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もう一回  作者: 小田 千
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一回目

もう一回 プロローグ 7月12日

僕はありきたりな、でも誰も経験したことのない経験をした。

いや、もしかしたら誰かもう経験してるのかもしれないけど、そんな経験をした。


これは、もうひとつの僕の物語。

一回目


午前7時僕は目が覚めた。

誰に起こされたわけでもなく、自分で起きれた。今日は土曜日。もちろん学校は休みだ。バイトも休み、特に予定もない。


遅れたが自己紹介をしようと思う。

名前は○○ 16歳 高校生。

街に1人暮らしで、月4万のアパートに住んでいる。近くにコンビニも学校もあり、なかなか住みやすいところだ。

学校の成績はそこそこ、悪くもなければずば抜けて言い訳でもない、平均的な普通の高校生。

部活は特に入っていない、帰宅部である。特に入りたい部活なんてなかったし自由な時間が欲しかった。おかげで今年からバイトも始められて、貯金も少ししている。 そこそこ幸せな生活を送っている。


テレビをつけてなんとなくニュースを見ていると、ピンポーンとチャイムが鳴った。ん?誰だ?と思った瞬間、聞き慣れた声が聞こえた。

「お兄ちゃーん?起きてるー?」

ピンポーンピンポーン

何度も鳴らすなよ毎回毎回、近所迷惑だろうが…妹の加世だ。

朝からなんなんだよ全く、と思いながら僕は玄関に向かった。

「なんだよ、うるさいな…」

「遅いよ、もう!」と妹は生意気に僕に言う。

「遅いよじゃねぇよお前、朝からなんだよ、来るなら連絡しろってなんども…」

「なによ!せっかく私が様子見に来てやってるのにその言い方!」

「別に頼んでないだろ?…まったく」

「もう、文句言うな!入るよー」

おいおい…まったく1人暮らしを始めから月に2回以上はこうしてなんの連絡もなく来ては勝手に部屋に入り、勝手に部屋をあさる、迷惑この上ない。

「うぁ、相変わらず漫画ばっかりだね しかもグロい漫画ばっかり」

「相変わらず趣味悪過ぎー」

「こんなの彼女に見せたらドン引きだよー」

「いいんだよ、彼女なんていないし。」

「まだいないの?もう高2の夏だよ」

うるさいな、もう帰れよ。こいうお節介なところは母親譲りなのだろう。

すると妹はベットの下を覗き始めた。

「おい、ベットの下を覗いてもエロ本なんてねぇぞ。」

「えっ!ないの!?それでも男?引くわー」

「お前俺に殺されたいの?」

「それよりお兄ちゃん?ご飯はもう食べたの?」

飽きたのか妹は話をそらした

「ん?いや、まだだけど」

「じゃあ、私が作ってあげるね♪」

妹は台所に向かう。

あ、そう言えば…

「おい、加世今冷蔵庫なにもないぞ?」

「えー、ほんとだなにもないじゃん」

「お兄ちゃん買って来てよー」

「いや、お前作ってくれるんだろ?ついでに買い物もしろよ」

そのあと、僕は腹部を殴られ、仕方なく買い物に行った。




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