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逃走

二話:逃走




剣を避け、白服に体当たりをして剣を奪い取った俺。


さて、このあとどうすればいいんだよ!


運良く剣をかわせて、運良く体当たりが決まって、運良く俺の方に剣が滑り込んできて相手に剣を向けてるけど…


戦い方わかんねぇーー!!


どうしよ、どうしよ?!?!と、混乱していると白服が立ち上がり他の白服に指示を出していた。


やばい、なんか、白服の奴らが集まってきたー!!


白服の奴らは俺を取り囲むように並んで剣を向けてくる。


俺の額には冷や汗が雨のように垂れていた。


一応構え方はわからないが白服の真似をしてみる。


こうかな?お!なんか、カッコいい!!と、構えた自分を褒めていた。


でも、俺は我に帰り周りを警戒する。


気を抜けば殺されそうだからだ。


ん?まてよ。何で俺は殺されかけてるんだ?普通、勇者って殺しちゃいけない存在なんじゃ。

世界を救えなくなるよな俺を殺したら。


疑問を浮かべ考えて警戒を解いてしまった。


警戒を解いたのがわかると白服たちは半分は攻撃半分は取り囲んで逃げれないようにしていた。


白服たちが襲いかかってくる。


左から脇腹めがけて。右から首をめがけて剣が迫り来る。


俺は一瞬にしてこの攻撃の簡単な回避方法が思いついた。


一歩後ろに下がった。すると、脇腹を狙っていた白服と首を狙っていた白服が激突し、脇腹を狙っていた白服の剣が首を狙っていた白服の胸に刺さった。


とてもグロい光景だった。


俺は1度目を見開き状況を確認し、冷静に戻った。


自滅しやがった。と、俺は心の中で笑った。


俺の眼の前で人が死んだ。でも、何とも思わなかった。


「貴様ーーーー!!!」


白服と仲が良かったのか、もう1人の白服が俺に襲いかかる。


剣を振りかぶり俺の頭部を狙って振り下ろされた。


俺は次は右に一歩ずれ、剣を交わしたあと、持っていた剣を振りかざし白服の首めがけて振り下ろす。


ズシャッ


グロい音がなった。


俺の振り下ろした剣により白服の首が落ちた。


何というか、結構楽しかった。


その光景を見て他の白服たちがざわめく。


あんな若い小僧が…!


ガキはガキでも勇者ということか。


ガキガキ言ってんじゃねーよ。まだ若いけどガキって言われるほど子供じゃない!


そんなことを心の中で叫んでいるとふと気がつく。


白服たちの間に隙ができていた。


よしっ!もーらい!!


俺は全速力で白服たちの間をすり抜け教会のような場所を抜け出す。


抜け出す際に、貴様ーーーー!!!覚えていろ!必ず殺してやる。という声がしたが無視をして教会からできるだけ離れられるように全力疾走していた。










俺はひたすら走った。どこかもわからない場所。


教会を出たらそこは森だった。俺は森の中をひたすら走り、もうほとんど足の感覚がなくなっていた。


苦しいけど、なぜかできるだけあの教会を離れたかったのだ。


なぜだろう?自分でもわからない。


足の感覚がなくなってしばらく走っていると、限界がきたのか俺の頭の中で、プツンッ、という音がして意識をなくした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー




視界が暗い、何も見えない。


あの感覚だ。


小さい頃遠足で行った場所の洞窟探検。


真っ暗すぎて何も見えなくて、気付いたら誰もいないくて、泣きじゃくったんだよなー。


と、俺は昔のことを思い出していた。


……ん?何だろうこの匂い。…シチューの匂いだ!


なんで、シチューの匂いがするんだろう?やっぱりさっきのは夢だったのかも!


などとくだらないことを考えていると、まだ起きないなー、という声が聞こえた。


気になって俺は目を開ける。


そこには漫画やアニメに出てくる美少女がいた。


黒髪のロングで瞳の色はルビーのような綺麗な赤。年齢は俺よりも2歳年下くらいだろうか。ちょっとしたロリータっぽい服を着ていた。


か…かわいい……と、俺はそうを赤く染めて彼女を見つめた。


彼女は俺が起きたことに気づき、起き上がるのに手を貸してくれた。


「あの…だ、大丈夫?」


心配そうに俺を見つめて顔を近づけてきた。


(「そんなに顔を近づけるとキスするぞ」)と心の中で言った。


「キ…キ、キス!」


彼女は頬を赤らめ顔を引っ込めた。


ん?なんで顔を赤らめる?なぜキス?……あ、まさか…


「今の、声に出てた?」


俺は恐る恐る彼女に尋ねた。


彼女はこくりと頷き、顔を手で隠してしまう。


俺はなんたる失態を〜〜!!と、顔を赤くして俺を手で顔を覆う。


すると、そんな俺の様子を見て、彼女が気を使って


「シ、シチュー…食べますか…?」


警戒しながらもこの場の空気を戻そうと彼女が俺に尋ねた。


俺は全力で走ったせいか、ものすごく腹が減っていた。


「じゃあ、お言葉に甘えされて貰うよ」


これが彼女との出会いだった。






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短いかもしれませんが投稿さしていただきます。









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