目覚め
初めてですが宜しくお願いします。
初投稿です。
宜しくお願いします。
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俺の住む世界には嘘だらけで、どれが真実なのかもわからない。
漫画やアニメの異世界というものはハッキリとしている。作者がルールを決めて描くからだ。でも、この世界に作者は存在しない。
だから、嘘だらけ。
俺も異世界に生まれたかった。
一話:目覚め
日の昇る朝、俺は親に暴力を受けていた。
小さい頃からずっと暴力を振るわれている。
ストレス発散のためなのかは知らんが俺のことを巻き込まないでほしい。
(…まったくもって暇な親だ。)
俺は生まれた時から痛みに疎かった。いや、慣れていたという方が正しいのかな?
虐待を受けてもなんも思わないし、殴られて蹴られても痛くなかった。
しばらくすると、親は飽きたのか床に倒れている俺を最後に一度蹴り飛ばしドアから家を出て行った。
俺は親が出て行ったのを確認すると起き上がり、口についた自分の血を拭い学校に行くために準備をした。
国語、数学、理科、社会、英語、家庭科。今日の荷物は多そうだ。
準備をしていると俺はひどい頭痛に襲われた。
「ん、頭が…痛い……」
でも、おれはさっき蹴られたからと気にせずに立ち上がり、学校へ向かった。
歩道を歩いていると、気を抜けば立ったまま寝てしまいそうになるほどの眠気に襲われた。
あれ、昨日ちゃんと寝たよな?眠りが浅かったかな?
眠気に耐えながら歩くと信号が赤に光っていた。俺は立ち止まり次号が青になるのを待つ。
ふあぁ~と大きな欠伸をしながら待っていると、朝学校へ行く準備をしている時に感じた、頭痛に襲われ地面に倒れそうになりふらついてしまう。
ふらつき、俺は車の走っている道路に入ってしまった。
そして、結構なスピードを出している車が不幸なことに通りかかってしまった。
ドンッ!!??
嫌な音と大きな振動が俺を襲った。
脳がものすごく揺れている感じがした。
気がつけば、大きく跳ね上がった俺の体は地面にうつ伏せになるような体制で倒れこんでしまっていた。
車にはねられたというのに俺はなぜか冷静だった。多分車にひかれたのだろうと認識できるくらいに。
(あぁ、俺死ぬのか…まぁ〜、いっか。…漫画とかの主人公だったら、このまま異世界に…みたいな……ははっ。そんなことなるわけないか……。)
そう思いながら視界に赤い血でぬれる道路を映し、俺は全てを諦めるように目を閉じた。
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暗闇の中1人の男?女?まぁ、どっちでもいいが話しかけてきた。
まだ生きたいかと。
俺は答えた。
どちらでもいい。
それが俺の本心だった。生き返ったところで多分俺は死んだことになっているだろうし、もし俺がまだ死んでなくて生きていて意識を取り戻したらまた、暴力を受けるに違いない。
男女はニコッリと微笑むと
では、私の勝手にします。と言いだした。
俺はどっちでもよかった。だから、その選択は男女に任せることにした。
男女は光のある方を指差し、あそこに迎えと指示を俺に出した。
俺は言われるがまま光の方へ向かう。
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俺は目を覚ました。
俺は奇妙な陣のようなものの書かれた地面に座り込んでいた。
「…………」
俺は無言で周りを見渡した。
見た事の無い教会のような場所に白く全身を覆うような服を着た人たちと、偉そうに高そうな椅子に座る男と隣の椅子に座る女二人。
(ここは二次元?…いや、そんなわけないか。あははっ。)
妄想も大概にしろというように俺はその思考を停止させた。
「お主が、勇者か?」
なんの恥ずかしげもなく中二病台詞を言う男。俺はポカン、とした顔で男の方を見る。
勇者と言うのは漫画とかで魔王を倒して、世界を救う者のことだ。
そんなことを聞かれた俺はやはり無言でアホ面になってしまっていた。
「…………。」
「お主、聞いておるのか。」
男は待たされるのが嫌いなのか不機嫌に言うと俺を睨んだ。
俺はその声で我に帰り口を開く。
「えっと、勇者って誰の事?俺知らないよ。俺一般人。」
この言葉を聞いて周りの白い服の人たちが騒ぎ出す。
ありえない。
自分の使命をわかっていないだと。
など意味のわからないことを言っている。
ありえないはこっちの台詞だ。いきなりのこなところで目を覚まして、一瞬で状況を把握しろなんて無理だ。
「…どうでもいいけど。俺を元の場所に返してくんない?」
こういうことを言える空気ではないが俺は元の場所に戻れるように話してみた。
ざわめく周りの奴らを見ていると偉そうな男が口を開き俺の意思を無視して命令するかのように口を開いた。
「それはならん!貴様にはこの世界を救ってもらう!!もちろん貴様の意見など聞いていない。これは命令だ!王であるこの私の命令を無視すれば死よりも恐ろしいことが待っているぞ。」
そう言い放った自称王。
いや、多分本当に王様なのだろう。
偉そうだし…
(「はっきり言って、うぜぇ〜…」)
瞬間周りの奴らのざわめきが大きくなった。王様は顔が赤い絵の具で落書きされたの?と言いたくなるほど赤かった。
まぁつまり、声に出てしまっていたらしい。
「貴様、何と言う、、無礼な!!!」
真っ赤な王様がぷるぷると身体中を震わせて怒りをあらわにしながら叫ぶ。
うるせぇ〜おっさん。
俺は耳を押さえながら呆れたような目を王様に向ける。
「どこん誰だか知らないおっさんに命令されても従う気にはなんねーよ。だいたい、人にものを頼む時は目を見て頭を下げてお願いしろ!」
ちょっと挑発君を言い放った。
周りの白い服の奴らは一斉に剣を抜き俺に向けて構える。
マジかよ。あれって絶対本物だよな?と思った瞬間、1人の白服が切り掛かってきた。
俺は反射神経はいい方だったからギリギリで避けられた。
あっぶねぇ〜…死ぬところだった。いや、もう一回死んでるのかな?
切り掛かってきた白服の方を見る。白服はまた、剣を振りかざし俺目掛けて振り下ろす。
ビュッと風を切り裂くような音を立てて。
俺は次こそは避けられないと思ったがなぜか、ここで死ぬ気にはなれなかった。
そして、俺の体は勝手に剣を振り下ろしている白服はに突進をした。
白服は倒れて剣が俺の近くに滑り込んでくる。
俺はその剣を取り、白服に向けて構えた。
ものすごく疲れました。
次からも頑張ろうと思うので宜しくお願いします。