとう!」

私は小声でアルドに言って、御爺さんの元へ走った。

なんだか、アルドの優しさに泣きそうだった。


アルドが座ったのを確認しつつ、御爺さんに


「よろしく。」

と、女王様モードで会釈すると、


「はい。宜しくお願いします。人が来る前に済ませちゃおうね。ここに来るのは商人か、女に貢ぐタイプのオッサンだからね。急いで。急いで。さてさて、お嬢さん、外套を脱いでもらって良いかい?大体のサイズが分からないと試着品が選べないんでね。」

とのお言葉に、外套を脱ぐ。

すると、うんうん。と頷く御爺さんは店の中を周りながら様々な物を持ってくる。

そして、カーテンの向こうに品物と共に入れられた。


「全部、下着の上から着てくださいね。裾は詰めるから捲ったままにして。欲しいものとそうじゃないもの分けておいてね。・・・それにしても、お嬢ちゃんは幸せ者だねぇ。あの人、ここ数日、このお店に通って、この爺の講習を受けてたんだよ。」

なんて言う言葉を聞きながら、着替える。

あ、これ、サイズピッタリ。

凄いです、御爺さん。

で、アルドのお話、もっと詳しくお願いします。


「ウチはね、娼館ご贔屓のお店なんだ。娼館の女性たちに直接売りに行ったり、娼館通いしてる男共が貢ぐ品を買って行くお店でね。まあ、そういうお店だから、女性に関してはどこの人間よりも詳しいんだよ。それでね、お嬢ちゃんを連れて来たあの人。【女の子に必要な物を教えてくれ】って言ってね、この爺の講習を受けたんだ。【女の子の下着は自分で選ばせろ。オッサンに買ってこられた下着をつけるのは可哀想だ】から始まり【女の子の用品も自分で買わせるべきだ】とか【肌に合う素材を選ぶべきだ】とか、そのほかにも色々な事を学ばせたんだよ。お嬢ちゃんは冒険者なんだろう?なら、多めに買って行きなさい。他の地区にこんな店があるとは限らないからね。買える時に多めに買っておきなさい。女の子の月の日の用品もあるからね。使い方は後で教えてあげるから、安心して。」

とのお言葉をいただいた。


うん。

やっぱり、アルドは優しい人だ。

私に必要な物、【冒険者として必要な物】じゃなくて【女の子として必要な物】が手に入るように、この店を選んでくれたんだ。

確かに、【月の日の用品=生理用品】の事なんて何にも考えてなかった。

きっと、アルドも私に何が必要で、自分たちと何が違うのか分からないから、この御爺さんにお願いしてくれたんだ。

冒険者だけど、女の子だから、なるべく不便を感じずに生活できるように、気にしてくれたんだ。

うぐぐぐぐ!!

その優しさに涙が出そうだよ!!


「着替えたら、服をこっちに寄こしてね?裾上げしちゃうからね。下着の着方は分かるかい?」

と、色々な事を手伝ってもらって、生理用品の扱いなんかも図付きで教えてもらって、無事に買い物終了。

下着を中心に、女の子用の細身のズボン、シャツ、生理用品などを購入。

最後の最後で、御爺さんに呼ばれたアルドがこちらに来て、


「カナちゃん、選び終わったって聞いたんだけどよ・・・。その、今後、着るかもしれねぇからさ、このワンピース?も買ってかねぇか?勿論、俺からの贈り物だしよ。その、ズボンだけじゃなくて、たまにはこんなのも良くねぇか?」

と、差し出されたのは絞り染めの様なピンク色の可愛いワンピース。

ひざ丈で、形的にも清楚な感じ。

おお~。

これがアルドの好みですか。

うん、良いんじゃないでしょうか?

色合い的にも、派手すぎず、私にも似合いそうで。

うんうん。

上品だし、そのうちに着る機会があるかもしれない。

折角アルドが選んでくれたんだし、コレをお願いしよう!!


「うん。これも欲しい。買ってちょうだい。」

と、ウキウキする心を抑えて、女王様モードでお願いすると、アルドはパアッっと笑顔に。

隣の御爺さんも笑顔で【うんうん、良かったね、オッサン。】って笑顔。


で、やはり値段が張る品の数々。

娼館御用達だからか、品質も良いのだろう、露店なんかとは桁違い。

でも、今後何年も着ていくことを考えると安い位だと思う。

【直接女の子が買いに来てくれたから】

なんて理由で少し安くしてもらった。

ワンピースやズボンをアルドが支払ってくれて、残りは私のお財布から。

生理用品は大量買いだったけど、アルドに分からないように袋に入れてくれた御爺さん、本当に素晴らしい商人さん!!

そして、全ての商品を仕舞い、店を後にすることに。

御爺さんは自分と同じ系列のお店がある街の一覧表をくださいました。

ありがたい。

そんなこんなで、アルドとのお買い物は終了!

夜にでも、オッサン達を相手に、一人ファッションショーでもしようかしら?

なんて思うくらいには浮かれてます!!

可愛い服も買えて、大満足!


よし!今日のお昼は、お出かけしてくれた皆への感謝の気持ちを込めて、あれにしよう!!

帰ったら頑張って作るぞ!!


今回はアルドのお出かけでした。

アルドについては、次の話で少しだけ、アルド目線の事を書きたいと思います。

ちょっと説明したいというか、加筆したいので。

なので、なるべく早く書けるようにしたいです・・・。

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