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異世界生活21日目

『異世界理美の一コマ短編集』の「永遠に」を先に読んでいただくと、今回のお話がわかりやすいかもです


https://ncode.syosetu.com/n8666ml/25/

追悼式、お別れ会だったのよ。


「忘れないよ」っていう気持ちで、お見送りするつもりだったのにさ。


即、リボーン(笑)


追悼式のあと、JINさんに、


「どゆこと?」


と聞いてみたら、


「あまりにも感動してしまい、思わず……漏れちゃったみたいで……」


漏れたのは、神パワーね(笑)


いやあ、いろんなライトノベルとか読んでみたけれど、まさか私の草たちが異世界転生するとは……。


君たち、主人公だったのか……。


主人公の前世の育ての母として、あなたたちの活躍を我が家から見守るから……。


って、花壇から移動できるようになったりしないですよね?


いや、わからない。


ヒーローたちなら、ありえるのか……。


うちの花壇から世界征服とか……(笑)


冗談はさておき。


もともと、水をあまり必要としなかった子たちなのよ。


花壇に移り、しかも神パワーが入っちゃって生まれ変わってるんだし、もう世話も要らん気がするね。


せっかくだから、朝起きたら外に出て、駐車場でラジオ体操でもして、そのついでにお声かけしていこうかな……。


すくすくと元気に育っていきなさい。


ソフィーの配信を聞いていたら、やはり日本のサンスベリアとガジュマルもダメだったらしい。


思いっきり花壇にぶちまけて、パパに、


「黒い石、花壇に入れたか?」


と聞かれたらしい。


……そうよね。


私だもん。


石をきれいに混ぜ込んだりなんて、しないよね(笑)


今、暑い時期だし、日焼けしたくないものね。


ささっと外に出て、ささっと花壇に中身を出して、すぐ家の中だよね……。


私みたいに日焼け防止ばっちりなら、ゆっくり埋葬もできるかもしれないが、ご近所の目もあるしね。


「なぜ、JUJUもどきが土いじりしてるんだ?」


となるわよね……(笑)


異世界の新生草たちよ。


みんなの分まで、生き抜けよ~。


理美が寝静まった深夜。


JINは、異世界の自宅前に来ている。


その手には、理美が昨日埋葬したものと同じ、サンスベリアとガジュマルが……。


JINは推し愛が強すぎて、理美の自宅と同じ家に住んでいる。そのためJINの家にも、お亡くなりになったサンスベリアとガジュマルが、同じように存在しているのである。


JINも、理美と同じように二つの草を埋葬する。


JINなりの推し活――聖地巡礼の一種である。


JINは、理美のように歌えない。


でも、彼にはこれがある。


「天使の口づけ エンジェルキッス!」


「理美ワールド ブルーヘブン!」


「俺たちみんな 大好き理美!」


「Kiss me please!」


「ウー! レッツゴー!」


「行けー! 理美!」


「L・O・V・E 理美!」


「理美ちゃーん!」


親衛隊のコールである。


すると、草たちはぴかーっと光り、みるみるうちに立派な姿へと育っていく。


そして――。


親衛隊のコールを、こだまし始めた。


「天使の口づけ エンジェルキッス!」


「理美ワールド ブルーヘブン!」


「俺たちみんな 大好き理美!」


「Kiss me please!」


「ウー! レッツゴー!」


「行けー! 理美!」


「L・O・V・E 理美!」


「理美ちゃーん!」


JINは満足そうに、二つの草を見つめる。


「君たち、センスありますね……。ISGの隊員になることを許可します」


こうして、異世界理美親衛隊の一員となった草たちであった……。



詳しくは、『異世界理美の一コマ短編集』の「親衛隊隊長JIN」をご覧ください。


https://ncode.syosetu.com/n8666ml/14/

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