反省
りっくんと車で過ごした時間は30分ほどか。
「どこか行きたいところはないか?」
「あ、美味しいアイスを食べないか?」
あれこれと話しかけるも、りっくんは俯いて話さない。
さらに30分ほど時間がたって、りっくんが声をもらした。
「おじさんはなんでおこったの?」
小さい声だが、はっきりと俺の耳に届いた声は俺がなんで怒ったのかわからないとゆう言葉だった。
正直俺もなんで怒ったのかわからない。
多分保護者にちゃんとなりたくて、けど教師の馬鹿にしたような言い方に腹が立ったのではないかと思う。
お前ごときが父親になれるかって。
昔の女を思い出したのも理由かもしれん。
ただ、この子達を育てたいと思っただけだが、そんな浅はかな理由がきちんとした父親になれないのも自分でわかっていたかだと思う。
たらればだらけだ。
「ごめんよ。」
答えになってないが、謝るとりっくんは顔をあげて俺に笑ってくれた。
「おじさん、お腹空いたからハンバーガーたべたい!」
小さい子の眼差しは世界の宝だと思う!
「よし!お姉ちゃんに内緒で贅沢するか!」
この後ひーちゃんになんて言おうか悩んだが、とりあえずはりっくんとご飯だ!