魔法を覚える
あ。皆様こんにちわ。
取りあえず、荷物を持って勘で歩いてみます。
神様曰く、チートとの事なので丸1日は歩けると思う。
そうだ、歩きながら魔法の練習をしてみよう。
「えっと。魔法は呪文とかあるのかな?」
魔法の事に関しておじいちゃん神様に聞かなかったのが悔やまれます。
もっと沢山お話したかった。
「黒歴史になりそうな呪文だったら嫌だなぁ。イメージだけでどうにかならないかな?」
例えば、右手に炎とかイメージして・・・。
「出てるね。炎。・・・あぁ、チートだもんね。無詠唱とか余裕だよね。うん。」
水を出したり、火を出したり、土を動かしたりして遊びつつ移動していきます。
ちなみにお金はちゃんと
鞄に入れたままのおじいちゃん神様から貰った財布と
普段取り出す用の無限巾着に分けて入れておいた。
チートなんだし、お約束の回復薬とかも作れないかな~。
って考えて、道端に生えてる草をちぎって水に混ぜて【お前は回復薬だ!】と念じてみた。
成功した。
小回復薬だったけどね。
多分、これ以上なら薬草が必要なんだと思う。
取り敢えず、回復薬を量産しつつ、歩きましょう。
なんて暢気に考えていた時もありました。
「いやぁぁぁぁ!!ブタ!巨大ブタ!二足歩行のブタ!ぎにゃぁぁぁ~!来ないで!こっちに来ないでぇ!!」
迫る存在。
ブタ。二足歩行のでかい、キモイブタ。
そう。オークの1匹が斧を振り回し追ってきてます。
ing進行形!
ハッと魔法が使える事に気づいて、風魔法で攻撃してみる。
オークの首が落ちた。
グロかった。
でも、何だかこいつ食べられるみたい。
何となく、これが食べ物に見える。
鑑定眼とかそんな感じかな?
なので、メシマズ世界での食材、第一号ゲットです。
美味しいかは知らないけど。
豚肉に似てるんじゃないかな?とか思いつつ、軽く触れて鞄にしまう。
そして、その後も出会うオーク達。
何か、ベアーさんもいたんだけど、遠慮なく食材としてゲットさせていただきました。
なーむー。
もっと血とかに過剰反応するかと思ったけど、殺られる前に殺れ的な感じで、全然平気。
元々、 料理は大好きで、魚もさばけるし、肉も七面鳥から豚肉ブロックまで扱っていたんだから、ある程度の血は大丈夫でしょう。
ただ、オークなんかの動物系の解体は出来ない。
肉になってれば平気だけど、原型がありすぎる。
なので、お肉屋さんか解体所を見つけてお願いしたいと思います。
早く町に着かないかな~。
歩くのも回復薬作るのも、魔物を相手にするのも疲れてきた。
そんな時、見えてきました。
町。そして、門。
門番を上手くクリア出来るか、ドキドキする。