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ギルド長

会話メインです

主人公の性格悪いとこが出ます。苦手な人は気をつけてね

「セイン様、どうでしたか?」



「特に処罰なしだってさ。良かったよ」


 まあ、クロイスだから許された感じだよな。正直運が良かった。



「まあ、何もないなら良かったわ。戻るわよ」



「今日は依頼どうします? 流石に噂になりすぎてませんか? それにほら、周りからの視線も冷たいですし」



「いや、気にするだけ無駄だ、俺たちはやりたいことやろう」


 とは言ったものの、やっぱり明らかに視線が違いすぎる。今までの嫉妬や憎悪じゃなくて、単純な恐怖や冷たい視線を感じる。鬱陶しいな。



「まあ、ここ数日毎日戦ってるし、たまには休暇で良いんじゃない? 流石に私も毎日依頼を受けて、戦うなんて嫌よ」



 シェラは依頼大好きでめちゃくちゃ受けまくってると思ってたのに、意外と嫌な日とかあるんだな。


「え、じゃあ俺たち何するの? せっかく集まったのに何もせずに解散する気か?」



「そうね、解散していいんじゃないかしら」



 まあ、2人が嫌っていうなら仕方ないよな。俺としても1人だと依頼のやる気も出ないし。



「それでは、私は帰りますね。また明日、よろしくお願いします」



「じゃあ、セイン問題は起こさないでね?」



「もちろん大丈夫だと思う。多分な? 昨日みたいに襲われたらわかんないけど、自分からは何もしないよ」



「そうね、襲われたら普通にボッコボコにしなさい」



 うん、シェラはちゃんとシェラだな。


「まあ、クロイスをやったんだ、周りの奴らはビビって喧嘩ふっかけるようなことはないだろ」



「それもそうね。じゃあ、帰るわね。それじゃ明日」



「やあ、セイン君。もう解散かい?」



 ギルド長? 話は終わったはずだが、何か用でもあるのか?


「おう、ギルド長か。何の用だ? また話を聞かれるなんてのは嫌だからな。面倒だ」



「ハッハッハ。君は素直だね。安心してくれ、もう話を聞くようなことはしないさ。それと、ギルド長なんて硬い呼び方はやめてくれないか」



 だってお前の名前知らねえし。逆になんて呼ぶんだよ。


「名前は知らないからな。それとも賢者とでも呼べばいいか?」



「その呼び方はやめてくれ、もう僕はS級の冒険者じゃないんだ。引退した身だからね

それにしても、その名前は知ってるの僕の名前は知らないんだね」



「ああ、その通り名だけは俺でも知ってるくらいには、有名だからな」


 この見た目からは想像出来ないが、一応全ての属性を扱える当時ではトップクラスの魔道士。だったか。



「僕はヴァースって言うんだ。覚えておいてよ。気軽にヴァースって呼んでくれ」



「んで、ヴァース。俺に何の用だ?」



「適応が早いな。ビックリしちゃったよ

そうそう、君と食事でもしようかと思って。君、面白そうだからね」



 なんだ、結局拘束されるんじゃねえか。嘘ついたな。


「もちろん拒否権は?」



「ふふ。あると思うかい?」



「そうだな。少しくらい付き合ってやるよ、ギルド長さん」



「そうこなくちゃ。じゃあ出発」



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「はあ、それで話をしたいって言っても、俺は話すことはないぞ」


 ちなみにここに来る途中。というか店に入った後も注目されててすごく視線を感じる。正直嫌だ。



「そうだね、じゃあ早速聞いてもいいかい?」



「なんでも聞いてみろ、答えられる範囲なら答える」



「君は、自分のことをどれくらい評価してる?」



 なんだその曖昧な質問は。自分を客観的に見てって事か?


