異世界生活11日目
マリーちゃん、かわいかったわ~。
ヒューゴに日本一おいしいイチゴのショートケーキを作っておいてもらって、本当によかった。
最初から「あーん」と食べさせようと思っていたわけじゃないけれど、初めてのお客様だからね。人じゃないけどね。まあ、そんなことはいいのよ。
部活動とはいえ、誰かを家に招待するのに、ケーキの一つも用意していないっていうのは、どうかと思うわけさ。
もちろん、私がお邪魔する時もそうよ。手土産なしで人の家に行くなんて、私には考えられない。
日本で配信していた時に、コメントだけして、一切ポイントを投げない人とかいるのよ。
あれ、どういう感覚なんだろう。
「あなたの配信に来てあげました。」とか思ってる?
それをやっていいのは、その人自身に価値がある場合よ。
あなたがおっさんでも、キムタクなら分かるのよ。
なんか、くそつまんない自慢話を聞かされて、「すごーい。」って配信者に言ってもらいたいなら、有料だと言いたいわ。
……いかんいかん。
同じ言語を話しているのに、言葉が通じない人っているよね、って話よ。
午前中にダンスをして、少し早めにヒューゴにオスカルへ変身させてもらった。
暑いわよ。
軍服だもの。
家中の室温を十六度に設定してもらった。
ヒューゴもマリーちゃんもアンドロイドなんだから、私が快適ならそれでいいのよ。
それより、大失敗。
カラコンよ。
初めての金髪だったから、すっかり忘れてた。
目は青くしないと。
それに、少し大きく見えるものじゃないと。
もう、すぐ買ったわ。
週一回使うんだから。
ド近眼用のカラコンって、本当に種類が少ないのよ。
やっぱり、JINさんには早く資力を回復してもらわないと。
ヒューゴの整形メイクは、本当に整形レベルだった。
平たい顔族が、3Dになる(笑)
マリーちゃんは、本当にオーダーどおりだった。
しかも、ちゃんとオスカル姿の私にポッとしてくれるのよ。
ヒューゴはあまり表情が変わらないんだけど、マリーちゃんのほうが見た目の性能がいいのかしらね。
撫で回したかったけど、自分でも変態じみていて怖いから我慢した(笑)
ドレスも髪型も完璧で、まさにマリー・アントワネットだったわ。
マリー・アントワネットって、あの見た目にするために、朝からほかの貴族たちに見られながら身支度をしていたのよね。
プライバシーゼロよ。
ベルばらのイメージだと、恋愛大好きでパーティー好きな人って感じだけど、実際は部屋で過ごしたり、田園風の場所を作って、そこでゆっくり過ごす時間が好きだったらしいわ。
そうよね。
ずっと着飾って、人に見られながら生活するなんて、私には考えられない。
よく言われる、髪の中に船が乗ってる髪型。
あれだって、軽いプラスチックなんてない時代なんだから、めちゃくちゃ重かったでしょう。
首で支えられるの?
しかも、あの髪型を三日くらい維持するために、首にコルセットをして寝ていたんだって。
熟睡なんてできないわよ。
まあ今回は、史実じゃなくて、『ベルサイユのばら』や宝塚のベルばら世界で遊ぶ部活動だからね。
週一回、一時間。
いいとこ取りよ。
今回は赤っぽい軍服に白いマントだったから、ブルーバージョンも欲しくなってきた。
またヒューゴにお願いしよう♪
オスカルになりきれるように、ストレッチも頑張ろう。




