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雷蝶の奏曲  作者: 重鳴ひいろ
三章
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#37 Summer Live in The Dark――①

 今、電子世界で人気急上昇のソロロックシンガー、レヴィーナ・フォルツェンテのライブツアー最終日2日前。<華焔>メンバー――綾、未奈、詩織、エルカと綾にくっついてくるようにリオナが現地入りした。

 場所は、SN(Server Number).1001――綾の登録SN.005――イニング。観光用サーバー100選にも選ばれた近未来都市のひとつで、サーバーの中心に多目的巨大ドーム"アージュリー"がある。面積12万5000平方メートルのこのドームは、スポーツの試合会場やアーティストのライブ会場として利用されることが多い。そのため、ドーム内部にはもちろんのこと、ドームの周辺にも様々な店が並び、ついつい目移りしてしまう――今の、未奈や詩織、リオナのように。

 「わぁあ…………!?」

 「超有名ブランド店がこんなに……!」

 「お姉さま、ちょ、ちょっと見てきてもいいですかっ?」

 3人とも目をキラキラさせて右に左に、周りの目も意に介さずに視線をやる。その視線の先には、電子世界だけではなく現実世界においても有名なブランドファッション店が、煌びやかなイルミネーションとともに在った。

 5人が今いるのは、アージュリーの周囲にドーナツ状に並ぶ区画(エリア)のひとつで、ファッションやアクセサリーを取り扱う店が集中しているところだ。故に、3人がこの状態になるのも仕方のないことで、だが綾はそれを許すことが今回ばかりはできなかった。

 「ダメ。そいうのは、仕事が終わってから。ほら、行くわよ」

 残念がる声を口々に言いながらも、3人は先を行く綾とエルカを追いかける。

 現在時刻は午後5時。

 サーバー、特に観光用サーバーは、現実世界と時間帯のよる変化を同期させていることが多い。そのため、今5人を照らしているのは朱色へと色を変えた西日だ。

 「到着したわよ――」

 腰に大きなリボンのついた夏らしい白のノースリーブのワンピースを着た綾は、5分ほど歩いた後、足を止めくるりと振り返って4人に告げた。

 「――目的地に」

 「ここが?」

 胸のところに大きくロゴが入ったロング丈のパーカーに、ブーツカットのルミユデニムパンツ――膝辺りから下部の外側が縦に切られているデザインのパンツ――という出で立ちの詩織が、綾に問う。詩織は、今日レヴィーネと対面をすることは事前に聞いていた。レヴィーネはアーティストなのだから、対面するとすればスタジオやライブ会場かと思っていたのだが、目の前の建物がそれとはだいぶ違ったためだ。

 「そ。ここの1207号室」

 綾は、そう言いながらホテルへと歩いていく。イニングでも1、2位を争う超高級ホテルへと。

 「「「………………っ!?」」」

 「……………」

 「それじゃ、手続きしてくるわね」

 詩織、未奈、リオナは、そのあまりのゴージャスさに、高級ホテルには何度も来たことがあるくせに言葉を失った。エルカは相変わらずの無表情無言スタイル。そんな4人を置いて、綾は広いエントランスホールの奥にあるカウンターへと、ツカツカと踵を鳴らして歩いていった。

 3人は、自らの服装へと目を落とした。

 詩織、未奈――爽やかな水色のふんわりキャミソールに、白のキュロットスカート――、リオナ――いたるところに白と黒のフリフリレースが数段になってついているゴスロリドレス――、は同時に内心叫ぶ。

 ――あ、合わねぇぇええっ!!!!

 3人が3人とも着てるのは有名ブランドの高価モノだが、このホテルにおいては微妙だった。

 3人はぐりんと、無表情で佇むエルカを見る。

 ――よく考えればなぜにスーツ?

 エルカは、紺の少しゆったり目のビジネススーツを着ていた。ネクタイまでビシッとしめている。なぜ?、と疑問符を浮かべる3人だが、大人っぽさを見事に演出しているスーツがここには合っているのも事実で、3人は複雑の表情を揃って浮かべた。

 すると、おもむろにエルカは内ポケットから何かを取り出す。サングラスだった。レンズが細い長方形の真っ黒なサングラスをかけたエルカは、まるでSPのようだった。しかも、ここ

は電子世界だ、エルカは銃をも容易に出せる。

 その様子に、3人は首を傾げるばかりであった。

 「お待たせ~」

 綾が戻ってきたので、3人は今度はそちらに視線を向ける。

 「な、何?」

 綾は、その様子に思わずたじろぐ。

 珍しく髪をおろしている綾は、いつもよりも上品だった。いつの間につけたのか、首のネックレスがそれをより一層高めている。

 詩織が代表して叫ぶ。

 「理不尽だ!いや、その前に、なんで目的地がこんな超ゴージャスなホテルだって教えてくれなかったの!?」

 「メールしたはずだけど……?」

 「え?」

 詩織たち3人は、慌ててラーゼリッタを展開、確認する。

 「「「あっ……ホントだ……!」」」

 メールを確認し終えた3人は、もう黙るしかなかった。

 「それじゃ、行こっか」

 4人は、ひらりと向きを変えて歩き出した綾に黙ってついていく。エルカは、サングラスをしたまま、SPのままに。

読了お疲れ様です。

ども、みくみく菌にやられた作者、神崎です\(-o-)/


さて。

今回の話を書く上で非常に悩んだことが一つありました。

女の子の服装です。

メンズファッションにもメチャクチャ疎い作者です。

女の子の服に詳しいわけがなく、しかも小説は今よりも未来の話。さらに言えば、彼女たちはお嬢様で――以下略。


作者のレベルがどのくらいかといえば、

チュニック?なにそれ?ノースリーブは……あぁ、これのことか。カットソーって何が違うの?へぇ、これってブーツカットってゆーんだ……。


ま、こんな感じです。程があるくらい疎いです。よく、こんだけ女の子出てくる小説書けてたなってくらいです。


べ、勉強しなきゃダメかなぁ……アハハ。


というわけで、我こそは女の子だって人がいたら、服のこととかお嬢様のこととか、ぜひともその知識を作者にm(__)m

理想像でもいいですぜ。お嬢様ってもっとこう、こーなんじゃねーの?みたいな。


では。今回はこの辺で。ばぁい(^o^)丿

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