炭つけ当番
アチチアチ。
炭つけ当番なるものがあります。
これは川下りのこたつ舟で使う火鉢の中に入れる炭を燃やす係のことです。
一日ずつ船頭が交代で当番をします。
こたつ舟を簡単に説明しますと、12~2月までの3か月間のあいだ、柳川川下り冬の風物詩として行われます。
舟の床板に絨毯を敷き、そこへ折りたたみテーブルを置き、こたつ布団をかぶせ、その上からテーブルとなる板を敷きます。あったかい火鉢はこたつ布団の中、テーブルの足にそえます。
炭つけの当番の日は、ちょっぴり早目に出勤して、炭に火をつけます。
ドラム缶の中に網が敷かれています。
まわりに新しい木炭をくべて、真ん中の空いたスペースに前日使い残った木炭を入れます。ざっと燃えやすいように灯油を木炭にかけ、下の火口から、ライターやチャッカマンで、紙に火をつけて、下から燃やします。
いきおいよくあがった火は1mくらい火柱をあげ、次第におさまります。
前日の残り木炭に火かつきはじめたら、追加で新しい木炭を入れ、団扇であおぎつつ、様子を見ながら、開店準備をします。
だいたい30~40分で下の木炭は真っ白になり、中は赤々と燃えて続けています。
そうなるとOKで、用意した火鉢に木炭を2、3本入れ、しっかり火がついているのを確認してから、こたつ舟へとセッティングします。
これが熱い熱い、燃え盛るドラム缶の中に、耐熱用の手袋をして、火ばさみで木炭を取るのですが、これがもう2、3本とると、手が熱くなり、手袋から湯気がたちこめます。
あまりにも熱いので、数回したら、手袋のままバケツへと手をつっこみます。
ある程度、目処がつく頃には、いい汗をかいています(笑)。
炭つけ当番なんだ~。