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シさん  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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7/7

7 気が散るというか壁尻と言いますか

『あーだこうだ言っているうちにもう10時ですよ、映画館へ行きましょう』

「体は労わってくれないのね、映画明日にしない?」

『病院へ行かず、映画館へも後回し、そんな事をしているとストレスホルモンが暴走して死にますよ』

「映画を明日にしたいのもちゃんと理由があるんだ」

『ほう、聞きましょう』

「ひとつ、月曜日は映画が700円もお得になる」

『そこは考慮されますけれど、別にお得に見なくてもいいでしょう?』

「ふたつ、平日は少しくらい挙動が不審でも特に気にはされない」

『普通の方々は土日休日ですもんね』

「みっつ、今日行ったら明らかに不審者として見られる」

『ふたつめと同じ理由な気がしますが、人ごみに飲まれて死んで映画が見れなくなるのも嫌なので、映画を明日に回すことを了承しましょう』

 死さんは何とか言葉を飲み込んでくれた。

 これからもその利己的な部分に助けられる気がする。

『ではこれからどうします? 昨日はスーパーマーケットへ行くとかなんとか言っていませんでしたっけ?』

 そうだっけ、ただ動きにくいとなると最悪ネットスーパーを使っても良さそうだ。ただ送料が600円かかるのもネックなんだよな。米みたいな重くて自分で運びたくないものを買う時には使わせていただくけれど。

「だから、回るお寿司に行こう」

『だから? 回らないお寿司じゃダメなんですか?』

「回らないお寿司屋さんには多分アイスやケーキないんじゃないかな、行った事ないから知らんけど」

『いいですね、回るお寿司、さっさと行きましょう』


 自宅から徒歩3分のところに回転寿司があるのもいいものだ。

 今日は10分くらい掛かったけれど。

 まだ10時台という事で店内はがらっがらだった。

 好都合である。

 死さんも甘いものを食べれば口が塞がるだろうし、毎日来てもいいかも知れない。

 一人で来るときはいつもカウンター席なのだが、今日はテーブル席。

 もし彼女が自由の身だったら当然向かいに座って貰うのだが、今はそうはいかない。

 椅子の上で対面座位の姿勢になるとふたりしてぎゅうぎゅうに詰まった。

 体形が大き目な人はいつもこんな気分を味わっているのか。

(普通に透けて貰って肩に張り付いてくれた方が楽だけど)

『身体を壁に貫通させながらご飯を食べるの嫌なんですけれど。気が散るというか壁尻と言いますか』

 お茶を吹いてしまうところだった。不意打ちは良くない。

 タブレット端末から料理を注文していく、まずは死さんのから。

 期間限定のトロピカルパフェにバームクーヘン、ミルクアイスにメロン。

 これだけでもう1400円。

 諭吉を覚悟しよう。

 それと明日はサイ〇リヤチャレンジをしてみようか。

 すぐさまレーンに乗って品が運ばれてくる。一年くらい前は寿司以外を店員さんが運んできた気がするけれど、今はこれでとても助かる。

 筋肉を重視してマグロサーモンイカほたてを頼んだ。

『次は私の注文の番ね』

 もう食べ終えたの? 早くない1400円。

 ガトーショコラにミルクレープ、チョコバニラパフェ、コーヒーゼリー、ぷりん、わらび餅、大学芋。バニラアイス、チョコアイス、イチゴアイス、パインとメニューにあるデザートを全部頼んだ気がする。

 寿司より早く届くデザート群。

 もう回転デザートでは。

 普通に8巻食べ終えると死さんはデザート群を食べ終えていた。

 2300円。

 お金が溶けるのが早い気がする。

(もう一度食べたいのないの?)

『なんかスーパーマーケットの方が同じ値段で10倍くらい食べれません? これ』

 質より量はか。

 醬油ラーメンを食べて、回転ずしのフェイズを終えた。

 税込みでも五千円越えなかった。

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