「そうだな••••••一言で言えば、俺は最強だ。正直、どんな奴にも負けるプランが見えないな」



「ほう、随分とビックマウス。いや、自信に満ちているのかな、君の目が言ってるよ。本気で最強って思ってるんだね」



「ああ、実際俺はモンスターにも、もちろん暗殺者や昨日のクロイス。他にも色々いたが、正直全て雑魚だ。俺が会った中で強いと思うのはあんたと、シェラだけだな」



「シェラは分かるけど、僕も入ってるんだね意外だよ。

あ! 副ギルド長とかどうだい? あの子も意外と強いよ。仮にも現役時代はA級でも上位。それこそクロイスのような立場だったよ。強さならクロイスより上だけどね」



 副ギルド長ねえ••••••戦ったことがないから判断は難しいが、ヴァースが認めるくらいの実力があったのは間違いないらしいな。


「そうだな、シェラは見て分かるだろ。初級魔法でB級どころかA級のモンスターを一方的に蹂躙していく。S級に相応しいと思う。あんたは、言わなくてもいいな」



「かなり彼女のことを高く評価してるんだね。君は自分が絶対で、他はみんな雑魚なんていうクロイスみたいなタイプかと思ったんだが、そういう訳でもなさそうだ」



 そりゃ認めないといけないくらい、強いからな。それにしても、クロイスと同じと思われてたのか。不名誉だな。


「ただ勘違いはするな。俺の方が強いからな。アンタとは••••••どうなるんだろうな、戦ってるところを見たことがないからな」



「いいね、そういう自信満々な姿。でも仮にも僕は元最強の魔道士。いや、今だと魔法使いとか魔術師なんて言うのかな。現役を引退したとは言えまだ強いよ、僕はね」



 事実だろうな。高齢ならまだしも、こいつは若いうちに引退してる。今もまだ若いし、十分強いだろうな。


「そうかよ。それで、何か他に話はねえのか」



「そんなに僕と会話がしたいのかい? 君から話を求めてくるなんてね」



「俺は、あんたに拘束されて、時間を取られてるんだ。わざわざこの程度の話のために時間を取られてると思うと嫌だからな、もっと話をしろって言ってんだ」



「君らしいよ。じゃあとある提案をしよう。急だけどね」



 提案ね。また面倒臭いことに巻き込まれそうだな。



「君、ランク昇格試験受けてみない?」



「本当に急だなおい、昇格っても、どのランクまでだ?」


 ある意味面倒だな。とりあえず今日は暇だし受けてやっても良いか。



「そうだね••••••Bだ。Bまで上がるなんて、魅力的だと思わない?」



「どうだろうな、まあ少なくともBに上がるくらいならAとかSの方がまだ魅力的だな」



「それはそうなんだけどね、流石にそんな高ランクまで上げるなんて難しいよ。

とりあえずだ。Bまでなら試験をクリアすれば、C級の昇格試験を合格しなくても、飛び級で上がれるけど。どうする?」



「もちろん受けるよ」


 メリットしかないからな。受けておいて損はない。



「それは良かったよ。それじゃあ、ギルドに戻ろう。受付嬢には説明しておくから、B級の昇格試験を受けてね。それじゃあね、会計は僕が済ましておくよ」



「お、おう••••••」


 なんだったんだ。1人で帰っていきやがったよ、行き先は2人ともギルドなんだから1人じゃなくても良いだろうに。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「セイン様ですね。話は伺っております」



 あれ、まだ声かけてすらないのに、仕事が早いな。



「こちらへどうぞ。ついて来てください」



「?••••••はい」


 ついて来てってなんだ。昇格試験ってなんかモンスターを討伐するとか、そういうやつかと思ったんだが。



「こちらにお入り下さい」



 ここ••••••ギルド長室じゃねえか。ヴァースが先に戻ったのはこの為かよ。



 ガチャ



「やあ、さっきぶりだねセイン君。待ってたよ」



「またお前に付き合ってやらないといけないのか? 全く。勘弁してくれよ」



 バッ!



「!?••••••おいおい、どういうつもりだ? 副ギルド長さんよ」


 こいつ、一瞬で剣を抜いて俺の喉元に突きつけて来やがった。流石に予想外だったが、対応が遅れちまったな。完全に不意打ちだ。



「ハハハ、セイン君、手を降ろしても大丈夫だよ」



「って、ヴァースは言ってるが? どうなんだ副ギルド長」



「気安くその名を呼ぶな。この方は、お前のような人間が馴れ馴れしくして良いお方ではない」



 こいつ、ヴァースに心酔してるタイプか。しかも過激派の人間かよ。こりゃ面倒だな。


「おいおい、飼い犬にリードくらいつけたらどうだ? こんな狂犬にリードもつけずに客を対応するのか?」



「それは悪いね。剣を下ろしてあげてよ。彼は仮にも僕が呼んだ客人だよ?」



「しかし、客人とはいえこのような失礼な輩、許されません」



「僕は逆らえなんて、言ってないよね? 剣を下ろせと言ったんだ。わかるね? 今すぐ下ろしなさい」



「は、はい。申し訳ございません!」



「良いよ、反省してるならね。僕が名前で呼べと言ったんだから、君は気にしなくて良い。

それに、少し前もセイン君に言われてただろう? 冒険者に礼儀など最初から求めてないんだよ。仮に自分の方が上だとしてもね。それは君も僕も元冒険者だから分かってる筈だ」



 今のは少し怒ってたのか、自分に向けられたものじゃないのに、かなり圧を感じた。背筋が凍るかと思ったぜ。



「悪いねセイン君、話に移ろう」



「そうだったな、それで昇格試験を受けるはずなんだが、なんでここに通されたのか教えてくれ」



「君にはここに居るアインと戦ってもらうよ」



 ここに居る? 副ギルド長って事? 待て待て、なんで俺とこいつが戦うんだ。



「ヴァース様!? どういうことですか?」



 え、これって副ギルド長も知らされてないんだ。このギルド長自由だなあ。


「まあ良い、分かった。勝てば良いんだな?」



「まあ、そんな感じだね。僕は楽しみにしてるよ、どんな戦いをするか」



「全く、自由なやつだな」



「ああ、言い忘れてた。試験とは言ってもお互い本気でやってくれよ? あと、殺しはなしだ。もし死んだら、僕の責任になっちゃうよ。面倒だからね。裏にある広場に来てくれ」



 ガチャ



「貴様には絶対に負けない」



「おいおい、戦う前からそんなに闘争心剥き出しかよ。殺す気はないが、簡単に死ぬのはやめてくれよ? 俺が怒られるからな」



「貴様! どれだけ侮辱をすれば気が済むのだ!」



 そもそも先に喧嘩を売ったのはどっちだよ。俺はそれに応戦してるだけだろ。他のやつなら間違いなくぶん殴られてるんだ、これくらいで済んでることに感謝してほしいね。


「まあ良い、俺はもう行くから、お前も早く来いよ。ヴァースを待たせる気か?」



 ガチャ



 さっきのスピードは予想外だったけど、まあなんとかなるでしょ。

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