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雷蝶の奏曲  作者: 重鳴ひいろ
四章
59/76

#46 Autres

――すべては隣接している。隣接しているものは、ふとしたことで直結する。

――番外編も然り。『外』にありながら本編に直結する。


 私立アンジエスタ学園の文化祭、それを前に盛り上がっているのはなにもアンジエスタの生徒だけではない。今や完全に女子校となったと言ってもいいアンジエスタ学園だ、他校の生徒――特に男子生徒は基本的に校内に入ることができない。未だに何故か共学扱いとはいえ、だ。だが、この文化祭においてはその暗黙のルールとも呼べるものが適用外となる。つまり、堂々と学園に入ることのできる数少ない機会のひとつだということだ。

 そして、アンジエスタ学園と同じ第三区(サードブロック)にある私立セルパディア高等学校に通うこの二人も、例に漏れずその機会を楽しみにしていた。

 「いよいよ明日か……」

 アンジエスタ学園の文化祭"アンジエスタ・ブレイクフェスティバル"前日の、セルパディア高校の放課後。1-Cの教室で、祐太を前に秀は落ち着いた風を装いながら呟いた。ちなみに祐太は1-D、つまり秀とはクラスが異なる。

 「未奈の話だと、未奈たちはコスプレ喫茶をやるって……」

 「ああ……」

 西日に照らされた男が二人面を突き合わせ、達観したような声音で語る。そこには華やかさなどカケラもあろうはずもく、かろうじて汗臭さがないだけだ。

 「綾は……」

 「未奈は……」

 「「どんな服を着るんだろうなぁ……」」

 というか、見ている側はただただ引くだけである。もっとも、この教室には二人以外人はいないのだが。

 さらに言えば、二人が言っているのはコスプレ喫茶のことだけではない。なにせあの規模の学校で、校長も理事長も生徒会も揃って祭り好き(校長と理事長と生徒会会長に関しては変態とも言える)だ。もはやある次元の世界では定番ともいえるミスコン――アンジエスタ・プリンセスコンテスト、というイベントも行われる。もちろん、出場者が発表されたわけではないが、二人は予感めいたものを覚えていた。綾と未奈も出るのではないか、という突拍子も根拠もないものだ。特に綾は、文句を言いつつも結局はあの生徒会長に丸められて出るのではないか、と秀は予想している。ちなみに、アンジエスタ学園生徒会会長のことを二人が知っているのは、言うまでもないことだが会長が有名人だからに他ならない。

 気付けば二人して妄想を膨らませ、気持ち悪い笑みを浮かべていた。当の二人はそれに気付いていない。

 二人に対するイメージが、崩れだした瞬間だ。











 第三区がアンジエスタ学園の文化祭で熱を増していく中、静かに動く影があった。

 「ターゲットを確認、これよりフェイズ2へ任務を移行するよ」

 アンジエスタ学園から三キロ程離れた地点で、姿の見えない少女が告げる。

 『了解』

 茜色の夕日に照らされた少女の内部に直接、応じる低い男性の声が響く。

 少女は視力の倍率を調整する。すると、景色が拡大され、視野が狭くなり、ターゲットである少女のみが視界に映る。青い髪を二つにまとめた少女と話すターゲットは、無表情だが楽しそうに見えた。

 「はぁ…………」

 思わずため息が漏れる。明日、あれを破壊しなければならない。

 本来ならばもっと早く対処しなければならなかった。しかし、ターゲットは現行兵器をものともしない"ある能力"を持っている。そのため、自分が完成する今の今まで一切の処置を見送ってきたのだ。そして、ターゲットと同一以上の能力を持った自分が完成したことで、その処置――すなわち破壊任務が実行されることになった。

 自らの存在を確立するために、やらなければいけない、失敗することのできない任務だ。

やほい(-o-)/作者です。

いやはや、急に寒くなりましたねぇ。体調管理には気をつけないとです。大学生だから休むと大変なんですよ……作者は。

俺だけではないだろうけど……。


さて。たまにはゲーム以外の話をば。

先日、ウチの学校で文化祭がありました。……書くのがノロすぎるから、アンジエスタ学園より先にリアルで文化祭です。

これでもいちおーサークルに入っているのですが、やったのは展示なんですがー……人が来ない来ない(^_^;)ヒマダッタ

しかも、結局チョコバナナ食えんかったし←作者は甘党、チョコ好き。女々しいとか言うなよ。

しかし、バンドサークルやオーケストラサークルの演奏は良かった。



えらく長くなってしまった(^_^;)

では、この辺で。そろそろ防寒準備を!←作者は寒がり。

じゃ(-o-)ノシ

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