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オレと、華と、ヒットマン  作者: のあ
1.事件の始まり【押花】編
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02 始まった宴

 文が読みにくい…っていうか汚い…。

 お気に入り登録してくださった人に感謝!!

 そもそもの始まりというか発端は、オレの出生まで遡る。

 『藤宮』家というのはもともと暗殺集団『御門』の傘下に入る家元で、父さんと母さんはそれにのっとって殺し屋をしていた。

 …と言ってもまぁオレも二人が死んでから知ったことだが。父さんたちはオレと紫にはあくまで隠しておきたかったようで、『藤宮』がどんな役割を担ってきたかなんてことはまったく知らされていなかった。

 だがそれも二人が事故にあった夏の日に終わりを告げ、その時になってようやく殺し屋の存在、そして彼女の正体を知った。

 みなもとあおい。公立帝国大附属高校二年一組の委員長。頭脳明晰なしっかりものでオレの幼なじみでもある彼女は、実は『御門』の現・当主の娘で次期当主でもあった。小さい頃から遊んでいたのは、父さんたちが当主に挨拶をするため本家をよく訪れていたから…ということもこのとき初めて知った。

 そんな彼女にとある話を持ちかけられ…現在に至る。


 そして…そろそろ花散についての話もしておかなければいけないだろう。

「っと…いけねぇ。わりぃ、遅くなっちまったな…花散。」

「…今は【切花】よ。学校とは違うんだから、馴れ馴れしくしないで頂戴。」

 花散美里とはいわゆる同業者って関係に当たる。

 彼女の生家『花散』は『藤宮』と同じで『御門』の傘下に入る大きな暗殺組織で、その歴史は平安時代から続く立派な名家だ。

 『藤宮』と違うのは三つの【切花】【押花】【生花】という流派があること。その中でも花散は素早くバラバラにして殺す事に長けている【切花】の53代目当主を務めていて、その名を継いでいる。

 ちなみに武器は日本刀・短剣・包丁…など切断する刃物を使っている。…正直に言って経験の違いなのかオレよりも強い。

 なぜかオレと花散はパートナーとなることが多く、そのたびに嫌な顔をされほとんど一人の力でやってしまう。今回の依頼だって同じことになるだろう。

「…ほら、ぼうっとしないで…行くわよ。ターゲットは弥生組組長・弥生雅彦…その他幹部。依頼者は安曇樹雨。依頼理由は『邪魔になったから』。…私の足、引っ張らないでよ。」

「はいはい。分かってますよーー。どうせいつもみたいにお前が瞬殺して終わりだろうが。」

 要するにオレが何もしなくてもすぐ終わる…簡単な依頼ってことだ。いつもみたいにやってれば失敗することはまずねぇだろう。


 ーこのとき、オレはまだ知らなかった。

  この事件が、やがて『御門』の存在を脅かす大事件の始まりだったとは……ーー




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「な…なんだこれは……。」

 ターゲット・弥生雅彦の屋敷に入ったオレたちの目にまず飛び込んできたのは…

 

 あたり一面の血の海と(・・・・・・・・・)胴体がグチャ(・・・・・・)グチャに潰された(・・・・・・・・)弥生組全員の死体(・・・・・・・・)だった。


 顔も原型を止めないほど潰されたそれ(・・)はすでに誰なのかすら不明で、まさしく…地獄絵図だった。

「うそ…だろ?なんでオレたちが来る前に死んでるんだよ…。しかもこれじゃあ、無差別に…客も幹部も下っ端も関係なく殺したみてぇじゃねえか……。」

「そうね…。あら…この人は…」

 花散が冷淡な表情のまま入り口近くに転がっていた死体の一つに手を伸ばす。こいつ…この景色を見てなんとも思わねぇのか!?

「この傷……。これはやっぱり……でも、どうして…?」

 死体の傷を見て、何か呟く。それから髪と血を取り、黒い袋に入れるとオレの方へむきなおった。

「『御門』に帰りましょう。依頼が達成できないならここにいる必要はないわ。…事後報告もしないといけないし。」

「おい!お前…何か知ってるんじゃないのか!?つーかその髪と血をどうするんだ?それに死体が沢山居たって弥生雅彦や幹部が死んでないってどうして決め付けれるんだよ!!」

「…うるさいわね。質問は一つに絞りなさい。…まぁ、答えてあげるわ。この髪と血はDNA鑑定にかけるのよ。もし私の予想が正しければ…それと同時に弥生雅彦及び幹部は死んでいると断言できるわ。

 …それともうひとつ。私の観察眼が正しければ、この事件……もしかしたら『御門』の一門全てが関わる出来ごとの始まりかもしれないわね……。」

「……?どういう……」

「とにかく行くわよ。ここにいたいんだったらあなた一人で残りなさい。」

「はっ…嫌だね。待てよ花散!!」

「今は【切花】って、何回言ったらわかるのかしら。」

 こうしてオレたちは屋敷をあとにした。



「詩織……なんであなたはこんなことをしたの……?」


 最後にそんな花散の声が聞こえた気がした………。



























 ――二人の様子を、ビルの屋上から見ていたものがいた。

 長いまつげで彩られた不思議な色合いの瞳をそっと閉じ、そしていきなりくすくす…と笑い出す。

 やがて眼を開くのと同時に笑うことを止め、そっとつぶやいた。

「さすがは『花散』の中でも速さで知られる【切花】ですわね。あの顔は…もうわたくしが殺したということを、確信したのでしょうか?

 …ですがもう手遅れですわ。すでにあなた以外の『花散』は皆わたくしたちに賛成したのです。今更『御門』がどうあがこうが、そんなもの関係ありませんわ。」

 彼女・・はそこでにぃっ…と口のはしを歪めた。その横にもうひとつの影が現れる。

「どう?【切花】はあたしたちに気づいたみたい?」

「心配はいりませんわ【生花】。気づいたのはわたくしが組全員を殺したということ。その他のことについては、まだ推測の粋を出ていませんもの。十分時間はありますわ。」

 【生花】と呼ばれた影は「ふぅん…」と興味がなさそうにつぶやくと、そういえばと彼女に話しかけた。

「あの男…藤宮光治はどうするの?そんな特別戦闘能力があるってわけでも無さそうだし…なんならさっさと殺しちゃおっか?」

「その必要はありません。彼は仲間に引き入れ、戦力にします。…まぁ正確には彼の妹が欲しいのですけれども。ですから…交渉をするため、わたくしが藤宮光治に接触いたします。」

 その発言に影は目を丸くする。彼女が自分から動くことは滅多にないからだ。だがすぐに笑みを浮かべた。

「そっか。あんたがそう言うんだったら行ってきな。危なくなったら…容赦なく殺しちゃえよ。

 その…ご自慢の武器でさ。」

「ええ。分かっていますわ。とりあえず藤宮紫だけでも手に入ればいいんですもの。

 …では、行ってまいります。」

「いってらっしゃい。…詩織。」

 とんっと。詩織と言う名の彼女がコンクリートの結果を蹴った。

 次の瞬間。彼女の姿は闇に紛れて見えなくなった…………。

 

 意味わかんないですね、すみません…。

 辛口でも何でもいいのでコメントくれれば嬉しいです…。

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