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終章『影か陰か、闇』
多少無理やり感の否めない幕の閉じ方ですが、
いつまでたっても次に進めないと思いましたので、
このようなことになってしまいました。
あとは後々の話で帳尻を合わせます!
それはまるで、晴天の霹靂。
先ほどまで闇の中にいた少年は、『光』を見た。
もう二度と、目にすることも叶わないかもしれないと思っていた。
それとほぼ同時か少し遅れて、驚く暇もない程の爆風が目の前で吹き荒れる。
それでも青の瞳はしっかりと前を見据え、少年は堂々とした佇まいで前へと進んでいく。
そして、目の前に赤い瞳の少女の姿を見つけると、手を差し伸べる。
しかし、今起こっていることについては、少年には全く訳が分からなかった。
ただ一つ、今のこの感情を言葉にするのならば、それは――
(僕の体を勝手に使うのはやめてくれ!!!!!)
僕の体は、アイツに支配されてしまった。
「――俺は……」
口からは、自分で言うことは決してありえないだろう言葉があふれ出す。
「お前を――さらいに来た」
これから僕は一体、どうなってしまうのだろうか。
第二章へつづく!




