死にたがり症候群
最新の宇宙調査の結果により大きな隕石と見られる物体が半年後に地球に落下することが確認された。人々は最初は落ち着いていたが、その日が近づくに連れてパニックに陥っていった。そして隕石落下の一ヶ月前になると人々は暴動を起こし、公務員は仕事を放棄し、自殺率は80%を超えた。もはや国しての機能を失い、世界中で殺しや盗みが好き放題行われていた。それでも、ほんの少しの人は今までと変わらず暮らしていた。そしてその日が来た。空には大きな影が見える。その影はゆっくりと近づいてきて、地球に降りてきた。その大きな物体から人と似たような生き物が降りてきて、近くの人間にこう尋ねた。
「あなた達と貿易をしに遥々二万光年先からやってきました。政府の方々とお話がしたいのですが…」
このUFO着陸による人的被害は起こらなかった。
短編を書いてみました。