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第一章ー(4)

それから5日たち、「六部戦」開幕前日。

冒険者養成学校(くどいが、以下ATS)はいわゆる一般の高等学校と同じで、三年制である。

俺達が通っているATSは1学年100人程度(およそ20チーム)、3学年あわせて300人程度いるATSとしては中くらいの規模のものである。

「六部戦」前日という事もあってか、学校全体がざわついている。

相変わらず俺達は「チーム」で集まっていた。他のチームも同じようにしているとは思うが。

「やっぱりよぉ、他のみんなもさぁ~緊張してんだろなぁ~。

明日は試合こそねーものの運命をきめちまうグループ分けと対戦カードの順番が決まるしよぉ~。」

「進もやっぱり流石に、どのブロックになるかとか、第一戦目とかは気にするんだな。

去年のこの時期の俺とか、メンバー集めがわりとギリギリまでうまいこといかなかったから、メンバー集まって良かった~と一息ついていた記憶があるな。」

ほんとにあの時は気が抜けてたな・・・。

「己れもそんな感じだったな。気付いたら「六部戦」地方大会の一週間前にも関わらず、一人あぶれててな。能力は生憎持ってないから、「チーム」に誘われることはないだろうな・・・と諦めてたな。

だからこそ、お前が「六部戦」の三日前に己れを誘ってくれた時は凄くうれしかったし、チームのために全力を尽くして戦うと誓った。最後はその気持ちが空回りしてしまったがな・・・。」

岳人が苦笑いしながら言う。


「今年も無所属とか、ソロになる奴でてくるんだろうなぁ~。拓也はウチのチームに誘いにいかねーのかぁ?」


進や岳人が言っているとおり、ここまでチームに入る人目線やチームに入っている前提で色々話しているが、実はチームに所属していないATS生も少ない人数ではあるが、存在する。

どうしてもチームが組めない一匹狼体質の奴とか問題児とかに限られてくるが・・・。

基本的にチームに所属している方が将来的にメリットが大きいから、よっぽどの理由が無い限りチームに入ろうとする。

俺達のチームはチームが組める最少人数、4人だから本当はメンバーの新規加入も考えて動いても良かったんだろうが・・・。


「正直、俺は現状の戦力で十分だと思うからな・・・。下手に新戦力を入れてもチームワークが乱れるだけのような気がするんだよな。」

というわけで、メンバーの新規参入のために何も動かなかったのだ。

「そうだね~。「初陣」もなんとかなったもんね~。わたしも今の戦力で十分だとおもうよ~~。」

優も賛成のようだ。


しかし、せっかく今日一日余裕があるんだ、無駄にするのはもったいないな。

俺はある提案をしてみることにした。


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